第32話 会議(リディア杯について)

リディア杯の武道会を控え、リリィ、ロゼッタ、ルミナ、セリーナの四名が会議室に集まった。トーナメントの詳細を詰めるための重要な打ち合わせだ。大きなテーブルには、メモやリストが散らばっている。




「さて、皆さん。今日の議題はリディア杯のトーナメント作成です。まずは、参加者のリストを確認しましょう。」ロゼッタが丁寧に話を切り出した。




 リリィがリストを見ながら、「まずは、予選会をどうするか考えるの。戦闘力が高い者が重ならないようにするのが大事だと思うの~。」




「そら大切どすなぁ。予選で強い者同士初戦で当たってしまうんは避けましょう。」セリーナが同意した。




 ルミナが補足する。「そうでありんすね。戦闘力のバランスを考えて予選を組む必要がありんすね。」




「それでは、まず予選を実施して上位20名を決勝に進める形にしましょう。予選では戦闘力を考慮して、できるだけバランスの取れた組み合わせを作ります。」ロゼッタがメモを取りながら言った。




「そうでありんすね。バトルロワイアル方式はどうでありんしょうか?」とルミナが提案する。


「そうどすなぁ。そらええ案どすなぁ」とセリーナが同意する。




 ロゼッタがメモを取りながら方法を考える。




 リリィがワクワクしながら、「それと、優勝者には特別なご褒美を用意したいの~。例えば、リディア様と一日一緒に過ごせるとか、どうなの?」




 !?


 その瞬間、全員の目が輝き、興奮が会議室に広がった。リリィの提案がみんなの心を一気に掴んだのだ。




「「「それだ!!」」」




 リリィ天才か? 全員が顔を合わせて瞬時に同意し、大きく頷いた。




 セリーナが目を輝かせて、「それは素晴らしいどすなぁ!リディア様と一日一緒に過ごせるなんて、誰もが頑張りたくなるどすなぁ。」




 ルミナも同意して、「そうでありんすね。それなら、皆のやる気が一層たかまりんすね」




「では、優勝者にはリディア様と一日一緒に過ごせる権利を与えることにしましょう。」ロゼッタが微笑みながらメモを取った。




「それに加えて、救護の体制も整えなければならないの。」リリィが続ける。「リリィの回復魔法とルミナの癒しの力、それに最近ロゼッタが開発した真っ赤なパーフェクトポーションを用意するのはどうなの?」




「そうどすなぁ。うちらの回復魔法とパーフェクトポーションで、救護体制は完璧になりますなぁ。」セリーナが賛同した。




 ルミナも微笑んで、「そうでありんすね。あちきたちの回復魔法とパーフェクトポーションで救護体制は完璧になりんすね」




「では、100本ほどパーフェクトポーションを用意し、リリィとルミナの回復魔法を組み合わせて救護体制を整えることにします。」ロゼッタがメモに書き込んだ。




 リリィがさらにアイデアを出して、「トーナメントの進行や審判も大事なの~。公正な判定ができる審判を選びましょうなの。」




「それも大事どすな。審判は公正で経験豊富な者を選びましょう。」セリーナが同意した。




 ルミナが補足して、「審判がしっかりしていれば、参加者も安心して戦えますわ~。信頼できる審判を選びましょう。」




「では、審判の選定も重要な議題として取り組みましょう。」ロゼッタが真剣な表情で言った。




「それに、トーナメントの雰囲気も大事なの~。観客も楽しめるような演出を考えましょうか?」リリィが提案した。




「大会の雰囲気を盛り上げるために、試合前に紹介や見せ場を設けるのはどうどす?観客も楽しめるし、戦士たちも気合が入るどす。」セリーナが提案した。




 ルミナが嬉しそうに、「そぅですわ~。試合前の紹介や見せ場があると、戦士たちの魅力がより引き立ちますの~。」




「それは素晴らしい案ですね。試合前に紹介と見せ場を設けることにしましょう。」ロゼッタが再びメモを取った。




 リリィがふと考え込んで、「予選で戦闘力の高い者が重ならないようにするためには、何か基準を設ける必要があるかもなの。どう思いますか?」




「例えば、過去の実績や戦闘経験を基にシード選手を決めるのはどうどす?」セリーナが提案した。




 ルミナも同意して、「そうですわ~。過去の実績を考慮してシード選手を決めることで、公平な予選が行えますの~。」




「それは良い案ですね。過去の実績や戦闘経験を基にシード選手を決め、バランスの取れた予選を行いましょう。」ロゼッタがメモに書き込んだ。




「それがいいの~。シード選手を決めることで、公平な予選ができるし、戦闘力の高い者同士が初戦で当たることも避けられるの。」リリィが満足げに言った。




「うん、それで決まりどすな。」セリーナが頷いた。




「そうですわ~。それなら、皆が納得できますの~。」ルミナが微笑んだ。




 こうして、リディア杯のトーナメント作成について、リリィ、ロゼッタ、ルミナ、セリーナは和気あいあいとした雰囲気の中で話し合いを続けた。優勝者への特典や予選の導入、救護体制についても重要な決定が次々と行われた。




 会議が終わる頃、リリィが「今日は良い話し合いができたの。皆さん、お疲れ様なの~!」と声をかけると、他の三人もそれぞれ微笑みながら頷いた。




「これからも頑張りましょう。」ロゼッタが言い、会議は和やかな雰囲気の中で締めくくられた。




 ロゼッタが書類を片付けていると、セリーナがそっと近づいてきた。「ロゼッタ、少し話せるかしら?」




「もちろん、セリーナ。」ロゼッタはにっこりと微笑みながら答えたが、内心では一瞬の緊張が走った。(何か問題でもあったのかしら?)




 二人は会議室を出て、近くの休憩室へ向かった。セリーナはカフェインレスのハーブティーを淹れ、ロゼッタに手渡した。「あなた、今日の会議で本当に素晴らしいアイデアを出してくれたわ。」




「ありがとう、セリーナ。でも、まだまだやるべきことがたくさんあります。」




 ロゼッタはハーブティーを一口飲んでから、少し考え込んだ後、口を開いた。「ところで、審判の手配についても考えなければならないわね。リリィには、審判をお願いするのが良いと思うの。」




 セリーナは頷いた。「そうね、リリィは公平で冷静な判断ができるから、審判にはぴったりだわ。それに、彼女の経験も豊富だし。」




「そう思うの。リリィが審判を引き受けてくれれば、参加者たちも安心して試合に臨めるでしょうし、公平な試合が期待できるわ。」ロゼッタは確信を持って言った。




「じゃあ、次の会議でリリィに正式にお願いしてみましょう。」セリーナが提案した。




「そうね、リリィもきっと喜んで引き受けてくれると思うわ。彼女の協力が得られれば、トーナメントの成功に一歩近づけるはず。」ロゼッタは前向きな気持ちを取り戻し、セリーナと共に次のステップについてさらに詳細に話し合った。




 その後、二人は休憩室を出て、再び会議室に戻った。リリィとルミナは既に片付けを終え、次のステップについて話し合っていた。




「リリィ、少しお話ししてもいいかしら?」ロゼッタがリリィに声をかけた。




「もちろんなの、ロゼッタ。」リリィが微笑みながら応えた。




「実は、次回のトーナメントで審判をお願いできないかと思っているの。あなたの公平な判断力と経験が必要なの。」ロゼッタは真剣な表情で話し続けた。




 リリィは一瞬考え込んだ後、微笑みながら頷いた。「もちろんなの、ロゼッタ。私で良ければ、喜んで引き受けるの。」




「ありがとう、リリィ。あなたが審判を引き受けてくれるなら、みんなも安心して試合に臨めると思うわ。」ロゼッタは感謝の気持ちを込めて言った。




 こうして、リリィが審判を務めることが決まり、トーナメントの準備はさらに順調に進んでいった。ロゼッタはチームメンバーの協力を得て、次のステップへと自信を持って進むことができた。

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