第3話 自分の政策の計画とデータとエビデンスも示せないのか

夏から燻っている ゴミ袋の値上問題

お隣の 虎道こどうさんと庭で話してると


「碌なデータもエビデンスもなく 値上げすれば減量が出来るとか

 値上で支払うお金を賄うとか 減量の本質を見ていない

 一番出してるところをデータから探してそこを叩かないと」

ガチ切れして 改善屋らしい 対応策を示してくれる


虎道さん 普段は静かなのだが 一線を越えると 

きっちりデータとエビデンスを用意して叩きに行くとの 噂で 

怒らせてはいけない人


なんでも最近は袴に凝ってて 袴なら木刀 と

生活安全課に乗り込んで何処までが合法で 何処から違法で

違法の法的根拠まで 詰めてきたらしい


生活安全課の中年女性の態度が悪い

陸のことしか知らないくせに能書を垂れる

メチャ激怒してたので まぁまぁと 牛鬼の里のポン酒を

勧めたら 美味しい と機嫌は治った


庭で素振りとウエイトリフティングのバーベルを置く台を設置して

試し切り用の台にして材木の試し切りをヤッている

訊くと 敷地内なら合法 ポン刀でも合法 検挙できる法的根拠ない

高崎さんみたいに 陰陽師特例がないので ポン刀は面倒くさくて

木刀がいいと言っていたが

そりゃ松材の50丸を白樫で スヌケなら50角が切れるんだ 木刀で充分だよ


『普通の人では無いよなぁ どこかで 困り果てる妖怪がいたら

 委託業務で契約書躱して詰めて貰おう』と思う鷹さん


10月に入り 選挙戦が始まり 虎道こどうさんが

ゴミ袋値上派の柄元の決起集会にいくとの事 鷹さんもついていく


司会のおばさんが、ゴミの減量を推し進める政策 とか能書を垂れる


「おいおい それ俺が昼間に 選挙事務所で候補の嫁に 

 やったら質問するぞ と しかも 市民の反発を買う

 ダメだからやるな と言ってたやつやん」

 と呟く 虎道さん


候補本人も後援会の爺共も流したが 虎道さんがが手をあげる

「その ごみ減量 何処までの計画とデータとエビデンスはあるのか」


この質問にキッチリ答えて皆を説得して政策を押し進めな

 と言ってあるらしい


一斉に凍る 候補と支援者 後援会会員の一般の爺は放置で楽しんでいる

虎道さんの大好きな データとエビデンスを示して説明しろが始まった


「おいおい 自分の政策の計画とデータとエビデンスも示せないのか」虎道さん

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