信号待ってたら隣に立ってたのが幼馴染だった。どうしょっか。

第10話 期末テスト前

うん。なんで………こうなったのかな？？

こうなるためには────期末テスト前まで遡る。

「なぁ、隼人。」

「なんだ。」

「勉強教えてくれっ！！」

「なんで？？」

「お、お願い、頼むっ！！今回こそはあいつに勝ちたいんだ！！元幼馴染の腐れ縁なあの香澄にっ！！」

「自分でやれ。」

つんつん

「そこをどうにか！！頼むっ！！」

「………わかったよ。勉強会な。確認するからちょっとまってて。」

「お、愛の巣に入れてくれんのか？？」

「お前、べんきょうおしえないよ？？それと、殺すぞ？」

「あ、さーせんした。」

「まぁ、いいや。………おっけーだって。」

「おっしゃぁ！！」

つんつんつんつんつん。

「えーと、誰？？それと何？？」

「あ、ごめんなさぃ。わたしのことなんて、覚えてません、よね。」

………………あっ。

「ちょっと待って！！ごめんね？覚えてるからね！？」

「隼人ぉ〜、誰だ？？その美少女な人。」

「えーと。」

「自己紹介します。東田（ひがしだ）楓（かえで）です。」

「ほーん。………で、関係は？？」

「同中の人。知り合いと友達の狭間ってとこ。」

「ほうほう。同じ中学校か。で、何の用だ？？」

「あ、あの───テスト範囲教えて欲しくって。」

「俺に頼ることなくない？？」

「あ、ありますよぉ！！私は、まだ劣等生ですよ！？」

お前、まだ劣等生気分でいたのか…………。入試も中間もそこそこ点数良かっただろうが。一応メールでやり取りしてるんだから知ってたけど。

「まだなんだね。」

「まだです！！いつか、優等生って言わせてみせます！！司馬達也のように！！」

「お前は魔法使いにでもなりたいのか。」

「ええ！！レールガン使いたいです！！」

「タイトルが違う！！」

「それと───文豪になりたいです！！」

「夢が多いな！！それに全部ラノベじゃねぇか！！」

「ラノベの何がいけないんですか？？それに────隼人くんの夢も知ってますよ！！」

「………答えてみろ。」

「義妹すら犯してしまう修羅場作りの天災ですよね！！」

「おい、ふざけんな！！」

「てへっ。………さて冗談はおいといて、勉強教えてください。教えてください。もう限界なんです。分からないです。隼人くんが教えてくれたから今までどうにかなってました。もう分かりません。教えてください。なんでもします。むしろ拒否したら、私なにするか分かりません。ストーカーするかも。」

病みすぎじゃね？？あれ？？まだ病んでないって？？うるせぇ黙れ。

「分かった。ちょっとまって確認するから。」

「おい。いいのかよ。殺されないか？」

「だ、だだ大丈夫でしょ。たぶん。」

たぶん。そう思いたいね。

勉強会当日

まぁ、大丈夫だと思いたい。一応1人増えるとは伝えてあるが。

「あ、隼人。泊めてもいい？」

「誰をだよ。桃花。」

「えーと、香澄ちゃん。」

「あ、そう。」

「それでね、香澄ちゃんが、『泊まるんなら、あの腐れ縁も連れてきていい？？』って言ってきてね？」

「別にいいぞ。ちなみに理由は？？」

「笑っちゃダメだよ。………寝れないからだって。」

「wwwww。」

「ね！！笑えるでしょ！！」

「これはwwいじりがいがありますなぁ！！」

「でしょ！！それと、もう1人の子は？？」

「いや、帰らせるぞ。そこそこ頭いいし。勉強会要らないだろって思うくらいは頭いい。」

「それを言ったら、私たちは要らないわよね？」

「うぐ。」

「まぁ、いいや。そろそろね。」

「あ、もうそんな時間か。」

一応元幼馴染のグループは揃った。

「あら、もう1人は遅いわね。」

「ん〜、あ、メール来てた。」

「なんて？？」

「えーと、『迎えに来て。』だって。」

「いけ。」

「いってきて？」

「いってこい。」

「えー、全員の総意ですか。わかった。行ってくる。」

「ただいまー。」

「お、おかえりー。」

「おい、駆。他の家だぞ。せめて自重しろや。」

「るせぇー。あ、マスコンするけどいいか？」

「まぜろ。」

「え。……そ、そんな、と、友達が………」

「ん？あぁ、自己紹介しときな。こいつは────」

「こ、こんにちは。私は─────」

「存じているわ。一応メールは見てたもの。」

「え？」

「よろしくね？東田楓（泥棒猫）ちゃん？」

「は、はいぃ〜。」

「さて、隼人。」

「え？俺？」

「えぇ、どこで美少女と出会ったのかしら？？」

「い、いやそのですね。」

「わぁぁ、修羅場ってやつですね。」

「助けろや。」

「え？助ける必要あります？」

「あるだろ。」

「え、じゃぁ貸1で。」

え〜、こいつに貸し作るのやだなぁ。だって怖いんだもん。まぁ、いいか。仕方ないな。

「…………わかった。」

「承知しました！！今の貸しは1個目です！！それでは────お話しましょ！！」

「いいわ。とりあえずあなたは誰？」

「改めて自己紹介します！！東田楓です！！」

「ふぅーん、隼人？こんないい子引っ掛けたの？どこで引っ掛けたのかしら？」

「俺が引っ掛けた訳じゃねぇぞ。」

「えーと、そもそもなんですけど、隼人くんとどんな関係ですか？」

「ふぅーん。隼人くん、ね？」

「はい！！どんな関係ですか？？」

「幼なじみよ。」

「あ、負けちゃうヒロイン（やつ）ですね。」

「殺すわよ？」

「ヒッ。は、隼人くーん、助けてぇ〜くださいぃー。怖いんですぅ。」

「知らん。頑張れ。」

「うぅ〜、隼人くんがいじめるぅ。………まぁ、いいんですけど。えーと、まず、どなたですか？？」

「私が隼人との幼馴染の三島桃花よ。」

「あ、桃花さんですね〜、よろしくお願いしま…………ん？ねぇ、隼人くん。質問いい？？」

「どーぞ。」

「隼人くんがわいせつをした人ってこの人？？」

「…………ん。」

「いいなぁ。」

「は？」

「え？」

「え？」

「どういうこと？？」

あ、そうだったわ。この幼馴染どもも聞いてるんだった。いやでもなんで？？『いいなぁ』なの？？分からんわ。

「え、だってこんな一途な人がキスしてくれるんですよ！？まさに、ヒロイン！！これを逃すのは正に、負けヒロインっ！！」

「うわぁ。」

そういや、こいつ。こんなとこあったわ。

「わ、分かってるわよ！！あれが確実に馬鹿だっただなんて！！」

なんで通じてるの？？それに、あれ？？なにそれ。

「なぁ、香澄。」

「何かしら。」

「アイツさ、馬鹿なのかな？？」

「それは言っちゃだめよww」

「だって鈍すぎねぇ？」

「ほんとに。」

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9月から学校が再開するので遅くなりそうです。一応、頑張ります！！