Ⅱ-Ⅲ 月島綾人



 *一二月二〇日 水曜日 自室



「いっちゃんー、起きてー」

「ああ……」

「朝だよー」

「分かった……」

「それじゃあ、下で待ってるからねー」

「…………」

 ドタドタと遠くなる綾人の足音。

「あれ……」

 いつもの朝と違う……。

 俺はゆっくりとベッドから起き上がる。

 部屋はカーテンが開けられ、明るい日差しが差し込んでいた。

 それでもエアコンの切られた部屋はすっかり冷え切っている。

 なんだか静かだった。

「ふああ……」

 とりあえず、ベッドから起き上がり制服に着替える。

 温かな布団から出た素肌に、冷えた空気が突き刺さる。

 この時期の着替えは嫌だな……。

 普通に、寒い……。



 *



「いっちゃん遅いー!」

 リビングに降りると、綾人から文句が飛んできた。

 パンの焼けた匂いが漂ってくる。

「はいはい……」

 俺はボーっとする頭のまま、ダイニングテーブルに用意された朝食の前に座る。

 トーストとジャム、ヨーグルトにハムエッグ、そしてホットミルク。

 文句なしの洋風の朝食が、綺麗に並べられていた。

「いただきますっと」

 うん、うまい。

 朝起きて、朝食が用意されているって素晴らしいな。

 普段は朝食抜くことばっかだからな。

「いっちゃん見て見て! 手品! 昨日、ネットで簡単なやり方調べたんだよ。だから朝から練習してるのー」

「左様でございますか……」

 それでも綾人の制服の袖口からは、何かのトリックだろう紐が飛び出ている。

 どこからくるんだ、コイツのこの熱意は……。

 相変わらず、やる気スイッチの場所が分からない。

「そんなの、渋谷に直接やり方訊けばいいんじゃないか?」

「そ、それはそうだけど……」

 ごにょごにょと、語尾が濁ってくる。

「じ、自分の力で勉強することに意味があると思うんだ!」

「何をもっともらしいこと言ってんだ。人と話すのがイヤなだけだろうが」

「うう……」

 ったく、何だってコイツはこんなに人見知りなんだろうな。



 *一二月二〇日 水曜日 登校



「寒いねー」

 綾人と一緒に冷え切った道を歩く。

 冬くらい、登校時間を二時間遅くしてほしいぜ……。

「ああ、あったかいものが恋しくなるな……」

「それじゃあ、マスドの……」

「ココアはいらない」

「ぷー」

 先手を打つと、幼馴染が謎の鳴き声を上げる。

 ようやく身体が温まってきたところで、学校が見えてきた。

「わ! いっちゃん見て見て!」

「今度はなんだ……」

 綾人が制服の袖口を引っ張る。

 本当に朝から忙しいヤツだな……。

「お」

 生徒達の視線の先。

 学校の正門の近くに止まった車から降りてくる渋谷の姿があった。

 そうか、今日は朝から渋谷に会う日か……。

「渋谷くん、注目の的だね……」

「そりゃあな……」

 あんなヤバいヤツが乗ってそうな、黒塗りのセダンから出てくるんだから仕方ない。

 制服が違うこともプラスして、好奇の目が自然と渋谷に集まる。

 しかし本人は特に気にした様子はないようで、スタスタと校舎の中に入っていくが……。

 まあ、話した感じ……マイペースっぽかったしな。

 あんまり世間の目とか気にしないタイプなんだろう。

「ほら、俺達もとっとと行くぞ」

 急かすように、綾人の背中を小突く。

「はあい」



 *一二月二〇日 水曜日 教室



「おはよう、二人とも」

 教室へ入ると、委員長がやってきた。

「はよ」

「お、おはよう……」

