第14話「思い出の味」

20XX年4月19日12時18分。大衆食堂『宮の荘』。


「うわぁ、懐かしいなぁ。」

「そうですね、私も数年前に一人で来た時以来ですね。」

「皆さん、親子丼セットでいいですか??」

「はい!!大盛り5個で!!!」


全員で『ボリューム満点親子丼大盛りセット』を頼んだ。

セット内容は、親子丼大盛りときつねうどん、お茶のセットだった。

結構なボリューム感のものだった。

このボリュームで490円なのでお手ごろだ。


「おいしい、これ、めちゃくちゃおいしい。」

「うん、おいしいね。」

「それはよかったです。連れてきたかいがありました。」

「これどっか食ったことがあるなって思ってるんだけど・・・。」

「たぶん、孫六さんは一度私と来たことありますよ。」

「そうだったっけ??全然覚えてねぇや。」

「ずるいなぁ。私たちも来たかったけどまた、みんなでこれたからよかった。」

「そうだね。これからいっぱいこれるといいね。」


「そしたら、そろそろ屋敷に戻りますか??」

「そうだね・・・。」

「あれ??この写真って・・・。屋敷にもありますよね?」

「あぁ、まだここに飾ってあるんですね。」

「すいませんね。父からこの写真は外すなって言われてて。」

「大丈夫ですよ。これからもたびたび来ますから。」

「ありがとうございます。もしよろしければ一緒に写真撮らせてほしいんですが…。」

「いいですね。隣に飾ってください。」


そこで改めてみんなで写真を撮った。



20XX年4月19日13時57分。大室屋敷。


「そしたら、午後は自由時間にしますか??」

「そうだね。」


20XX年4月19日15時07分。大室屋敷の前。


「よし、そろそろ突っ込むか???・・・。」

「昼間に見る大室流の屋敷もっとでけぇなぁ。」

「どうする?やっぱり帰る??」

「いや、そんなことをしても何も意味がないだろ・・・。」

「まぁ、1512突っ込みなんで・・・。」

「よし、じゃあいったん解散。」


20XX年4月19日15時08分。大室屋敷。


「皆さん気が付きましたか???」

「はい、外に5人ですね。」

「それぞれ、配置についてほしいですが殺気は消しておいてください。」

「あくまで自然体でってことだな。了解。」


また戦いが始まろうとしていた。しかもこの屋敷で。


20XX年4月19日15時09分。大室屋敷の前。


「よし、あと3分で突っ込むか???俺はあの刀鍛冶だ。」

「裏口遠いって。そしたら私は大室妹か。」

「どうする??私はもう一人の女かな。」

「そしたら俺は楽そうな小僧にするわ。」

「まぁ、俺は本命だってわかってたけど・・・。」

「よし、じゃあ5秒後突っ込みだ。」


「「「「「襲撃開始!!」」」」」

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