老王エイベル暗殺
カレス公領内の城の私室でアルバートとその妾であるカミラが共にいた。
エイベルがエデイを後継者と宣言する前にエイベルになんとしてもこの世を去ってもらい、自分が王になる事を画策していたアルバートにカミラはエイベルを暗殺する提案をした。
アルバートはどう暗殺するのかを聞くと
エデイを罠にはめエイベルを暗殺したように見せかける自身の案を話した。
まずあらかじめエデイをエイベルの部屋に来るように偽の書状を書いて呼び出して
従者に見せかけた自身が、2人揃った所で魔法で動けなくさせて、エデイとエイベルが喋れないように呪いをかけて、エイベルを暗殺しそれを自身が発見したように見せかけてエデイに全ての罪を背負わせるというものだった。
そして王位継承を宣言してエデイ派の諸侯達が反対した時の為に西の同盟国エマール王国を味方につけてラーナドゥールの王になる案も話した。
アルバートはエマール王国は自分の味方に付くか疑問に思いカミラに聞いた。
カミラはエマール王国の王族と自分は繋がりがある事を話すとアルバートは納得してカミラの案を実行するように言った。
偽の書状を書かいて従者に書状を王都の従者を装ってエデイに届けるように言うとカミラは王都へとむかった。
馬に乗って数日かけて王都に着いたカミラは従者を装いエデイを待った。
そしてエデイが現れて偽の書状を大臣のカートに見せてカートがエデイを案内すると話すと従者を装ったカミラが自分が案内すると言った。
カートはそれを聞いてカミラに案内を任せた。
エイベルの私室まで来てドアをノックしてエデイが来た事をエイベルに伝えると中からエイベルが入るように言った。
エデイは中に入ると一礼して言った。
「お久ぶりです、陛下」
「おお、エデイよ今日は一体何ようだ?」
「私は陛下の書状を見てここへ」
エイベルがエデイの言葉に反応して呼び出していないことを伝えようとした瞬間、2人の身体が動かなくなった。
「ッ!?」
動けなくなった2人のいる部屋にカミラが姿を現す。
「御機嫌ようエイベル陛下、そしてエデイ様」
「本当は私が直接エイベル陛下を手にかけるつもりでしたけど素敵なプレゼントを思いつきましたわ」
そう言ってカミラはエデイに話せなくなる呪いをかけるとエデイの手に短剣を握らせた。
「さあ敬愛する陛下を貴方の手で殺すのです!」
エデイは短剣を手にカミラの念じるまま
エイベルへと一歩一歩近づいて行った。
そしてエデイはエイベルの胸に短剣を突き立てた。
短剣で胸を刺されたエイベルはその場に血を流して倒れた。
カミラが叫び声を上げると近衛騎士達とカートが向かって来る。
身体が動くようになったエデイは放心状態でその場座り込んだ、そこへカートと近衛騎士達がやって来た。
「これは!?陛下は?!」
「ダメです!陛下はもう、、、、」
血の滴る短剣を手にしていたエデイは近衛騎士達に捕らえられた。
喋れないエデイは心の中で思った。
(私は、、、、叔父上をこの手で、、、、、)
捕らえられて去って行くエデイを見てカミラは笑みを浮かべていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます