黙示録 第10話 運命の章

これが運命と信じない

あの月影の中に何を見たのか

貴方が命を懸けた代償など無いと

何故気づかない

たとえ星が堕ちても 共に在ると誓ったのに

お願い ひとりで

宵闇に咲く花にならないで

私を光に置いて逝かないで

暗澹(あんたん)たる闇へ向かう背を 

神の見えざる手に阻まれているように

ぬくもりは離れていく

運命に絡みつく鎖は

混沌の闇へと黒い沈黙を沈めた

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