#76 修学旅行終了、帰宅からの蘇生から
翌朝。
今日は帰る日となっていて、午前中だけお土産を買ったり、もう一度行きたい場所に言ったりするための時間。
とはいえ、外へ行くかは自由なので、行かない人もいます。
僕の方も、みまちゃんのこともあってお部屋でのんびり過ごしました。
みまちゃんが、
「おかーさんといたい……」
って言ってきたので……。
もちろん、観光に連れていくこともできるけど、みまちゃん、あの巫女服しか持ってなかったので、旅館の中で済ませました。
お土産に関しては、一応昨日の段階で買ったし、旅館内でも買ったので大丈夫です。
そうして、時間は進んで行き、旅館を出る時間に。
「この度は我が旅館に宿泊いただき、ありがとうございました。またのご利用お待ちしております」
「「「ありがとうございました!」」」
菫さんが綺麗なお辞儀と共にお礼を言って来て、僕たち生徒もお礼を告げてから、旅館を出ました。
あ、そう言えば栞お姉ちゃんに挨拶してなかった……とりあえず、LINNで挨拶しておこう。
『栞お姉ちゃん、ありがとうございました! 楽しかったです!』
『それはよかったわぁ。向こうに戻ったら、またよろしゅうなぁ』
『うん!』
それから、僕たちはバスに乗り込んで京都駅に……。
「「「……」」」
バスに乗り込んだ後……というより、乗る前から既に多くの視線が僕に向かっていました。
正確に言えば、僕と僕のお膝の上に座っているみまちゃんが、だけど。
……うん、だよね。
「先生! なんか桜木がやたら可愛い巫女服の女の子と一緒にいるんですが! あれなんですか!?」
すると、高木君が代表して田﨑先生にみまちゃんのことを訊いていました。
それにクラスのみんなもうんうんと頷いていて……。
「あー、その娘は、あれだ。今日から桜木の家に住むことになった、桜木の親戚の子供……らしい」
「らしいってなんすか!?」
「なにをどうしたらそんなことに!?」
「それは私も知らないな。まあ、家の方にも連絡が行っているらしいし、よその家庭の事情だからな。ノータッチで行かせてもらう」
田﨑先生、ありがとうございます……。
田﨑先生も、本当に親戚の子供だとは思ってなさそうだけど、それでもああして言ってくれるのはありがたい限りです。
「……おかーさん、人がいっぱい……みんな、おかーさんのくらすめーと?」
『『『おかーさん!!!???』』』
「うん、そうだよ」
「じゃあ、えと……神薙、みまです……よろしくおねがいします……!」
「自分で自己紹介できて、偉いね~」
「えへぇ」
自分からすぐに自己紹介したことを褒めながら頭を撫でると、みまちゃんは気持ちよさそうに目を細めていました。
『『『ごふっ……!』』』
「あれ!? みんなどうしたの!?」
突然噴き出して(?)しまったみんなに驚く。
一体何が!?
「まあ、強すぎるよなぁ……」
「柊君、これってどういうこと……?」
「……まあ、あれだ。いつものことだ」
「いつものって……大丈夫なの? なんか、口を押さえてる手の隙間から血が出てるような……」
「椎菜、この世界の人はすぐに吐血ができるようになっているんだ……!」
「どういう意味!? さすがにそれはないよね!? ね!?」
「……俺としては、それをよくやらかす人たちを知ってるからな……ちなみに、一番の例はお前の姉だぞ」
「あ、あー……」
そう言えばお姉ちゃん、そう言う感じだたっけ……。
それに、よくよく思い返してみれば、千鶴お姉ちゃんたちもだったような……?
あ、あれ? 本当に柊君の言う通り、そう言う風になってる、の?
