第13話 期末テスト

勉強会を終えて。

そもそも勉強会は土日。それで、常にテストは月曜と火曜で6時間ずつ行う。水曜から金曜は休み。部活動はあり。ちょっとしたご褒美。

んで今は月曜の朝です。


「うん。多分楽勝。」

「じゃぁ、点数対決しよっか。」

なぜそうなる??じゃぁ、俺もふざけます。

「1抜け〜♪」

「えへへ、ぶっ殺すぞ。」

許されなかったご様子。

「さーせんした。桃花様。」

「よろしい。んじゃぁ、点数対決しよっか。」

なんでまた??

「いやです。」

「ことわっちゃだめでしょう?」

「断らせて頂きます。」

「ふむふむ、負ける自信しか無いって事ね。やっぱりヘタレだね〜。」

「…………はいそうですね。負けますよ。」

潔く認める。これが絶対逃げ切れるっ!!今まで通り!!

「ふーん、ふふっ。」

「なんだよ。」

やっぱり見透かされてる気がする…………かも??

「ざぁーこ、ざぁーこ。」

「!?!?」

「あれれ??こんなんで反応しちゃうの〜?ざっこぉ☆」

…………あれ?なんかムカついてきたな。これが俗に言うメスガキムーブってやつか。こいつ、きよーだなぁ。

「なんか、ムカつく。」

「え〜?こんなので、ムカついちゃうの??精神弱くない??小児科いく??」

「子供扱いしないでくんない??メスガキさん。」

「メスガキ??なにそれ。そんな言葉、桃花ぁ、しらなぁ〜い。」

「俺の部屋勝手に入ったでしょ。」

「え〜??なんか罰でもあるのぉ??」

「ないけど。」

「じゃぁ、いいよねー。因みに、今日ノーパンなんだぁ。」

「!?」

お、落ち着け。こいつの露出狂は今日から始まったわけじゃない。昔からだ。大丈夫。落ち着け。心頭滅却。煩悩退散っ!!

「じゃぁ、ちゃんと下着履こうな?」

「履いてますけどぉ?あっれ〜?なんかぁ、勘違いしてないぃ〜??………ほらほらぁ?どうよ??ちゃんとぉ、履いてるでしょぉ?」

「はいはい、そうですねぇ。」

「…………はぁ。」

「あれ??メスガキ飽きちゃった??」

「いや、思ったより隼人が反応してくれなくって、つまんないからやめた。」

「あ、そう。」

うん。やめてくれて何よりだ。これ以上やられてたらちょっといけなかったかもしれない。

「はぁ、反応してくれたらなぁ。」

「するわけないだろ。してたまるか。」

「むむむ、お母さんに言っておかないと。」

ん?気のせいか??ちょっぴり不穏な言葉が飛び出たぞ??

「なぁ、今お母さんに言っておかないとって言った??」

「ええ。言ったわ。」

「どういうこと??」

「あっ。…………な、な、な、ななんでもないわよ?ええ、そう。とにかくなんでもないの。いいかしら??なんもないわよ。」

すんげぇ動揺してるじゃん。この動揺ぶりは鈍感なやつでも絶対気づくって。

「そ、そうか。」

「ええそうよ。」





桃花side

そもそもこんな『めすがきむーぶ』とやらをする事になったのは隼人がラノベを読んでいるからだ。

隼人がラノベを読んでいるのを見て、その本を放って風呂に入りに行った隼人をすれ違いながら、本を読んでみたのだ。

そしたら、その本のシーンが偶々『メスガキ』が出てくるシーンだったのだ。

だから、お母さんに報告したら、『あなたもやってみたらどう??っていうか、やってみなさい。』

と言われたのでやったのだ。



そしたら、こんなにも………こんなにも恥ずかしいだなんて!!!


メスガキムーブ、恐るべし。難しいし、反応はしてくれないし。なんなのよぉおおお!!!もおおおお!!!



「なぁ、桃花。今あったことは封印しよう。」

「ええ、そうね。」

「それとなんだが─────時間、やばくね??」

「えっ??…………あっ。」



やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい。やばすぎるっ!!時間がやばいっ!!

