第3話








「おはようございます」


 昨日の成果の石ナイフを眺めながら寝転んでたら、いつのまにか寝ていたようです。

 そして今起きました。


 はい、私です。


 いまだに置かれた状況はよく理解していませんが、たぶん、異世界転生か、異世界転移あたりだと思ってます?

 たぶん、個人的に読んでた好きな部類なので。これがいいかなーと。

 空腹、渇水、眠気とか、体調不良とか特に感じない身体なってるみたいですが、チートっぽい何かだと思ってます(思考放棄)



 さて、これからの予定は、昨日の予定通りの今の石斧で切り倒せそうな木を切って、太めの枝を採る。です。

 ちょっと尖っていた石を括り付けただけの斧から、昨日にごりしょりしてたので、切れ味的にはかなりあがってるような?気もします。

 そんなわけで、木というよりも太い枝をメインに目標を。

 現実的には、木を切ってすぐの枝は、水分多めで木の棒としては使えないはずにもかかわらず、昨日道具作りの際に藪からとったツタなんかは、最初は普通に植物的な生やわらかさがあるものの、道具を作っている間に不思議と丈夫になり、ツタというよりもロープに近い特性に。コレまさに不思議現象。。。

 スキル?

 これってスキルなの?そうとしたら、


「たぶん、クラフト系のスキル?」


 かもですね。

 でもコレは、コレでスローライフ的にはよさそうよね。


「うん、いいな」







 やっぱり、チート?これチートなんなー!?

 記憶にあるラノベ界の、異世界転生チートモノはステータス増し増しか、スキル増し増しは基本。

 ステ増しは昨日、動き回っていいた時に肉体的な強化は多少感じている。

 空腹感、渇水感、便意や食欲などの生理欲求をあまり感じていないので、スキルの耐性の方か、ステ増しの影響かはわからない。


 感覚が多少鈍いのはどっちだろう?

 何かがまだつながっていないような、不思議な感覚を感じている。


 転生か転移的に、前もってスキルがん積みしてくれてるのかも、な話ですが。

 でも、逆に初期スキル少な目でのちのち獲得して、最強系もチートと言えばチート。

 どっちかな?


「初期スキルプラスで、さらにスキル獲得出来たりするのがチート?」


「さらにそこから、スキルの熟練度が上昇してレベル上がっていくのが真のチートかな?」


 どっちかと言うと、そっちのが良いかなぁ?

 スキル獲得∞とかスキルレベル∞とか、めっちゃチートっぽくなくない?なくなくない?


「と言うわけで、お願いします。そっち方面で!」


 ぱんぱんと柏手を二つ。

 そしてぺこりと一礼。

 お願いするのは神様か、仏様か、〇〇様か。まったく誰なのかわからないので、とりあえず略式っぽいヤツで。

 よくわからないまま、こうなったので、この、よくわからない状況にした存在?にお願いをしておきましょう。

 ………まぁ結局、なにがなにだかわからない状況は続くとは思いますが。











 ――イ――――――――し―――ラ―――――能――――――――





 






 さあ、それはそれとして、今日もいちいち頑張りましょう。


 くすぶっている火種にまた枝や流木なんかを足して、あらためて火を熾し、木を切るお仕事に従事。

 昨日頑張って磨り磨りして作った磨製な石器をもって、木を―――切る、斬る、kill。

 やっぱり木を切る時には、ソウルフルなサウンドとハートビートなソングをアレして、コレして。







「きこりはー、木を切るぜー」


「ふんふん、ふーん」


「ふんふん、yo」


「HeyHey,yoー」





 ソウルフルでハートビートで、ある意味センシティブな鼻歌を口ずさみながら。


 切ってる木はかなり細い、直径でも10センチ行くかどうかのレベル。

 ただ、そこらで拾える枝よりも確実に強度はありそう。


「きこーぉりーぃ、きぃーこぉーぉーりーぃ」


 のりのりにのりながら木と言いながら、太めの枝を切る。

 以上、実質、枝切りの私でした。




 そこそこの太さの棒を手に入れて、ハチェットナイフを作成、、、実際作るのはまた日が落ちてからの方がいいかな。


 それまでは、使えそうなモノを砂浜から回収かな。

 後、一応食べれるものも探しておこうか。

 空腹感は特にないものの、感覚が鈍くなっているだけで、いずれ普通にお腹がすく可能性もある。

 のどの渇きなんかにも対応できるように、飲料用の水も確保する何かが必要。


 当面は、ヤシの木もあることだし実を取って食べればいい。水分もあるだろうし。

 ココヤシじゃなくても、近種ならたぶん大丈夫なはず。

 妙に体力強化されてる感があるので、木にも登れるだろう。

 ウォーターが取れないタイプでも、食用なら問題ないし、海水自体は大量にある。

 ただ、蒸発させて浄水しないと飲めないさそう。

 ペットボトルとか、プラ製品や発泡スチロール系も見当たらなかったので、お手軽なろ過装置は作れなさそう。





 ―――そもそもろ過装置ってどう作るんだっけ?





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