「今朝も冷えるな。風邪が流行ってきているらしいから、体調に気をつけるんだぞ」

 体調管理の心配までしてくれる。

 なかなかこんな委員長いないだろうな。

「そんな中、委員長は毎日朝練してんだろ? 恐れ入るぜ」

「今週の土曜日に大会があるからな」

「え、そうなのか」

「ああ。小さな大会だが、今年最後だから、皆気合が入っているんだ。自分も負けないように頑張らねば」

 そう言った委員長からは、余裕の表情が見て取れた。

 普段からきちんと練習しているから、本番はそこまで怖くないのだろう。

「偉いな、きちんと部活してて」

「まあ……楽しいからな」

「……楽しい、か」

「大崎も……きっとすぐ夢中になれることが見つかるさ」

「そうだといいな……」

 気を使ってくれる委員長の言葉に、少し胸が痛くなる。

 委員長に悪気はないことは分かっている。

 だからいいんだ、これは完全に俺の問題だからな。

「さて、自分は戻る」

 委員長は微笑むと、静かに席へと戻っていった。

「さて、俺等も行くか」

「そうだね」

 歩き始めるのと同時に、渋谷の席を見る。

 本人はとっくに席に座り、どこか上の空といった様子で、正面をボーっと見つめていた。



 *一二月二〇日 水曜日 午前授業中



「あー……眠い」

 思わず声が漏れる。

 授業が始まってまだ一五分しか経っていない。

 授業っていうのは、どうしてこう眠くなるんだろうな。

「…………」

 机の影に隠れ、携帯をチェックしてみる。

 新しいメッセージは届いていなかった。

「悠希からも無し、か」

 まあ、当たり前か。

 アイドル関係の話、何もしてないからな。

 先週と違い、悠希と出かける頻度も減っている。

 アイドル……か。

 どうして昨日は、神田を捜してたんだろう……。

「……あ」

 ……悠希に訊いてみるというのはどうだろう。

 アイツ、なんだかんだ情報通だからな。

 何か知っている可能性が高い。

 『田端さんと神田って、知り合いだったりするのか?』

 よし、送信完了。

 あとは悠希の返事をゆっくり待つとするか。



 *一二月二〇日 水曜日 昼



「いっただきまーす!」

「いただきます」

 ようやく、待ちに待った昼がやってきた。

 綾人に机の半分を開けてやり、二人で弁当を広げる。

「うまそう……」

「でしょでしょー」

 ミニハンバーグに、小松菜と卵の炒め物。

 ジャーマンポテト、きのこのマリネなどなど。

 栄養バランスがしっかりと考えられてそうな弁当だ。

「なんでオマエが自慢げなんだよ……」

「ボクんちのお弁当ですし」

「そりゃそうなんだが……」

 そぼろのおにぎりを口に入れようとした瞬間、机の上にあった電話が揺れた。

 メッセージを受信したらしい。

 差出人は……悠希だ。

『月曜の夜、しつこいナンパから助けてもらったらしいですよ』

 悠希からのメッセージに、眉間にシワが寄る。

「ナンパ……だと?」

「どしたの?」

「神田のヤツ……いつのまにかアイドルと急接近しやがって……!」

「え、なんなの急に」

「いや、ちょっと待てよ」

 本当だったら今日、俺がアイドルをナンパから助ける予定だったんじゃなかったか?

「うわああああ」

 完全に先を越された!

 というか、月曜なんて……前回そんなことあったっけ?

 いや、たぶんないはずだ……。

 もしかして……。

 神田とアイドルが出会ってしまうようなイベントを知らないうちに起こしてしまったというのか!?

