第2話 帰りにね……
「こんばんは、いおりん!
ねぇ、聞いて!
今日ね、
伊織君が話しかけてきてくれたんだよ!
ほんと久しぶり!
せっかく同じ学校に入学して、同じクラスになったのに、全然話すきっかけが無くて……
すっ~ごく、嬉しかったんだ!!
でもね……
嬉しすぎて、なに話してたのか、全然聞いてなかったの。
せっかく話しかけてくれたのに……
私、ドキドキして、
伊織君がなに話してたのか、
ほとんど聞き取れなかったのぉ……
だめだなぁ……私って。
でも、たしか……
私の部屋のことを聞いてたような?
ぬいぐるみが……とか?
あと、夜なにしてるの?とか?
いつも何時くらいに寝てるの?とか……?
……なんでそんなこと聞いてくるんだろう?
なんか……
はずかしいなぁ~~
はぁ……
もっと色んなこと……
お話しできたらいいのになぁ~~
回りにみんながいると、
やっぱり、恥ずかしいんだよね。
できたら二人っきりで……
学校の帰り道とか?
昔はよく一緒に帰ったのにねー
高校に入ってから部活とか委員会があって、なかなか一緒に帰れなくて……
私、いつも一人……
さみしいなぁ~~
せっかく帰る方向も一緒なんだし、
伊織君と一緒にお喋りしながら……
帰りたいなぁ……
そしたらきっと……
あっ! もうこんな時間!
じゃぁまたね!
おやすみなさい!」
ぎゅ~~~っ!
(……
……たまには、
一緒に帰ろうかな)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます