under the rose 第6話 音楽に愛された花の章

馨(かぐわ)しき音が満ちる癒しの森あり

光の旋律を奏でる花が咲く

誰かの為に奏で 誰かの身を案じ謳う優しき花

慈雨のように降りしきる 玉響(たまゆら)の安らぎに 

花影は揺れる

漣のように 過ぎ去った空に響く

花に込めた約束

さしだされた手のひらに 秘密をひとつ

悪戯のように転がして

宵祭りの夜に燦然と瞬く星へ 花は誓う

遠き面影に胡蝶の夢を奏で 聖き羽降りゆくを待つ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る