第10話「貂ノ原撃破」
20XX年4月16日6時47分。箱根山中。
「しぶといですね。こんなにも私にこの剣を握らせたのは10人いないですから。」
「ほう、、、ありがたいねぇ、そういってもらえると。」
「そして、あなたはほんとうに人間でしょうか??」
「どういうことだ??俺は立派な人間だ・・・。」
「そうですか・・・。あなたからは相当な魔力を感じます。」
「さすがだな。俺は相当強いってことだな。」
「そろそろ決着をつけますかね。【一刀流:早鐘焼石(はやがねやけいし)】。」
「【二刀流・春嵐】」
この二つの技の激突によりその辺に落ちていた木の葉や木が倒れた。
「はぁはぁ、、、どうだ、、、俺の一撃は・・・。」
「はぁ。。。私はあなたに会ったときになめていました。申し訳ない。だが、もう一発私は出せます。降参して雪鬼を置いて行けば逃がしてあげますよ。」
「・・・。させるか・・・。俺は、、、リリスと優姫、二人とも守るって決めてるんだ。優姫を見捨てて帰るより・・・、俺も一緒に殺された方がましだ、、、」
「はぁ、、、わかりました、、、これが最後の忠告でしたが、、、」
「ありがとうな、、、お前を倒して、、、俺はもっと強くなる!!!!」
「・・・。【一刀流奥義:大蛇山(だいじゃやま)】!!!」
「・・・。【二刀流!鬼殺し】!!!!」
二人は己が持つ最大級の技をぶつけ合いその際に上がった土煙は数分立ち上った。
そして、その土煙が落ち着いた後も二人の男は立ち続けた。
「あなたは強い・・・。よく・・・わかった・・・。」
バタン!(貂ノ原が倒れる音)
遠藤大和初勝利。
20XX年4月16日7時11分。箱根山中。
「リリス、いたわ、ここよ。」
「大和!!大丈夫か???」
「・・・。」
「やったのかしら・・・。」
「あぁ、、、、なんとかやった。。。。優姫、守ったぞ。」
「うん・・・。ありがとう・・・。ほんとうにありがとう・・・。」
「よくがんばったわ・・・・。」
「ありがとう、、、二人とも・・・。信じてくれて・・・。」
俺は応急手当てをされ、一命をとりとめた。
貂ノ原も自分で何とかして動き始めた。
「遠藤殿・・・。おぬしは強い・・・。もっと修業するがよい。」
「あぁ、そうさせてもらうよ。」
「これは私の電話番号だ・・・。おぬしに何かあり私が使えるのであれば駆けつけよう。もっておくがいい。」
「・・・。ありがとう。そうさせてもらうよ。」
貂ノ原は我々に連絡先を渡してから旅立った。
20XX年4月16日8時18分。箱根山中。
「そろそろ、、、鎌倉に戻るか・・・。」
「そうだね。ゆっくり歩いて駅まで行こう。」
「あぁ、、、すまないが二人と手をつないでもいいだろうか??」
「「いいよ」」
「ありがとう。二人がいると生きてるって思えるんだ。」
「なにそれ、、、」
「へんなの・・・」
僕らは鎌倉へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます