第12話「泡部」

20XX年4月15日9時14分。森田の家


僕は森田さんの部屋に向かっていた。先ほどからインターホンを鳴らしてるが森田さんは出てこない。いやな予感がしたのでドアノブを開けようとした。


「はい・・・。」

「あぁ、森田さん。よかった。なにかあったかと思いました。」

「あぁ、私朝弱いから・・・。ごめんね。」

「あれ、靴が二個??」

「あぁ・・・。実はね・・。」


20XX年4月14日18時50分。森田の家


トントン!(家のドアをノックされる音)


「はい。え・・・。」

「由衣ちゃんおひさ~~。」

「おひさ~~~って一昨日振りやん。」

「ははは。今日も泊めてほしいなぁって思ったんだけど大丈夫??」

「まぁいいけど・・・。」


バタン!(ドアが閉まる音)


20XX年4月15日9時16分。森田の家


「っていうことでこの人は泡部香里奈(あわべかりな)。」

「泡部です。」

「朝からお邪魔しちゃってすいません。」

「あぁ、大丈夫大丈夫。それであなたは??」

「この人は、私が今相談をさせてもらってる探偵事務所さんのかたなのよ。」

「相談?」

「そうなの、ちょっとね。」

「私にできることがあったら言ってね。友達として・・・。」

「ありがとう。かりな。」

「ちなみに今日ってなんかやることはありますか??出かけるとか・・・。」

「あぁえっとね、買い物は行きたいなぁって思ってはいるけど。」

「わかりました。僕もついて行って大丈夫ですか?」

「うん。大丈夫だよ。」

「その前に、私にも相談内容を教えてくれると私もサポートしやすいんだけど教えてくれたりする??」

「あぁ~~~えっとね・・・。」


森田さんは相談してる内容を泡部さんに話していた。


「なるほどね・・・。わかった・・・。あ!!もうこんな時間だ、私仕事あるから行くわね。」

「あ、ごめんね。じゃあね。かりな。信頼してるわ。」

「・・・。私もよ。」


泡部さんは、あわてて出て行った。


「いいかたですね。」

「そうなのよ。」


泡部さんは、地域の交番で働いてるお巡りさんらしい。

数年前に森田さんは出会っていろいろと助けてくれてるらしい。


買い物の付き添いを済ませてから探偵事務所に帰った。


20XX年4月15日13時27分。探偵事務所。


「おう、水鶏。森田は何もなかったか??」

「はい、特になにも、でも、泡部さんていう人が泊ってました。」

「泡部??」

「はい、交番のおまわりさんらしいです。」

「ほう。」

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