第20話夏休み初日

「………ところでだが、2人には元の部屋に戻って貰うことにした。」



「「………………はぁ!?!?」」




「い、いや待って??どういうこと??」

「そ、そうよね??」

「簡単な話だね。罰ゲームは終わった。これだけだね。」

「えええ???」

まじで困惑してるんだけど??


「え、付き合ってないよね??」


「ないです。」

付き合ってます。

「うん、ないわね。」

「ほんとに??」

「うん、まだ付き合ってない。」

「じゃぁ、いいわ。付き合ってたら考えたけど。」

まじか。ミスった。でも、暴露すんのも違うよね。だから、今は隠蔽する。

「ところで、宿題は??」

「まだ。」

「まだね。」

終わるわけないだろ。適度にやってるけど、夏休み初日に聞くことじゃない。たしかにいくつか終わってるけど。

「…………じゃぁ、2人とも宿題終わるまで会話、対面その他諸々禁止ね。」

「え?スマホは?」

「そんなものしまえ。それか没収。」

「いえっさー、マム。」

従うしかないだろ。怖いんだから。

「って言うことで、戻って??」

「え、」

「戻って??桃花ちゃん??」

「あ、はい。」





桃花を強制退去させた後。

「隼人、元気かしら??」

「なんでそんなこと聞くの??」

「何となくね。それじゃ、宿題頑張りなさい。」

「程々に頑張る。」







翌日。

「ふぁああああ…………桃花、朝だぞ─────って居ないんだった。さっさと起きて飯食べよ。」





「ん〜、モチベが上がらんなぁ。どうしましょ。」




電話は禁止だし、外は出れないし。どーしよ。


「…………わからん。この問題。ちょっとむずくない??まじでわからん。」



翌日。


「はぁ、本気でやるかぁ。本気出したくないんだけど。早く、会いたいし。」



「終わったぁ!!………お母さん、宿題終わったぁ。」

「ようやくね。よかったわ。先に終わらせてたらしいわよ。さて、それじゃ来なさーい!!」

「お、おじゃましまーす。」



いたのかよ。

「いたんだ。」

「いたわよ。遅かったじゃない??」

「悪かったな。それでも2日で終わらせたんだ。褒めて。」

「うん、頑張ったわね。よかったわね。後で撫で撫でしてあげるからね。」

やった。



「隠す気なくなったわね。それじゃ、話し合いをしましょうか。これからの。」


「「……………」」


俺達2人は背筋をピンと張った。



今回は短いです……長いやつを望んでた方々、すみません。

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