第15話「第1課」

20XX年4月12日8時39分。神奈川県警察犯罪異能者組織取締係横浜第4課。


「「「おはようございます!!!」」」

『おはよう。』


事件から一夜明けて、出勤してからすぐに課長と私たち第4課は呼ばれた。


「君たち第4課の活躍おかげで極悪組織を捕まえることができた。ありがとう。よくやったぞ。」

「ありがとうございます!!!」

「今回の大幹部三名の確保に尽力した氷川八雲隊員、伏見稲荷隊員、宮島清香隊員、とても大活躍したと課のみんなから聞いている!よく頑張った!!」

「はい!!ありがとうございます!!」

「これからも頑張っていきます!!!」

「今日も逮捕に向けてパトロールをしてまいります!!」


そのあと、私たちは課長以外課に戻りパトロールに向かった。


20XX年4月12日9時29分。???


「まぁ、そういうことであの三人が捕まったのだが・・・。連行された後、あいつらの気配が消えたのだがなにか知らないか??」

「えっとですね、現場から逃げ出した者によると警察自体は第4課なのですが、その後銅羅や第1課の連中が嗅ぎまわってるようです。」

「第1課???」

「はい、桐野や大上の姿を見たものが多数です。」

「南では、安堂や泡部の姿も見られております。」

「まぁいい。あの3人やうちのものはどこに連れていかれてるかわかるか?」

「おそらく、『県警本部異能者対応拘置所』かと思われます。」

「・・・。じゃあ、お前ら準備しろ。全員で襲撃するぞ。」

『御意!!!』



20XX年4月12日10時08分。神奈川県警管内公民館。


私と高木さんは、地域の公民館の催しを見に行っていた。


「そういえば、八雲ちゃん体の方は大丈夫??」

「はい!!!昨日皆さんが家まで運んできてくれてゆっくり眠ることができたのでもう大丈夫です。」

「よかったわ・・・。結構みんな心配してたから・・・。無理はしないように」

「はい。」


『全署員に次ぐ、至急、県警本部異能者対応拘置所に集合せよ。』


「八雲ちゃん、行くよ!!!」

「はい!!!」


20XX年4月12日10時08分。神奈川県警管内パトロール中。


私と嵯峨さんは昨夜の現場周辺の状況を確認しに行っていた。


「嵯峨さん、こういうのって結構起きるんですか??」

「いや、第4課自体ではあまりないな・・・。どちらかというと第1課は得意だからやったりはするが・・・。」

「そうなんですね。」

「どうしたんだ??ご主人。」

「いや、どうして第1課に任せなかったのかなって思ってて・・・。」

「あぁ、まぁそれはいろいろと『事情』があると思うな。」

「事情か・・・。」


『全署員に次ぐ、至急、県警本部異能者対応拘置所に集合せよ。』


「拘置所???」

「拘置所ってなんだ???」

「やはり来やがったか。二人とも向かうぞ。」



20XX年4月12日10時08分。川崎市。


私と平良さんは地域イベント警備のお手伝いをしに行っていた。


「昨日と打って変わって大平和ですね・・・。まぁこれが一番いいんだけど・・・。」

「そうだね、昨日は大変だったからね・・・。身体は大丈夫そう??」

「さすがに昨日は疲れてしまって、ご飯を食べたらすぐ眠ってしまいました。」

「そうだよね。私も結構久々な感じだったから帰ってすぐ寝たわ。」


『全署員に次ぐ、至急、県警本部異能者対応拘置所に集合せよ。』


「平和だと思ったのに~~~~。」

「行きましょう!!!」


20XX年4月12日10時05分。神奈川県警本部異能者対応拘置所。


「お前ら何しに来た!!!そこから動くな!!!!」

『大渦巻!!!!』

「ぐわぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁっぁぁっぁぁっぁぁ!!!!」


「さてと、てめえら、全力であいつらを探して連れ戻せ!!!反抗してくるやつやどうでもいい奴は放っておけ!!!」

「ボス!!!こちらです。」


20XX年4月12日10時16分。神奈川県警本部異能者対応拘置所。


「くそ、やられたな。」

「これはひでぇ。」

「なにがあったんですか?これ・・・。」

「まぁ、連れ戻しだろうな・・・。」


「ここからは第1課がおわせてもらおう。」

「第1課。」

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