第一.五話 楽しみすぎまして。

(昇降口の近くで生徒のはしゃぐ声)


(待っていて不機嫌そうに)

「あーやっと来た。

もうキミのほうが席ドア側ですぐ出れるだろうに、何をどうしたらこんなに遅くなるわけ?」


「…『お泊り会が楽しみすぎて色々考えてたら遅くなった』…?な、ちょっと!変なこと考えてないでしょうね?!」


(恥ずかしさを感じながら)

「『さぁどうでしょう』って何!おい何を考えたぁー!言え!全部言えー!」



「うん…、うん。…なーんだ、ホントに初めてのお泊り会が楽しみすぎただけなんだ、なら良かった」


「私のほうが変なこと考え…

(キレ気味に動揺)はあっ?!な、ななな何言ってんのさ、ど、どーせ君みたいな年頃の男子はそういうちょっとエッチなこと考えたりしてんじゃないかなー、なんて考えてるわけ無いでしょ!!!」

(小声で)

「好きな人とそういうの、考えたらだめなのかよ…」


「うるさい、別に何も言ってない!

あーもう!うるさいうるさいやかましい!

私はそんなこと一切考えてないから!に!キミほんっともう!許さん!」



「もう!こんなことしてる場合じゃないでしょ、打ち上げの食べ物とか飲み物とか、あとお菓子とか、色々必要なもの買いに行こ。

あと、さっきのこと、絶対許さないは言いすぎた…………アイス奢ってくれたら許してあげる」



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