第4話「連携」

20XX年4月12日16時10分。1件目の事件現場。


「ここか。」

「ここね。」

「ここですね。」


一言言ってからお二人は各々が黙々と調査を始めた。

この二人の動きは、まったく無駄のない動きだった。


「おまえら、ここで何をやってるんだ。」


そう聞こえたほうに向くと、先ほどの姉弟がいた。


「やはり現れましたか。」

「私たちの予定通りですね。」

「くそ、、、」


依頼者二人は逃げようとした。だが、、、


「「唐獅子:チェイサー!!」」


玲央さん、理央さんがそういうと、二人から彩りゆたかな二匹のライオンのようなものが依頼者二人を追いかけ、抑えた。


20XX年4月12日14時13分。1件目の事件現場。


「はなせ。」

「はなすわけがないでしょ。」

「私たちが何したっていうんだ」

「大丈夫これからいうから・・・。水鶏。こいつら押さえておいて。」

「はい、かしこまりました。拘束(ゲット!)」



20XX年4月12日14時16分。1件目の事件現場


「さてと、そろそろ話しますか。」

「そうね。」

「手荒なことはしたくないからゆっくりと正直に話した方が身のためですよ。」

「嘘をついたり、暴れたりしてもいいですがどうなっても知りませんから。」


依頼者の姉弟は何も言わなかった。


「まぁ、いいか。」

「そしたら、こちらをご存じですか?」

「・・・。知らん。」

「そうですか。」

「こちらは、全事件現場に犯人らしき人がおいて行ったとみられる、いわゆる連続犯罪でみられる傾向のあるハンカチです。」

「だからなんだ。」

「そしてこれは、4件目。いわゆる、あなたがたのおばあさまの家にあったハンカチです。」

「そりゃ、ハンカチぐらい・・・。」

「いえいえ、これをみてください。一見、どこにでもありそうなハンカチです。私たちだって買おうと思えば買えますが。」

「このハンカチ。もう結構昔から使われてるんでしょうか。色褪せもひどければ穴も開いてます。」

「だから何だってんだ。」

「まぁ、率直に言うと今回の犯人はあなたがたですよね。」

「はぁ?」

「最初からあなた方はおかしかった。この事件の真相というかなにか警察が知りえない情報をいくつか持っていた。」

「いや、、、それは、、俺らが独自に。」

「果たしてそうでしょうか。なら私たちはいらないのでは?」

「・・・。」

「なぜ私たちの探偵社に依頼したかもわかってますよ。」

「それはですね。」

「あぁ・・・もういいよ。そうだ俺たちだ。あんたたちを騙そうってなったんだ。」


姉弟は自白をした。最初は、些細なことだったらしい。

自分たちの力を過信したことから始まった。3件目の事件を起こしてる最中におばあ様が隣の住人に二人がやってることを伝えられ、脅されていたらしい。

そのことを知ったおばあさんが二人を注意したが、そこに隣人が現れた。

二人は、自分たちがやってしまったことに反省をしたが、おばあさんが嫌な気持ちにならないように隣人を脅し返そうとして、隣人の家のごみを燃やしたがそれがおばあさんの家にも移ったらしい。


20XX年4月12日16時44分。緋野鳥探偵社。


「それにしても、今回はとても速かったですね。」

「ん?」

「お二人の解決。とても連携が取れていて。かっこよかったです。」

「あぁ、、、まぁ、、、」

「なんとなくわかるんよね。」

「「他人でさえも、その兄弟姉妹が何を考えてるのか」」


二人はお互いのことを大切に思ってるからこその発言なんだろうなと思いました。


「そういえば、水鶏。」

「おまえ、あれやめた方がいいぞ。」

「なにがですか?」

「お前の技名。」

「え、なんでですか?かっこよくないですかぁ?」

「いやちょっとださいよ。」

「え・・・???」


「こらぁ、ばかんざき兄妹!!!私の水鶏に何言ってんの????!!!」

「土御門さん!!」

「かっこ悪くないよ!!!かわいいよ!!!」

「「たぶんそうじゃない。」」


そんなこんなで、この最強兄妹の逸話はまた増えたのであった。

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