黙示録 第8話 喪失の章

人に非ず 人に非ざるもの

蔑ろにされた魂は

暗く澱んだ 水底の様な闇から

見つめているだけだ

自分には無かった愛を

ただ 見上げているだけだ

それを 誰が咎められようか

自分の命は自分のものだと

知っている筈なのに

誰かの言葉が切り裂いていく

愛にならぬ犠牲のもとに

今日もひとり

水火の渦中に身を堕として

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る