第10話「暗雲」
20XX年4月15日8時30分。新高島駅前。
「おう~~水鶏。相変わらず早いな。」
「おはようございます。西元さん。今日は一日なにもないといいですね。」
「そうだな、俺も今日は事務所で作業する予定だからなんかあったら言ってくれ。」
「ありがとうございます。」
西元さんと僕は事務所に向かっていた。
「あれぇ???どこ行ったんだ・・・。」
事務所の目の前でツインテールの女性が何かを探していた。
「どうかされましたか?何かをお探しですか?」
「あ!!!あった~~~!!!あ、すいません!!!この財布がないと買い物ができなかったので・・・。って、西元??」
「どなたさまですか??」
「わたしだよ!!!森田だよ!森田由衣(もりたゆい)!!!」
「え???」
「え!!!お前のあの森田!!!???」
「そうだよ。どっからどうみても森田だろ!!!」
「いや、どっからみても違うだろ!!!」
「・・・。あ、ごめん。私行かなきゃいけない場所あるから行くね!!」
「お、おう。」
「嵐のような人でしたね・・・。お知合いですか??」
「あぁ、まぁそんな感じだな。あいつ生きてるなんて。」
「え???そんなにですか?」
「あいつは昔から実験が好きでいつか早死にするって言われてたんだよ。」
「あぁ、そういうことですか。」
「でも、なんか性格が変わった気がするな。」
「とりあえず、開所しますか。」
「そうだな。」
まさか、このあとこの出会いが西元さんの人生を狂わせるなんて誰も予想していない。
20XX年4月15日9時47分。探偵事務所。
来客予定もないので比較的今日は暇です。
そんな時は掃除、洗濯などいろいろ事務作業をしていきます。
報告書なども探偵ごとに分けたりします。
20XX年4月15日10時49分。探偵事務所。
「水鶏、俺ちょっと買い物してくるわ。なんか買ってきてほしいものあるか?」
「いえ、とくにないです~~。」
「了解~~。じゃあ、行ってくるわ。」
「いってらっしゃい。」
今日はほかのメンバーは非番だったり、調査に行ったりしているので今一人です。
全員で何かするのがとても楽しいのでなんだかさみしいです。
夕方になったら帰ってくるメンバーもいるので楽しみです。
20XX年4月14日11時52分。探偵事務所。
西元さんは帰ってきて作業をしています。西元さんあてに電話が鳴った。
「もしもし、西元です。」
「なんだ・・・。豹洞か。どうした?」
「どういうことだ??意味が通じるように話せ。」
何か雲行きが暗くなってきました。
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