第4話 ちょっと向かってみよう

んーとりあえず死にたくないしこの仕事やるしかないよな

 大事な事話してくれなかったからなあの女アドケル

 ・・・まぁ一旦ここから出てあの城に行ってみるか。

 

 リアンは牧場から薄く見える城に向かう事にした。

 薄く見える事からだいぶ距離はある感じがする。

 でも向かうしかない、死ぬかもしれない為選択肢は歩くしかないのだ。

 

「よし、行くか」


 気合は十分だ!

 速攻であの城に着いてやる!

 


 

 と思ってた。

 歩き始めてから20分後……


 

「チッ!熱いしなんだよこの道なり、ゴミ過ぎだろ」


 リアンはブチギレていた。

 とゆうのも道なりはかなり険しい道だったからだ。

 整備されていなく凹凸が激しく、草が背丈並に高く道という道がなかった。

 今日の天気は快晴で気温は35度程ありとても暑かった。

 その為沢山の汗をかき喉が渇く、しかし水なんか持ってるはずがない。

 疲労や暑さ、喉の渇きを感じなどでイライラする。

 しかし向かうしかないリアンはとにかく前に前にと進んでいった。


「城に通じる道なんだから整備とかちゃんとしててもらいたいもんだな」


 

 ♢


 一方その頃インバーターの方ではアドケルが仕事をせずサボっていた。

 部屋で椅子に座り足を机にかけ漫画を読んでくつろいでいる。

 

「ハーヒャヒャヒャヒャ!ここで主人公死ぬのかよ、情けねぇ~」


 サボりフィーバータイム中に勢いよく部屋に女性が入って来た。

 

「アドケル先輩!新人のリアンって子をあの問題児がいる所に送ったって本当

 ですか?」

「あぁそうだが、なにか問題でもあったかクルラ?」

「問題もなにも大問題ですよ!」

 

 部屋に入って来た女性の名前はクルラ。

 アドケルの後輩になる。

 容姿が良く、スタイルが抜群、おまけに仕事ができる自慢の後輩だ。

 インバーター内の半数の男がクルラに告白をしたとかしてないとか。

 こんなモテモテなクルラはプラスで性格も良い。

 インバーター内のアイドル的存在だ。

 しかし一点問題がある。

 それはアドケルの存在だ。

 まともに仕事はしないのに定時に帰り、遅刻や無断欠席をするアドケルがあまり好きではなかった。

 アドケルがやらなかった仕事は後輩のクルラに持っていかれる。

 おかげで仕事は凄くできるようになった。

 しかし今回もまたもやアドケルが問題行動をしてきた。

 

「なにが問題だ?」

「新人に☆5つの現場に1人で仕事に行かせるのなんて前代未聞ですよ!」


 インバーターの仕事には難易度を☆の数で表している。


 ☆1~2 新人クラス

 ☆3~4 主任クラス

 ☆5~6 係長クラス

 ☆7~8 課長クラス

 ☆ 9  部長クラス

 ☆ 10  社長クラス 


 今回リアンの現場は☆5なので係長クラスになる。

 もう一度言おう☆5だ、新人なのに☆5だ。

 

「だからなんだ、お前クルラの時も同じ事やっただろ」

「それはそうですけど、すっごい大変だったんですからね!

 それに私の時は☆3ですよ、そん時でも前代未聞なのに……」

「そうだろ☆3だったろ………ん…☆3?

 ちょとまて、クルラお前の時☆3の現場に行かせたんだったけ?」

「はい、やられた身なのではっきり!鮮明に!昨日の事みたいに!覚えている

 ので間違いはないです」

「そっか……☆3か、新人リアンに行かせたのは――――」

「☆5です」

「・・・」


 アドケルは無言のまま漫画を読みなおした。 

 クルラはアドケルのその行動に違和感を感じた。

 妙に汗をかき、机から足をおろしたそれに―――


「アドケル先輩本逆ですよ」

「あっあぁ、、」

「もしかして間違えました?」


 アドケルは軽く頷いた。

 それに対しクルラは大きくため息を吐いた。

 

「はぁーーーーーーどうするんですかここから」

「どうするも何もできないだろ、ヘルムギアを取る事だってできないのに、

 あいつを信じるしかないだろ」

「何言ってるんですか!☆5係長クラスですよ信じるたって絶対無理に決まっ

 てます」

「まぁちょっとまってろ、あいつを採用したの誰だと思ってるんだあんまり心

 配するな、何かあった時はお互い腹をくくるぞ」

「えっ私まで責任おわれるんですか!」

「まぁまぁまぁ、一旦様子でも見てみるか」


 アドケルはパソコンを操作しリアンの様子を見ることにした。

 

 

 ♢


 一方その頃リアンは城のある貧相な城下町に着いた所だった。

 長い道のりだった為気づけば外は真っ暗になっていた。

 

「んーーー疲れたー早くフカフカのベットで寝てー」


 その時リアンはある事に気づいた。


「それにしても城のすぐ下の町なのになんでこんなに暗いんだ?」


 リアンが城下町に着いたのはもう空が真っ暗になってはいたが、なぜ暗い中道を迷わず城の方角まで歩けたかというと城が明るかったからだ。

 遠くからでも城が明るかった為迷わず来れた。

 しかし城の明るさで気づかなかったが城下町の方は真っ暗だった。

 少し疑問に思ったリアンだったが長時間歩いていた為疑問より疲労の方が勝った。


「もう皆寝てんのか?

 まぁそれより疲れたから俺もすぐにでも寝たいな、宿とか近くにないのか?

 ご飯も食べたいし風呂も入りたい、今日は奮発していい宿に泊まってやる」


 少し城下町を歩くリアン。

 しかしどこも寝ているのか電気がついてなく真っ暗だ。

 そんな中一件だけ薄暗く電気がついているお店があった。

 看板には宿泊施設ハングリーと書かれていた。


「よし!ここに泊まろう」


 ドアを開けるとやせ細った女性がいた。

 腕や足が細く骨の形が見えるほどだった。


「あ、いらっしゃいませ……ハングリーにようこそ」


 女性の声には覇気が感じられなった。


「えっと泊まらせてほしいんだが、部屋空いているか?」

「えぇ全部屋空いてますよ、それにしても……」


 女性は俺の体を下から上をなめるように見てきた。

 ちょっと恥ずかしかった。

 それというのもやせ細ってはいるが美人だと分かるくらいの顔面を持っていたからだ。

 

「その服装もしかして……貴族の方ですか?」

「はえ?」

 

 一体どうゆうこと?


 

後書き

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お知らせ  リアンの服装はまだスーツのままです。


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