 いやでも、月曜は特に何もしてないはず……。

「…………」

 ……やばい。

 頭が混乱してきた……。

「いっちゃん、さっきから挙動不審なんだけど……」

「なあ、綾人……」

 俺は深呼吸をし、綾人をまっすぐに見る。

「な、何……?」

「アイドルが好きな人って、誰だと思う?」

 一瞬綾人の動きが止まった。

「え……いっちゃん以外」



 *一二月二〇日 水曜日 放課後



 授業終了のチャイムが鳴ると、綾人は誰よりも早く席を立ち、俺の目の前にやってきた。

「ちょっとトイレ行ってくるねー」

「黙って言って行きやがれ……」

「そんなことしたらいっちゃん、ボクのこと置いてくでしょ」

「…………」

 否定はしない。

「いっちゃんのいじわるーっ」

 妙な捨てゼリフを残し、綾人は教室から走って出ていく。

 騒がしいヤツだな……。

「……ん?」

「…………」

 ふと目線を逸らすと、遠くの席から顔をこちらに向けている渋谷と目が合ってしまった。

 え、なんでこっち見てるんだ。

 渋谷は何を考えているのか、きょとんとした表情だ。

 それでも、なんの悪びれた様子もなく、こちらをジッと見つめている。

「…………」

 ……気まずい。

 なんだこの空気。

 このまま目をそらすのアレなので、渋谷に話しかけてみることにした。

 机の隙間を通り抜け、渋谷の席まで近付く。

「よ、よお。えと……あ、オマエ、帰りも車なのか?」

「ううん。帰りは徒歩だよ」

 意外と普通に答えてくれた。

 ああ、そう言えば前回も普通に会話はできたんだっけ。

「朝、弱くて」

 それだけで車登校って、なんつーお坊ちゃまだ……。

「あれってもしかして専属の運転手か?」

「そうだね。呼べばすぐ来てくれる」

 冗談で言ったつもりだったが、本当にそうだったらしい。

「オマエ、どんだけ箱入りなんだよ……」

「箱入り……うん、キミの想像とは違うかもしれないけれど、わりと大切にはされているよ」

「へえ……」

 世の中、こういうヤツもいるんだな。

「でも、放課後は迎えに来ないよう頼んであるんだ。せっかく転校してきたんだから、いろんなところに寄ってみたいなって思って」

「そういや昨日は公園にいたもんな」

 一人でフラフラしながら、街の探索をしているわけか。

「昨日……?」

「ほら……子供に手品、見せてあげてただろ?」

「……ああ、見てたんだね」

 渋谷はまるでイタズラがバレた子供の様に笑った。

 ……こんな表情もできるんだな。

「迷子だったのか?」

「そう。一人で泣いてたんだ。なかなか泣き止んでくれなくて……。あのあと、すぐに母親が迎えにきてくれたよ」

「手品っていうのはいいアイディアだったと思うぜ」

 現にすげえ嬉しそうにしてたしな。

「そう……それは良かった」

 渋谷はそう言うと、人差し指を自分の唇にそっと当てる。

「でもね。あれは手品じゃないよ」

「は? 手品じゃなかったら、一体――――」

「魔法」

「はい?」

「……なんてね」

 渋谷は手袋をつけた両手を、顔の前で広げた。

 えっと……渋谷流のジョークのつもりなのだろうか?

 それにしては笑いどころがさっぱり分からないんだが。

「いっちゃん! おまたせ!」

 訊き返そうとした瞬間に、綾人が戻ってきた。

「それじゃあ」

 渋谷はカバンを持ち、綾人とは対照的に静かに教室から出て行く。

「渋谷くんと……話してたの?」

「ああ、まあ……」

 会話っちゃあ会話だが……。

「……不思議なヤツだ」



 *一二月二〇日 水曜日 下校



「あ、ちょっと待って」

 正面玄関から正門から出る直前になって、綾人はどこかに走っていく。

 どうせ学校の中庭にある自販機まで、飲み物でも買いに行ったんだろう。

 辺りは帰宅部の生徒達がちらほらと帰る姿があるだけで、静かだった。

「ったく……」

 立ち止まると、自分の長い影も立ち止まる。

 日、短くなったなぁ……。

「おまたせーっ」

 すぐに戻ってきた綾人の手には、やはりココアの缶が握られていた。

 楽しそうに、プルタブに指をかける。

「んー……」

「…………」

「ぐぬぬ……」

「…………」

「……開けてください」

「……おい」

 缶を渡してくる。

「ったく、プルタブくらい自分で開けやがれ……」

「だって……ボクが開けると中身飛び散っちゃうんだもん……」

「オマエ、致命的に不器用だな……」

「うるさいやい」

 ギリリと悔しそうに歯を食いしばりながら、綾人は缶に口をつける。

 そして、すぐに幸せそうに顔を綻ばした。

「あ、そうだ。さっき、そこで神田くん見たよ」

「へー」

 最近、目撃率が高いな。

 学校にはいないくせに。

「一人でいたのか?」

「ううん。田端さんに告白されてた」

「へー………………は?」

 おい……。

 今……すげえこと……さらっと……。

「だから、神田くんが田端さんに告白されてたよ」

「いや、二回言うなよ!?」

 俺は綾人の両肩を掴む。

「どういうことだよ!?」

「ボ、ボクに言われても、知らないよ!?」

「なるほど、あれは告白での呼び出しだったのか」

「って、委員長!?」

 いつの間にか背後に委員長が立っていた。

 これから部活なのか、通学とは別のカバンも持っている。

 そうか、弓道場に行くにはこの道を通るんだな。

 ……って、そんなことはどうでもいいんだよ!

「鷲介と一緒にいたら田端に呼び止められたんだ。昨日の放課後から捜していたらしいのだが、アイツはとっくに帰っていたみたいでな」

 困ったヤツだ、と続ける。

「だから、今日改めて捜しにきたらしい。慌てている様子だったので、少しおかしいと思っていたのだが……なるほど、それなら合点がいく」

「えっと……」

 落ち着け、整理しよう。

「それで……え? 神田は、田端さんに告白されてた……と?」

「うん。田端さん言ってたよ」

 綾人はコホン、と咳払いして。

「『好きだよ……初めてあった時からずっと……』って」

 ……それ、田端さんのモノマネか?