「急がないとっ!!」

「おうおう、やばいぞ、これはっ!!」

現在時刻は、7:50。テストの日は────8:10には着席してなければならない。そして────ここから、25分はかかる。

なんか大事なときに遅刻するくせはやめた方がいいと思う。



隼人side


「あーもう、隼人!!大事なときに遅刻するのはいけないわよぉおお!!」

「お前もだろ!!ってか、お前が原因だろ!!」




ぴんぽーん。

あーもう、こんな時に、誰だよ。

「あーもう、こんな時にぃいい!!」

「だれよぉおお!!」

「はーい、だれですか??」

「乗って。すぐに。」

「おい、桃花!!急げ!!送ってくれるぞ!!」

神が来た。これで、命は助かった。

「ちょっと待ってて!!すぐに準備するから!!」



え?俺??とっくに準備終わってます。それで桃花の手伝ってます。大変です。今は桃花の皿を洗ってます。


「終わったわ!!」

「ナイスタイミング!!俺も終わった!!行くぞ!!急げぇ!!」

「ええ!!」



車にて。


「あー、疲れた。」

「ほんとね。」

「もうやだ。」

「ほんとね。」

「お前、早く食べろよ。」

「うるさいわね。貴方がメスガキムーブに反応しないが悪い。」

「いや、俺のせいなの!?」

「全部あなたが悪いわ。地球温暖化も、海洋問題も。オゾン層破壊も。森林破壊も。全部あなたよ。」

「それ言ったらお前もだからな?地球人。」

「あなたもでしょ。宇宙人。」

「あの、俺は宇宙人でもエイリアンでもないんですけど。」

「あら、そう。宇宙人スペースノイドじゃなかったのね。ニュータイプじゃ、なかったのね。」

「黙れ!!オールドタイプ!!アースノイドはさっさと消えろぉ!!ジオン軍が強いっ!!」

「だまりなさいっ!!スペースノイド!!宇宙で侵略行為ばかりしてふ下劣な者めっ!!地球連邦軍万歳っ!!」

「くそぉ!!貴様、情緒アタオカなクソ野郎を推すとでも言うのかぁ!!??」

「くっ、貴様はロリコンでマザコンなクソ野郎を推すとでも言うのかぁ!!」

「黙れっ!!私の母(予定)を侮辱したやつはぶっ飛ばす!!」

「黙ってよ!!シャア!!貴様はロリコンにマザコンという罪を犯しているっ!!」



「あらぁ??一年戦争を始めているのかしら??ドンパチうるさいわねぇ。あなた達ニュータイプはすべて私に破壊屈服されなさいしなさい??…………来てっ!!ユニコーン!!」

「くっ、今の俺にこいつは殺せないっ!!」

「私にはまだ帰るところがあるんだ。また会えるんだ!!シャア!!」



「なんだ、この茶番。」

「ほんとよ。」

「あ、着いたわ。頑張ってね〜。」

「はい、すみません。茶番にまで乗せちゃって。ありがとうございました。」

「ううん。いいの。頑張ってきてねぇー。」

「ありがとうございました。」

「………ほら、行くわよ!!」

「あ、ごめん。急ぐわ。」





そうして、初日のテストが終わった。

桃花side


香澄と二人で話していると…………

「ねぇ、3人で一緒に帰らない??」

「誰ですか??」

「誰??」

「釣れないね。僕は──────」

「あ、興味無いです。どーでもいいんで。知らない人なんて。」

「っ。」

「あ、あたしもパスー。なんか、やだ。」

「そ、そんな。い、いいだろう??」

「っていうか、なんのようですか??」

「一緒に帰らないかい??」

「キモイ。帰れ。」

「同感ね。帰ってくれるかしら??」

「くっ………このぉ!!下にいればぁ!!」

「………香澄ちゃん、何言いたいかわかる??」

「わからない。」

「だよねぇ。ま、帰ろっか。」

「だね。」

「っ。このぉ!!」

「いや!!はなしてっ!!」

無理やり掴まれた??隼人はいいけど、他のは無理っ!!怖いっ!!た、たすけ───

「ちょ、なにしてんの!?」

あ、そっか。香澄ちゃん居るし────ボイスレコーダーっ!!もうつけてあるし、やっぱり、楓ちゃんの言うことはホントだったか。



『気をつけておいた方がいいよ。できればボイスレコーダー持っておいた方がいい。警戒を最大限まで上げておくといいよ。それと─────その男、多分この期末テストに手を出してくると思うよ。それに、文字通りに。できれば隼人くん。出来なきゃ、香澄さんと。香澄ちゃんは信用出来るはず。警戒心の強いあなたがこの家に居れるはずないと判断したから。だから、常にいるように。』


