第11話「森遭」
20XX年4月14日11時52分。探偵事務所。
西元さんあてに豹洞さんから電話が鳴った。
「もしもし、西元です。」
「なんだ・・・。豹洞か。どうした?」
「どういうことだ??意味が通じるように話せ。」
「おい!豹洞!くそ!」
「どうしたんですか??豹洞さんなにかあったのでしょうか??」
「豹洞が探偵事務所をやめると言ってきた。」
「え??どういうことですか・・・。」
「俺にもわからない。いったんメンバー全員集めてもらってもいいだろうか??」
「わかりました。」
僕は、探偵事務所のメンバー全員に電話をかけて探偵事務所に来てもらうことになった。
全員調査や休みだったため集まりは遅くなると思ったが意外とすぐ集まった。
20XX年4月14日13時15分。探偵事務所。
豹洞さん以外は全員集まった。重い空気が事務所内に流れていた。
「忙しいところ集まって申し訳ない・・・。豹洞が退職を申し出た。何か事情を知ってるやつはいるか?」
「直前に一緒に働いてたのって山原先輩ですよね??何か言ってなかったんですか?」
「すいません。そんな素振りもなかったし、普通に話してたのでわかりません。・・・でも、確証はないですが一昨日豹洞さんが誰かと電話をしてるのは見ました・・・。」
「誰だって電話はしますよ。『観察眼がどうたらこうたら・・・』とか言われておいてそういうの気が付かないんですか。」
「ごめん・・・。」
「阿賀、それとこれは別だ。お前も最近豹洞と仕事をしていたよな。その時はどうだった?」
「特におかしいそぶりはなかったですよ。」
「あんただって、水鶏のこと言えないじゃん。気が付かないんだったら。」
「お前ら落ち着け。ここで揉めるために呼んだわけじゃないだろ?西元。」
「あぁ、豹洞を連れ戻すとかはするつもりはない。奴の人生だから俺は応援するつもりだ。だが、このやめ方は許せない。豹洞がやっていた仕事などもあるし、みなの仕事の士気上げにもならないからな。」
「そこでだ、求人を出そうとおもう。」
「求人??」
「もう、辞めてしまったものを追うほどこちらのタイムロスはさせられない。だから、新しい人材を選定していかないか??」
「まぁ、賛成。」
「全員賛成ということで、募集する人材の条件なんだが『初心者歓迎』『運動が好き』と何があるか?一人一個ずつ出してくれないか??」
「まぁ、やっぱり『誰かと一緒に働いてても苦じゃない人』かな。」
「あとは、『一度決めたらやり遂げる人』だな。」
「私たちはやっぱり『面倒見ててかわいいって思えそうな人』かな???」
「それはすまないがここに載せられないな・・・。」
こうやって、全員意見を出し合いまとまったのでサイトに載せようとしていた。
20XX年4月14日15時45分。探偵事務所。
とりあえず僕らは各々休憩をとっていた。
カランカラン(事務所のドアが開く音)
「すいません~~~。まだやってますか???」
「はい、、、あなたは朝の??」
「あ、森田です。ここって探偵事務所さんだったんですね・・・?」
「そうです。西元さん呼んだ方がいいでしょうか??」
「できれば・・・。」
朝であった森田さんが探偵事務所に来た。西元さんを呼び行った。
20XX年4月14日16時33分。探偵事務所。
「お前の気持ちはすごく分かった。相談してくれてありがとう。俺らの間で明日から調査してみるから・・・。」
「ありがとう・・・。」
「でも、今日も一人で帰らせるの怖いからうちの山原を護衛に着けるから」
「わかった。ありがとうね。」
「山原はめちゃくちゃ頼りになるし優しいから頼ってくれ。」
そういうことで、森田さんの家まで送ることになった。
20XX年4月14日17時41分。森田の家までの道。
「山原さんは年齢は何歳なんですか?」
「今年で19です。」
「そうなんだ、でも2年目なんだよね??」
「はい、まだまだ先輩たちには追い付かないですけど。こういう一つの仕事をやってくので必死です。」
「・・・。それで大丈夫だよ。大切なことだと思う。」
「ありがとう。山原さん。ここで大丈夫だよ。」
「わかりました。なにかあったら、僕も駆けつけますのでこちらの電話番号まで電話ください。」
「うん、ありがとう。」
僕は森田さんを送ってからそのまま帰宅をした。
20XX年4月14日18時50分。森田の家
トントン!(家のドアをノックされる音)
「はい。え・・・。」
バタン!(ドアが閉まる音)
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