 これ以上無いほどに似ていなくて、正直……拳が出そうだが、今は怒る気にもなれない。

「ああああ……」

 もうダメだ。

 さよなら、俺の小さな恋心……。

 というか、悠希が好きだったんじゃなかったのかよぉ……。

 悠希なら……仕方ないって思えたのに……。

 いや、神田にも勝てないけどさ……。

「月島、大崎はどうしたんだ? さっきから様子がおかしいぞ」

「え、あー……こういうときは……うん。放っておくのが一番じゃないかな」

「そうなのか? まあ、幼馴染のオマエが言うならそうなんだろうな」

 委員長は一人納得している。

 神田と仲がいいのかと思っていたのだが、意外と他人事だ。

「委員長は……興味ないのか? 神田と、田端さんの……その……」

「自分か? アイツはあんなのだが、昔から女生徒に人気だったからな。こういうのも珍しいことではない」

 どうやら、委員長達にとって、神田が告白されるというのは日常イベントらしい。

「アイドルから告白されるのが日常であってたまるか!」

「いっちゃん、落ち着いてー」

 こっちはこっちでココアを飲みながら、片手間に俺を宥めてくる。

「興味を持ったところで、結果が変わるわけではないからな。……おっと、もうこんな時間だ。自分は部活に行かなければ」

 委員長は校舎についている時計を見上げ、カバンを持ち直した。

「……たぶん、オマエが傷付く結末にはならないと思うから大丈夫だ。ほら、飴をやろう」

 委員長は制服のポケットから金色の包みを出す。

 これ、前に綾人にもらったヤツだな。

 流行っているのだろうか。

「ああ……サンキュ……」

「まあ、そんなに落ち込むな」

「ほんとだよー」

 綾人は頷きながら、背中をトントンと叩いてくる。

 一応、慰めているつもりらしい。

「それじゃあ、二人とも気を付けて帰るんだぞ」

「うん……! ありがとう……」

 綾人は小さく委員長に手を振った。

「ボク達も帰ろっか」

「泣きたい……」

「もー、いっちゃんたらー」

 俺とは真逆で、綾人の声は楽しそうだ。

 背中を押され、俺は鉛のように重い足を一歩踏み出した。



 *一二月二〇日 水曜日 就寝前



「いい加減、落ち着いた?」

「ああ……なんとなくな」

 いつの間にか日は落ち、就寝時間になっていた。

 帰り道のことも、夕飯のことも、シャワーを浴びていたこともあまりよく覚えていない。

 心の中は、まだいろんなモヤモヤが渦巻いていた。

「もうこんな時間になったのか……」

「いっちゃんは、夜になると落ち着いてくるからね」

 ボクは慣れたもんだよーと、続ける。

「中学の時好きだった子が、サッカー部のキャプテンと付き合ってたって時もおんなじ反応だったし」

「そういや、あったな……そんなこと」

「あの時も、もう生きていけないーとか言ってたけど、なんだかんだですぐに復活してたもん」

 コイツ、俺の歴史をほとんど知ってやがるから恥ずかしいな……。

「いっちゃんの気持ちも、分からなくはないけどねー。田端さんが神田くんのこと好きだったなんて、びっくりだし。これは何となくだけど……ボクはてっきり悠希くんが好きなんだと……」

「だよな!?」

「わ! びっくりしたなーもう!」

 身を乗り出す俺に、綾人が怒っているが……。

 そんなことはどうでも良かった。

 やっぱり綾人も、田端さんは悠希のことが好きだと思ってたみたいだな。

 コイツ、妙なとこ勘がいいから、いつもなら信頼できるはずなんだが……。

「…………」

 そもそも、どうして神田なんだ?

 ナンパから助けてもらったからか?

 綾人や委員長曰く、女子からはわりと人気らしいが……。

 それじゃあ俺にだって何かしらのチャンスがあったんじゃ……。

 でも先週はそんなイベントなかったしな。

 って、そもそも助けたのは悠希か。

「…………」

 田端さんも有名人なんだから、誰が見ているかもしれない、学校の中で告白というのもちょっとおかしいというか……。

 まあ、公衆の面前で連絡先教えてもらえなかった俺が言えたことじゃないがな!

 結局、当人達じゃないから思惑は分からずじまいだ。

「ふああ……」

 一人で考え込む俺に、すっかり退屈した綾人が遠慮なく大あくびをする。

「もう寝るか?」

「うん」

 どうやら綾人も疲れているらしい。

 コイツの行動のどこに疲れる要素があったのかは不明だが。

「じゃあ、閉めるぞ」

「うん……おやすみ、いっちゃん」

 綾人に手を振り、俺は窓とカーテンを閉める。

 部屋が冷え切っていたのでエアコンをつけ、タイマーを入れる。

「さて……」

 俺も寝るとするか。

「…………」

 また一週間がループしたら、この告白を止めることができるのだろうか……。

 薄れゆく意識の中、そんなことを思った。

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