ホントに香澄ちゃんへの評価といい、この男への評価といい、適切すぎるわ。うん、流石は私のライバル。人の考え、性格を読むのが上手いわ。



とはいえ、現状は一切変わってないわね。どうしようかし─────



ガタンッ!!

「あ、いた。よかったぁ。」

「え、」

「香澄っ!!なんもされてないか??」

「あ、うん。私は大丈夫。でも、あれ────」

「あ、やばいぞ。これ。とばっちり来る前にちょっと下がるぞ!!」

「え?い、いいの!?」

「隼人なら大丈夫!!多分だが。」

「ああ、もうまじでキレそう。」

「武田隼人ぉおおおお!!!」

「誰だお前。」

「あ、隼人!!この人、中間のときの────」

「あぁ、クズね。思い出したわ。はいはい、今助けるよ〜、ちょい待ってて。」

「わ、わかったわ。」





隼人side

あぁ、殺しそう。手加減を間違えそう。まだ、まだまだ落ち着け。手を出されてない。ふぅー、大丈夫。前のことのようになるな。落ち着いて。うん。落ち着いた。


「で、クズ先輩は何がしたいんですか?」

「黙れ!!お前に喋ることなんてねぇんだよ!!」

「…………犯したい。そう言ってたっけ。」

「あぁ、その通りだ!!全ての女は俺の奴隷なんだ!!俺のもんなんだよ!!」

「たかがイケメンなだけで全部とか、頭沸いてんのか。………あぁ、すみません。頭沸いてるから犯罪犯せるんでしたよね。大変申し訳ございませんでした。」

「こんのぉ!!お前だって犯罪者だろうが!!」

oh......知られてる??いや、逆恨みで情報を漁ったか。


「ええ、そうですけど何か?」

「お前はなんも言えねぇよ!!」

「なんででしょうか??訴えれば話は済むんですけど。」

「いーや、お前も捕まるんだよ!!一緒にな!!」

「………昔の話ですね。あれ??過去と現在が一緒になってます??そもそも、おまえには関係ない話なんだが。知り合いでもないでしょ。桃花とも。」

「いや、これは運命だ!!ラブコメとかでよくある─────」

「一目惚れ。」

「そう、それだ!!まさに運命!!ディスティニーなんだよっ!!それを貴様はっ!!」

「いや、運命とかはともかく、手を出すのはアウトでしょ。」

「だまれっ!!貴様はそこでこのメスが俺に寝取られるのを見ていろよ!!」

ふふふっ…………

「あはははははははははははははは。あっははははははははははははははは。」

「な、なにが面白いっ!!」

オモロ。

「頭飛んでますねぇぇぇえええ!!!!ぎゃははははははははははは!!!お前も??犯罪者だなぁ!!立派な!!きゃはははははははは!!!」

「隼人、??」

「確かに、その言葉を聞いたら止まるしかないよね。でも、悪かったなぁ、相手が悪い。それに、甘い。甘すぎる。グラブジャムンみたいに甘すぎるっ!!」

グラブジャムンは世界一甘い食べ物とされている。………らしい。

「なっ!?」

「そもそもなぁ、一目惚れなんて存在しないっ!!顔がいいから??桃花並に可愛い人はいるし??他にもっといい人だってとーぜんいる!!………で、なんでお前が桃花を狙ったのかって??教えてやるよ!!間男さんよぉ!!」

「なっ!?」

「おいおい、知らないとでも言うのかよ。お前はハーレムプレイがしたいただの中身がおっさんなクズでしかないんだよ!!しかも、寝取り癖の強いクズだ!!」

「ど、どこで知った!!」

「あっはははははは!!舐めるなよっ!!お前に情報が入ってる情報網よりも、俺の情報網の方が多いんだよよぉ!!」

「な─────」

「しかも信憑性はめっちゃ高いって言うね。最高過ぎるわぁ。そんじゃ、さよーならー。」




ガラッ!!


