みんなのダム

第1話

会社勤めしていた頃の事。

小さな子を三人もひとりで育てながら働いている女性がいました。

「〇〇さん、保育園のお迎えあるでしょう、早く帰って下さい」

と声をかけたら

「有難う。そうやって気を使ってくれるの、おもながさんだけよ」

と、嬉しそうに言ってくれました。

「出来る協力しますから」

と言うと

「私、ここで複数のお客さんからいっせいに、わ〜って言われて、家に帰って子どもたちからいっせいに、わ〜って言われて、もうヘトヘト」

と言うので確かにそうだと思い

「分かりました。そのスピーカー現象、私が引き受けます」

と答えました。

私はその日から、みんなの要望を受け止めるダムになりました。

さあ！何でも来いd(ゝω・´○)