老王エイベルとの別れ
公都ハウルナートに戻っていたルシアスの元に再びラーナドゥール王国王都からの使者が訪れた。
エイベルがエデイに殺されて亡くなったと聞きルシアスは耳を疑った、エイベルはつい先日にルシアスにエデイの事を頼んできたばかりだった。
エデイがどうなったか聞くと王都の牢獄に繋がれたと使者は言った。
エデイがエイベルを暗殺した事は信じられく真相は分からなかったが、エイベルの葬儀に参加する為に魔法使いのマリオンとその弟子ルヴェーラ、レイノルズ王国の王族である司祭マナ、白獅子騎士団副団長のベアトリスと共に馬車に乗って、騎士団の団長デイルとラッセルに後を任せて王都へ向かう事にした。
マリオンとラッセルは母アリシアにも仕えていた従者であり、デイルとベアトリスはレイノルズ王国出身の騎士でレイノルズ王国の王族であったアリシアに忠誠を誓った騎士だった。
若きルシアスより剣術も魔法の腕も上で忠誠心の高いこの2人とラッセルとマリオンをルシアスは非常に頼りにしていた。
馬車に乗って王都にやって来たルシアス達は大神殿に向かった。
大神殿の中には各地の諸侯や同盟国の王族や重臣が集まっていた。
その中にはセレディア王国の伯爵ディオンや伯爵夫人のソフィア、レイノルズ王国の国王ディレートと王妃のカタリナそしてレイノルズ王女のシエナの姿もあった。
エイベル王の葬儀が始まると諸侯や同盟国の王族や重臣達は次々とエイベルの棺に花を添えていった。
ルシアスとマナも花を添えてエイベルの魂がシェイダル神の元で永遠の安息を得ることを祈った。
参加した者達が全員花を添えるとラーナドゥール王国近衛騎団の聖皇騎士団の騎士達が棺を持ち、王国騎士団の聖騎士団を先頭に行列を作り大神殿から王家の墓地へと向かって行った。
城下町を通る中で民達が墓地への道を開けてエイベルの死を悲しんでいた。
長い行列が王家の墓地に辿りつくとエイベルは大地に埋められた。
エイベルに全員が黙祷を捧げた。
葬儀が終わるとそれぞれの思いを胸に諸侯や同盟国の王族達や重臣大神殿は各国へと戻っていった。
そんな中でルシアスはエデイを支えてほしいと言うエイベルの言葉を思いだしていた。
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