第13話「急襲」
20XX年4月13日18時33分。雀宮姉妹保護されている部屋。
「大丈夫かい?」
「氷川君、西野君!」
「おやおや、もう帰ってきてしまいましたか・・・。」
「お前らは誰だ?何しに来た??」
「私たちの目的は、そこにいる姉妹を連れ戻しをすることです。」
「まぁあとは、あなた方を消すよう言われているが・・・。まぁ、そこまでは俺らもめんどくさいしことを荒げたくないから、素直にその姉妹を渡してくれないかな??」
「断ると言ったら?」
「そんなの決まってるでしょ?力づくでやるに決まってる。」
「じゃあこちらも答えは決まってるさ・・・。断らせてもらう。」
「ほう・・・。」
連れ戻しに来た3人組は驚異的な力で数的有利のはずの僕らと互角に渡り合った。
「くそ、だれが呼びやがった。」
「地域住民か?余計なことしやがって。」
「まぁいい。お前ら覚悟しておけよ。明日以降も来てやるよ。」
しかし、パトカーの音が聞こえたとたん3人は行方をくらませた。
僕らも別の場所へ移動をした。
20XX年4月13日19時38分。山の中。
「ここまでくれば大丈夫だろ・・・。」
「まったくあいつらは何者なんだ・・・。」
「おそらく山中家のやつらだな。二人を連れ戻すとも言ってたしな。」
「はい、あの方々は山中家の子供たちです。」
「あの三人は山中家の次期当主候補でもある長男:山中鯨(くじら)、次男:山中鷹丸(たかまる)、三女:山中鬼沙美(きさみ)よ。」
「相当な強さだったな。とりあえずいろいろとホテル取り直すか・・・。」
僕らは山中家本家のある山から遠くのホテルに向かった。
全員分の宿をとれる場所が少なかったが結構都市から離れたところにあったのでそこに泊まることとした。
20XX年4月13日20時57分。山中家。
「なんだと!!お前ら三人そろって連れ戻せないとはどういうことだ。」
「申し訳ありません。警察が来たもので・・・。」
「警察がなんだ・・・。氷川武蔵が来る前だったら行けたのではないか???」
「それが・・・。ほかにいたやつらに・・・。」
「まったく、こういうところがお前らはまだ未熟だと言ってるのだ。」
「まぁ、いいではありませんか・・・。あなたたち明日こそは連れて帰ってきなさい。」
「はい。」
「あと、戦う前にこれを飲みなさい。」
「これは・・・???」
「それは力・異能を増幅させるものです。あなた方なら数倍。」
「やったぜ、ありがとうございます。母上。」
「いえいえ・・・。」
「いいのか?あの薬は確か・・・。」
「まぁ、大丈夫でしょう・・・。あまり効果は期待しておりません。暴走することもないと思います。」
「それならよかったが・・・。」
20XX年4月13日21時10分。ホテルロビーの自販機。
「何飲もうかな・・・。」
自販機で飲み物を選んでると紅音さんも来た。
「あ・・・。すいません・・・。先ほどは助けてくれて・・・。」
「いえ、僕はほとんど何もできてないので・・・。」
「でも助かりました」
少し打ち解けた気がする。
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