第12話「まえのまま」
20XX年4月18日17時29分。東京駅。
僕らは東京駅でご飯を食べることにした。
「なぁ、龍之介。体に異常とかはないか??」
「うん?いや、そんなにないかな。」
「それはよかったわ。まぁ、でも油断はしちゃだめよ。」
「そうですね。なにかあったらすぐにいってください。あの奥義は副作用も大きいですからね。」
「わかった。」
「奥義って、あの奥義??」
「そうです。あなたや私よりも早く会得してしまいました。」
「すごいですね??」
「まだまだです・・・。使いこなせてはいないので・・・。」
「あなたには才能も時間もありますからゆっくりと使いこなせてくれればいいですよ。あなたにはそれができると思うので。」
「頑張ってね、龍之介。」
「おう!」
「それはそうと、あんたは大丈夫なのか?体調は。」
「私ですか?」
「そうですよ、師匠。最上奥義使っちゃって。」
「あぁ、大丈夫ですよ。体力はだいぶ使いましたが。」
「改めて申し訳ありません。お兄様・・・。」
「いいんですよ。あれは、ああいうときにしか使わないと決めてはいますから。」
「でも、あの奥義は一家の先代たちが使用して命を落としたりしていますからお兄様もお気を付けください。」
「あぁ、助かります。」
「よし、じゃあ、少ししたら横浜に戻るか・・・。」
ご飯を食べ終わったので横浜に戻ることとした。
途中で涼さん用のパジャマや生活用品を買っていった。
20XX年4月18日18時06分。東京駅。
ホームに向かう途中、僕らは一列に並んで歩いていた。
ドン!(人とぶつかる音)
「大丈夫ですか?すいません。」
「すいません!」
「お怪我はないですか?」
「大丈夫です。」
「もしなにかあったらここにお電話ください。」
その女性に師匠が電話番号を教えていた。
女性は月野さんというらしい。
「それでは・・・。」
「ありがとうございます。」
俺はなにかをこの女性に違和を感じていた。
「帰りますか・・・。」
20XX年4月18日18時21分。東京駅6番線。
「あいつらが陽間を倒したのか??本当にわからない。警戒すべき奴はいなさそうだな。」
「そうか。まぁでも油断はするな。」
「わかってるよ。いわれなくても。」
20XX年4月18日19時25分。大室屋敷近くの川。
「懐かしいですね。数年ぶりにこの景色は体にしみます。」
「あなたとまたみられるのはとても感動ですね。」
「これからは毎日一緒に見られますね。涼さん、私と毎日散歩だとか買い出しをしませんか?」
「そうですね、それはとても楽しみです。」
「じゃあ、決まりですね。」
「よし、もう少しで家に着きますよ。」
僕らはゆっくりと一緒に歩いて帰った。
20XX年4月18日19時25分。大室屋敷。
「ただいまぁ~~~・・・。って誰もいるわけないけど。」
「そしたら、涼さんはここの部屋ですね。」
「ここって開かずの扉じゃないんですか??」
「いや?ここはもともと涼さんの部屋だ。掃除はしていたが中身変えてないから。」
「ありがとう。孫六君。」
涼さんは、泣きながら笑っていた。
「あらためて、おかえりなさい。」
「ただいま!」
20XX年4月18日19時25分。大室屋敷の前。
「こんなところに5人で住んでるとはなぁ・・・。」
「大室流の屋敷でけぇなぁ。」
「どうする爆弾とかおいて帰る??」
「いや、そんなことをしても何も意味がないだろ・・・。」
「まぁ、また来るか・・・。」
「よし、じゃあ帰るか」
20XX年4月18日19時25分。大室屋敷大室の部屋。
「まったく、つけられていたとは・・・。何人くらいいるでしょうか。5?」
「蹴散らしてきてもいいぞ・・・。俺が行こうか。」
「いえ、何もしてこないのであればまだいいでしょう。」
「まったく兄妹そろって甘いんじゃねえか?それだといつかやられるぞ。」
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