第13話「心偽」

20XX年4月15日15時18分。森田の家。


ピンポーン!(ドアのベルが鳴る音)


「は~~い。」

「ごめんねたびたび。パトロールサボらせて~~~。」

「まったく、いいのそんなんで。」

「いいのいいの、そんな仕事ないし。」

「そんなことないでしょ??なんか怖い事件起きてるらしいじゃん??」

「あぁ、なんか起きてるらしいね。それもあるんだけどさ、今朝話してる内容が怖かったからさ、ちょっと先輩に相談したらさこっち来てくれるらしくてさ。いい??」

「あぁ、ありがとね。うん、かりなの先輩は安心していける。」

「わかった。信用してくれてありがとうね。」


20XX年4月15日15時29分。探偵事務所。


「水鶏、さっき話してたのって泡部とか言う警官だったよな??」

「はい、森田さんの家の近くの交番の方ですね。」

「それがさ、あそこの交番に婦警さんなんていないらしいんだ。」

「え??」

「ちょっとやばいかもしれない。今すぐ向かおう。車出せるか??」

「はい!!」


「おいおい、どこか行くのか???」

「あぁ、神崎さんたち。いまから森田さんの家に・・・。」

「わかった、私たちも一緒に行くわ。」


西元さん、神崎兄妹も一緒に行くこととなった。


20XX年4月15日15時38分。森田の家。


さきほどかりなが言ってた人たちが来た。

「申し遅れました。安堂福郎と・・・」

「山上獅子ノ介と申します。我々が来たからにはもう安心ですよ。」

「よろしくお願いします。」


ばたん。(森田が倒れる音)


「ごめんね。」

「急ぐぞ。」


20XX年4月15日15時48分。森田の家。


僕らはついたが、森田さんは電話に出なかった。


「やっぱり出ません。」

「一足遅かったか・・・。部屋にもいない。」

「なんかがあったのは間違いないわ。4人いた感じがする。」

「そうだな。でもまだにおいも残ってるから獅子たちに探させるか・・・。」

「「唐獅子:チェイサー!!」」


20XX年4月15日16時41分。???


「んん・・・。ここは・・・。どこだ・・・。」

「目覚めたか・・・。ずいぶん長く寝てたわね・・・。」

「かりな???あなた・・・。」

「ごめんね、騙しちゃって・・・。ちょろくてよかったわ。」

「どうしてこんなことを・・・。信じてたのに。」

「まぁ、殺したりはしないから安心して。ちょっとだけ我慢してくれればいいから。」

「泡部。準備はいいか??」

「あぁ、いいわよ。豹洞。」


20XX年4月15日16時49分。???


「そこまでだ!!!」


僕らの新たな戦いが始まろうとしていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る