第17話


「セイさんはイベントに参加するんですか?」

「あぁ参加しようと思っているぞ」

「じゃあ僕も参加しますねo(≧∀≦)o」



_____________________


第二回イベント告知


タイトル

雨降る時計塔 

~少年の思い【暖かな日差しを見てみたい】~



雨期が終わらない街アメル

住人達はそんな異常気象に疑問を持たずに暮らし続けている。



あらすじ

ー遺跡でとあるものを発掘したあなたー


行きつけの鑑定屋でいつも通りに鑑定してもらうが、発掘物は分からずじまいに終わる。他の鑑定屋にも行ったが同じ結果になってしまい悶々としていたあなたに酒場で耳寄りの情報が入った。


「アメルという街に腕利きの鑑定士がいる」

情報を元に[アメル]にたどり着いたあなたはその街で何を見るのか…


______________________



ん?


レオから昨日、イベント参加について聞かれたんだが俺は聞かれた理由をイベント事項を読んで理解した。



イベント期間中、イベント専用サーバーが開かれているのだが通常サーバーとの出入りが制限されていて3回までしか出入りが出来ないとのこと。



イベント専用サーバで死亡すると特定のエリアで生き返る設計になっていると掲示板に注意書きされていたな。



「お兄様…食事中にスマホをいじるのはやめた方がいいですよ」



(´~`)モグモグごくり


「あー悪いな。掲示板見てたわ」

俺はスマホの電源を切り、スマホを机の端に置いた。 



「今日の10時からイベント開始で楽しみなのは分かりますが…せっかく菊池さん家政婦がお兄様の好きなカリカリのベーコンエッグトーストを作ってくださったのです。ちゃんと食べてください」


「はいはい」







腹も満たして水分補給もしたし、準備はバッチリだな。



ーメガロニカ 起動ー


俺は街の門の前でログインした。


そういえば…昨日最新兵器の調子を試してから寝たんだっけ。あの飛行型ブラスター高すぎて機体や盾を新調できずに終わったのだ。



それに何か素材がアイテムボックスにないかなと探しているとチュートリアルが終わった時、ギースからもらった武器用エネルギーコアが出てきたんだよな。



「懐かしいな」と取り出したら、リオが「それも飛行用ブラスターの動力源になるぞ」と言ってもう一つの飛行型ブラスターを作りだしたから2個分の料金を払う羽目となってしまった。



それと…ギースからもらったのは動力源だけだったらしくAIイリスのように動かすプログラミングがないので、AIイリスと接続する電子基板を入れてプラス料金おいくらになったと思う?





そんなことを思いながら待ち合わせ場所に近づくとレオと雪花が壁に寄りかかっていた。



レオは周りをきょろきょろ見ていたため直ぐに俺に気づいて「セイさん、こっちです!」と存在感をアピールした。



それにしてもイベントがある休日だからって、人が多すぎないか?いつもの2倍くらい大道りが混んでいて2人を見つけづらかったぞ。



「早いなレオ、雪花」

俺も待ち合せ15分前に来ていたんだがな。




「えへへ。楽しみで早く来ちゃいました」


照れてるな。




「お二人とも、あと8分くらいでサーバに入れるみたいなのでパーティーを組んでおきましょうか」


「そうだな」




このイベント専用サーバーはいくつかあり、一緒に遊びたい人は事前にユニオンやらパーティーを組むことを運営から推奨されている。そうすることで同じサーバにいけるんだとか。




「そういえばレオは機体の改良は間に合ったのか?」

「はい!あの心もとない外装を強化しました」



俺はレオが長距離ぶっぱの銃を買うために、機体の一部を売って機体を小型にした話を聞いた時「なんで?」と思ったが…




なんでもレオは大きくて破壊力のある武器が好きならしく、お店に飾られている銃を一目見て惚れたんだとか。




「これでイベントに向けての準備もばっちりです!」

「そうか」


俺はイベントを心待ちにするレオの姿を見ながら思った。




そういえば昨日、夜中に激辛焼きそばを食べたのにまだお腹痛くないんだなと。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る