第12話「大渦巻」

20XX年4月11日17時22分。酒場:陰弩螺


「う、、、、」

「ぐは、、、」

さきほどまで戦っていた二人を踏みつける形で店の上から2m近い巨漢が現れた。


「まったくだらしがねえな・・・。こんな二人に負けるなんて。」

「上から降ってきた??」

「天野さん!こいつらをやってください!!キングの力で!!」

「あぁ???お前が俺(キング)に指図するな。」


バン!(発砲される音)


「あんたがここの会社のボスなのか?いやでも・・・・。」

「いんや?俺は3人の大幹部の一人なだけだぞ?」

「通称:キング、天野七斗(あまのななと)だな。」

「おお~~。よく知ってるじゃん。自己紹介いらなかったなぁ。」


「まぁ、あなたがたのことを捕まえさせていただきます!【鰤大越(ぶりおおこし)】!!」

「【海潰(かいかい)】!!!」

「やってみろ!【大渦巻】!!!」


20XX年4月11日17時25分。ツンドラ。


登場からしばらく膠着状態だった。こいつは、通称:ジャック、三角炭(みすみすみ)というらしい。


「一つ聞いていいか?お前ら第4課は、なぜここに来た?一斉検挙なんて。」

「それをお前に言ったところで何になるっていうんだ?」

「べつによくな~~い?言ってくれたってさ。」

「あんたらに言ったってどうせ捕まるんだからいう必要がないだろ。」

「そうだ、そうだ??」

「まぁいいや。あんまり興味ないし。俺を捕まえたってボスが奪還するだけさ。」

「そのボスも捕まえるからいいさ。コハクちゃん!!!」「おう、ご主人!!!」

『【W・氷穴(アイスホール)】!!!』

「ナイスだ、二人とも。【刃刃太鬼(はばたき)】!!!」

「できるかな??【大渦巻】!!!」


20XX年4月11日17時26分。隠れ居酒屋:景虎。


「お前さんたちがこれをしてくれたのかい??」

「あなたはどなたですか??」

「おっと、失礼。私、通称:クイーン、安藤芽伊(あんどうめい)。大幹部の一人です。」

「あんたが安藤か。捕まえさせていただきますよ。」

「できるもんならやってみなさい。」


「行くよ?清香ちゃん。【大海坊主】!!!」

「はい!!【特大針葉(ビッグアタックリーフ)飛ばし】!!!」

「こい!!!【大渦巻】!!!」


20XX年4月11日17時29分。神奈川県警察犯罪異能者組織取締係横浜第4課。


「皆さん大丈夫かな??」

「そうだな。まぁ、ここであいつらを信用して待ってることが俺らの仕事だ。」

「扉間さん。戻られたんですね?」

「あぁ、課長に呼ばれていたので。」

「そうだったんですね・・・。」


「扉間。待たせたな・・・。入って待っていろ。」

「はい。」

「三石?どうだ??」

「まだ報告があがってきておらず。わからずです。」

「なるほど、なにかあればまた言え。」

「かしこまりました。・・・。みんな頑張って。」


扉間さんと課長は会議室に入っていった。

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