第3話「朝ごはん」

20XX年4月11日8時20分。流造荘(氷川の自宅)。


「こいつが昨日、氷川が連れてきた小僧か。」

「まぁ、氷川君のことだからなんかあるかと思ったけど。」


「んん~~~~。あ、おはよう。鹿島君。寒川さん。」


・・・


「これには深いわけがあってね・・・。」

「まぁ、怒るつもりはないがもうちょっと俺らに相談をしてほしいな。」

「あ、、、ばれてたか。」

「何年一緒にいると思うの。」


・・・



20XX年4月11日8時32分。流造荘(氷川の自宅)。


目を覚ますと氷川さんのほかに若い男女がいた。


「起きたかい?白虎君。」

「あ、はい。おはようございます。」

「おはよう。」


・・・・。


「まぁその空気にはなるよな。すまんな。邪魔してるぞ。」

「お邪魔してるわ。ぐっすり眠れたかしら?」

「はい、、、」


・・・・。


「白虎君。朝から驚かせてしまってごめんね。この二人は僕の仕事仲間だよ。」

「鹿島常陸(かしまひたち)だ。よろしくな。」

「寒川相模(さむかわさがみ)よ。よろしくね。」

「二人には君のことを話してはあるし、君の敵ではないから安心してね。」

「はい。」


「さて、白虎君。ご飯でも食べようか。」

「はい!」


そのあと、氷川さんがお茶漬け、鹿島さんが卵焼き、寒川さんがウィンナーを焼いてくれてそれらを4人で食べながら談笑した。



20XX年4月11日8時50分。流造荘(氷川の自宅)。


テレビをつけると横浜で昨夜起きたとある事件が放送されていた。

そして、、、


『警察は、殺害容疑で西野白虎(19歳)を指名手配にしました。』


「え、、、」

「氷川・・・。お前・・・。」

「この子のことだよね。」

「・・・。」


「・・・。やっぱり僕がここにいると迷惑ですから、出ていきます。」

そういって荷物をまとめようとすると・・・。


「何を言ってるんだ。小僧。いや、白虎。」

「私たちはそんなことをさせるために来たわけじゃないわよ。」

「え????」


「「「君を守るために集まったんだ!」」」

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