第6話




 おはようございます、私です。


「今日も一日頑張りましょう」





 まずは、昨夜作った魚の罠籠に潰した貝を餌にして海にセットしてこようと思います。セット場所は岩場付近を予定。

 ホントは川があって流れに合わせてセットしたいところだけど、まだ川は見つかっていない。ないってことはないと思いたい所。

 せめて、小川でもあってくれればね。。。

 まぁ、ぼちぼち採取しながら探索つづけて、活動場所を増やしていこうと思います。






 さて、仮拠点の砂浜にほど近い北側の岩場。

 波の満ち引きの、流れのある岩場のポイントにくぼみにセットして、ツタをロープ代わりに籠と岩場に括り付け、籠の上には波に流されないように大きな石で重りを。

 餌は昨日採った貝の食べるには小さ目な貝を潰して、殻ごとまとめて籠の中に。

 ある程度潰したほうが周りに匂いが漂って魚を呼び寄せやすいハズ。


 あとは、一日一回ぐらい確認に来ればいいかな?

 それとも何日か設置して確認するほうがいいのか。


 まあ、実際にどれだけ獲れるかを確認してからかな、獲れない可能性も高いわけだし。


 設置も終えて、また拠点まで戻る途中に貝をちょこちょこ探しながら帰っていく。


 昨日も思ったのだが、割と大きく成長した貝が多かった。

 やっぱり、採取する人がいないから?


「てことは、やっぱり無人島なのかな―――」


 まぁ、どっちにしても、ここで生活するしかないんだけど。


 さしあたっては、この両手いっぱいの貝を入れる入れ物が欲しい。

 昨日は入れ物として、ヤシの実を加工した器をもってきてたけど、罠籠を設置するために来てたので、特に用意していなかった。

 また、夜の手作業用にツタを取っておいて、肩掛けのバッグでも作ろうかな。


 背負いバッグ、腰掛のポーチっぽいのなんかも欲しいかも。

 作るってなるとスキルに頼り切ることになるかとは思うけどね。


 仮拠点へと戻りながら道具作成リストを考えつつ、施設設備のレベルアップも考えて。


「あ、そう言えば昼のうちに焚火周りを石造りのかまどにしとこう」


 最優先ってわけどもないけど、昨日採ってきて、仮拠点近くに器ごと海辺に保管しておいた貝と今日とってきた貝、調理しておきたい。

 鍋はまだ用意できそうもないので、石板で貝焼きするか、身を取って串に刺して焼くぐらい?


 昼のうちに、石板焼きに使えそうな平たい石を用意しておいて、竈を組んで、その上に石板を使って焼き台を作りたい。

 竈の上部全部を石板囲うのではく、直火焼きにできる部分も作っておきたいかな。


 上部の置く部分に石板を設置して、手前側に直火焼きできるように隙間開けとく?

 棒を横に通して、串に刺した貝の身を焼き串にできたりすればベストなんだけど。

 石を棒状にするのがまず難しそう?木だと普通に燃えそうだしねぇ。


 でもまぁ、まだ仮拠点だし、今は石板だけ置いた状態でOKってことにしておこう。

 施設充実は、実際の拠点作りの時にしようかな?それまでは、必要なものをちょこちょこと細々とした物作りしつつ、スキルアップを目指そう。


 今のところ素材としては、石、岩、ツタ、木(枝)、ヤシの葉、ヤシの実。

 無限の海水と、ほぼ無限に近い砂と砂利。

 自然系の素材だけ。

 あ、いや、貝殻も素材と言えば素材?

 魚が獲れれば、骨系素材も増えるかな?

 罠籠で獲れるレベルだと、それほど大きくもないし、素材活用できないレベルかも。。。

 でも、うまい具合に使えれれば、針として使えるんだよね。

 裁縫用の針と、釣り用の針。木でも作れるので、そこまでも重要ってほどでもないかな。


 今のところのツールは、石のナイフ、石の斧、石のハチェットナイフのようなもの(石のナイフに柄をつけてリーチを長くしたもの)


 基本ツールとしては、、、あと、ハンマーが欲しい所かな?

 石を塊でぶつければいいので、まだ必須ではないような気もするのだけど。


 装備品的に言うと、今の服装も気にはなっている。

 出勤時のスーツ姿なままで、転移させられたみたいだけど。今はスーツの上着を脱いで、ワイシャツとズボンの状態で過ごしている。

 何度か、藪の中でひっかけたり、岩場でぬれたりなんかしているものの、着ているもの自体は、破れたり、濡れたり、汚れたりは特にしていない。


 そう、いつもの不可思議現象です。


 ―――実は初日辺りから気付いてはいました。

 ただ、受け止めるのに時間が必要であったということをお伝えしておきたいです


「なんで、身体は普通に濡れるのに、服は濡れんねんっ!?」


 って、気持ちでいっぱいでした。

 関西人でもないのに、思わずえせ関西弁で突っ込んでしまいたくなるレベルです。

 

 皆さんにも、ご理解いただけると思います、ええ。





 まぁ、今では、ほかの不可思議現象で慣れただけですね。
















 ※※※

 ☆、♡で評価いただけると嬉しいです。

 いくつかいただけたので、うれしくて、地味に執筆時間が増えました。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る