第7話






 拠点に辿り着き、手に持った貝を昨日保管していた海の中の器の中にぽちゃんと。器の中を見てみると、ちょっと少なくなってる?


 生きた貝なので、動いて器から出て行ったのか、引潮にでも流されたのか。

 それとも鳥に食べられた?あ、魚に食べられたって線もあるかな。

 石鯛とかは、割とゴツイ貝でもぼりぼりいくってイメージはあるけど。でも砂浜沿いには居ないような気もしますね。

 タコとかイカとかもいそうって言えばいそうですが、この水位の砂浜沿いにいるのかな?いるならいたで結局うれしい。


 口当たりが柔らかくて甘みが強いのが、イカ。

 ちょっと固めで肉厚で旨味が強いのが、タコ。


 個人的にはそんなイメージ。

 タコもイカも好き。好みで言えば、タコのほうが好きかな?


 刺身なら、タコ。

 生イカはちょっと甘すぎて、口当たりがねっちょりするので、個人的には。。。

 好きな人は、そのなめらかで口の中で甘さを讃えるその食感と甘みが好きみたいですね。


 焼きならイカ。

 ねちょっと食感が一気にもっちり食感に。

 甘みも控えめになりつつ、旨味がアップ。


 煮物ならイカ大根も美味しいのですが―――


 ―――おでんは煮物に入りますか?


 もし入るなら、タコ一択になってしまいますねー。

 おでんのタコ串の美味しいこと美味しいこと。

 特にイイダコなら、さらに好み。

 ぷりぷりと言うか、コリコリと言うか。タコの食感のこの表現って難しい。

 普通のタコだと、ぷりもち食感。イイダコだとぷりこり食感。

 そしてたまにぷちぷち食感。


 揚げ物なら、タコ唐っ!!

 タコ唐しか勝たんっレベルで、タコ唐の圧勝!!

 いか天、ゲソ天の美味しさも知っているものの、タコ唐だとぷりもちサクからっと感が、ビールと一緒にたまらーん。(もちろん個人的感想です)


 イカ天はうどん食べるときには、最強のパートナー。

 やわもち食感と甘みのあるイカのてんぷらと、しょっぱ強めのお出汁、コシ強めのおうどんとのハーモニー。

 甘み、旨味、食感とメインとサブがすべてがマッチしてる気がします。


 乾物なら、、、

 こっちも悩みますねぇ、市販で買えるのはイカの干物の方が流通してるし、安定して美味しいものが多い。干しタコが売ってるスーパーは少ないので、干しイカ(スルメ)との比較が何となく難しいような気が。

 おそらく、漁獲量とそれに伴う単価の関係で、難しいのかな?

 イカもタコも釣りで獲れると言えば獲れるけど、底引き網でもわさっと獲れるイカと、基本タコ壺とか釣りでしか獲れないタコとでは、漁獲量的に流石に。

 獲り方や種類によっても、もちろん単価価格は違うとは思うけど、基本単価が、どうしても。。。


 なかなか普通のスーパーなどで見かけない干しタコ。

 探して周るよりも、生タコを買ってきて、天日干しするほうが、はやいかも。それに工業干しよりも、圧倒的に旨味も強くなるしね。

 ただ、天候と風の強さによって、出来にムラが出来てしまうのがちょっと問題かな?

 生イカを天日干ししても、もちろんおいしいのは間違いないのだけど、個人的に、好きな味に仕上がるのは、生タコの天日干し。

 半生干しぐらいのほうが食感も柔らかく、味も濃くなって美味しいですね。




 そんなこと考えてたら、タコかイカが食べたくなってきた。。。

 こっちにも罠籠仕掛けてみるかな?

 獲れるかどうかはわからないけど、チャレンジせずにゼロよりも、ワンチャン狙っておきたい。


 今夜のクラフトタイムに罠籠を追加しておこう。








 さて、焚火の場所の石で囲っての竈づくりかな。

 周りからスイカぐらいか、メロンぐらいの大きさの石を集める。

 形は出来れば平ための方が組みやすいので、平べったいのを重点的に。


 粘土が手に入るようなら、石を下地に組んで周りを粘土で固めて、火力高めて、土器と言うか、陶器を作りたいかな。

 あー、でも、粘土で土器作りには、専用の陶器窯作るほうがいいかな?


 まあ、今日の所は、焼き物と煮炊き用の竈づくりにとこう。










 最初に作った焚火は何も意識せずに、砂浜の上に枯草を火熾し用にして、流木やら細かな枝やらをテキトーにぽぽいっと積み上げて火をつけただけのもの。

 ちょっと平らにならして、周りを石組みで囲んだ竈を作ってみよう。

 燃焼効率は上がるのはもちろんだけど、上に石板を置いて、焼き貝作れるのがメリットかな。

 周りに拡散させようとしてた灯りの役割的にはデメリットなのかもしれないけど。



 簡単に焚火の下を平らにして、周りに石を組み上げる。

 平たい石をバランスよく組み上げていくが、どうしても自然石ばかりなので、うまい具合にいい石が見つからない。

 大きいヤツや、中ぐらいのヤツ、小さめのヤツの中で、少しずつ、少しずつ合わせながら、形を組み上げていく。

 そういえば昔、父親が家の庭と用水路の境界に、石垣を組んでたなぁ。

 畑にするために買った土地を使えるようにするためにショベルカーで掘り起こした時、出てきた石を使って。


「―――あ、どうでもいいけど、シャベルカーなの、ショベルカーなの?」


 ショベル?

 シャベル?

 スコップの時は、スコップとシャベルが二択なような気がするのん。

 ショベルシャベル問題の時はシャベルが優勢になるん?

 でも、ショベルカーが一般的なような気がするのんなー。











 いや、まぁ、どうでもいいと言えばどうでもいいんだけどね。どっちにしろほとんど意味が伝わってるんで。












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―――実際、タイピングが進むって話ですが。。。

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