「おい、葛観くずみ霞太郎かすたろう!!貴様に逮捕状が出ている!!」

「た、逮捕状だとおぉ!!」

「あぁ、任意同行願おうか。」

「り、理由を─────」

「1人目、〇〇さん。酒を大量に飲まされ、ホテルに連れてかれて奴隷とされる。

2人目、××さん。学校にて犯され、奴隷にされる。

3人───────────────────

随分とまぁ、これ程罪を作ったもんだなぁ。それと、今手を掴んでいることも罪に入れておくから覚悟しろよ??本物モノホンの性犯罪者。それとだが────少年院に入れられることはないぞ。」

「んな─────」

「貴様は罪が多すぎてな、裁けないんだ。ワンチャン死刑もあるかもな。頑張って死刑は避けた方がいいだろう。頑張れ。弁護士くらいは紹介してやる。

………また会ったな。小僧。」

「お久しぶりです。九条くじょうことねさん。」

「だれ??」

「あぁ、この人ね。俺のカウンセリングの人。この人はこの高校の校長先生の秘書が友達なんだって。それに警官もやってる不思議な人。」

「え、副業やっていいの??」

「ここだから。」

この高校は一種の治外法権といってと過言ではない。

「ねぇ、隼人、この人綺麗すぎない??」

「そうだな。」

「死ね。」

なんでだよ??何故に暴言吐かれなきゃならないんだ。まぁ、ちょっと情緒が悪いだけか??気のせいか。

「やぁ、性犯罪被害者。調子はどうだい??」

そんな聞き方する??普通??あ、でもこの人普通じゃなかったわ。

「最悪です。」

「私のカウンセリングうけるかい??そういえば今日だったな??隼人くん??」

そーいえばそうだったな。

「そーでしたね。」

「え?え?」

「それじゃ、2人とも行こうか。」









カウンセリングにて


「さて、隼人くん。元気かい??」

「はい。気分は最悪ですけど。」

「そうかい。………で、君は??」

「私は三島桃花です。」

「そっか。あのクズ男はちゃーんと罰を受けさせるから気にしないで。それと校長からはあいつ退学って言ってたから。」

「そうですか。よかったぁ。」

「良かったな。桃花。」

「ええ、よかった。」

「そんじゃ、帰ってねー。」

「え?」

「ほらほら帰った帰った。私たちはだーいじな話があるもんね?」

「…………ええ、そうですね。」

「なっ!?ず、ずる────じゃなくて、なに先生とするつもりなのよ!!」

「いや、月1で帰るの遅くなるだろうに。」

「あ、そっか。………いやでも!!おかしいじゃん!!」

「それじゃぁ、2人で帰りなー。」

「え?」

「ほら、早く帰って。」

「いいんですか??」

「君ら2人もちょっと疲れてるでしょ??」

「ええ。」

「まぁ、はい。」

「そんじゃ、帰っていいよ。じゃぁーね〜。」

いいのかよ。帰って。


「それでは失礼しまーす。」

「ええ。さようなら。気をつけてねー。」







はい。美人さんな警官兼カウンセラーの九条くらいさんの登場でした!!

イメージは黒髪ロング、清楚系、胸デカな美人女性です!!(イラスト出せなくてすみません。ちょっとそういうの疎くて…………)


桃花のイメージはちょっと茶髪がかった黒髪です。胸はちょっと前のを見てもらえると分かります。


香澄のイメージは赤髪です。ちょっと暗めな。胸は…………ないですね!!(ビシャ殴りドゴッ蹴りサーッ塵です


楓のイメージは青髪です。ちょっと暗め。胸は桃花よりちょっぴり小さめ。




胸の大きさ

香澄<<<<<<楓≦桃花<<九条さん





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他作品もよろしくお願いします!!
















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