「う、うーん……?」
「おかーさん? どーしたの……? どこかいたいの?」
「あ、ううん、そうじゃなくて……ちょっとだけ考えごと」
「そう、なんだ。だいじょーぶ?」
「うん、大丈夫。心配してくれてありがとう、みまちゃん」
「んんっ、おかーさんのなでなで、すきぃ……」
「ふふ、そっか」
「んゅ~~~」
本当に好きなんだろうなぁってわかるくらい、気持ちよさそうな声を出すなぁ……。
みまちゃん、本当に可愛いね。
「あー、桜木」
「あ、はい、なんですか? 先生」
「仲睦まじいのはいいことなんだが……もうちょっと抑えてもらえると助かる」
「ふぇ?」
「椎菜、周り、見てみろ」
「周り……? って、えぇ!? なにこれぇ!?」
田﨑先生と柊君に言われて、バスの中を見回してみると、そこには死んだように安らかな表情で目を瞑るクラスのみんなが。
何があったの!?
しかも、麗奈ちゃんも同じ状態に!?
「まあ、外付け強化パーツが出来たからなぁ……」
「言い得て妙だな、高宮」
「いやもう、反則ではありますけどね」
「そうだな。お前の幼馴染はどこへ向かってるんだか」
「まったくです」
「あの、なんでそんなに呆れてるの……?」
「「椎菜(桜木)だから」」
「どういう意味ですか!?」
僕ってどう思われてるのぉ……?
◇
それからバスでの移動を終えて新幹線に乗って東京駅に到着。
途中で眠くなっちゃったみまちゃんは僕に寄りかかると、すやすやと眠ってしまって、僕はそんなみまちゃんを撫でていたんだけど……バスの中と同じような状況になっていたけど……本当に大丈夫、なのかなぁ……。
ともあれ、東京駅に到着した後、僕と柊君、麗奈ちゃん、みまちゃんの四人で美月市へ。
みまちゃんはずっと僕に抱き着いたままだったけど、なんだか甘えてる姿微笑ましいので、好きなだけそうさせてあげていました。
というより……
「……♪」
どこか嬉しそうに一緒に歩くみまちゃんを引き剥がすなんて、僕にはできませんっ……!
絶対しゅんとしちゃうもん! 泣きそうになっちゃうもん!
見てられないよぉ……。
それに、僕もまんざらでもないと言いますか、むしろちょっと嬉しいくらいなので……。
やっぱり、懐かれて悪い気はしないよね。
……おかーさん呼びだけは、ちょっとあれだけど……。
駅では、みまちゃん用のICカードを作って、ある程度の金額をチャージしておきました。
コンビニとかで使えるしね。
まあ、基本的には僕で預かることにはなると思うけど、それでも早めに覚えさせておいた方がいいからね、こういうことは。
「おかーさん、これ、おもしろい……!」
と、みまちゃんはICカードを改札にタッチすることと、それで改札が開く様が面白かったようで、目をキラキラと輝かせていました。
子供ってこういうものを好みやすい気がします。
うん、可愛いです。
周囲の人たちもみまちゃんの反応を見てか、微笑まし気に見ていたし……小学校に行ったら、みまちゃん人気者になりそう。
ちなみに、みまちゃんが僕のことをおかーさんと呼ぶたびに、すれ違う人たちがぎょっとしたような表情を向けて来たけどね……。
新幹線に乗っていた時もそうだけど、みまちゃんは窓の外の景色が好きみたいで、じっと外を見ていました。
やっぱり可愛いです。
とはいえ、新幹線とは違って生徒だけじゃなくて、一般のお客さんもいるので、はしゃぎ過ぎないように注意はします。
やっぱり、迷惑はかけちゃだめだからね。
そうこうしている内に、美月駅に到着。
美月市に着く頃にはすっかり日が暮れてしまっていました。
「みまちゃん、行くよ~」
「うん」
移動の時はやっぱり僕に抱き着くみまちゃん。
そんなにいいのかな、この状態。
「なんと言うか……本当に母娘みたいだな」
「だね~。というか、はしゃぐみまちゃんを見る椎菜ちゃんの顔とか、すごくない? すっごい母性が滲み出てない? あれなに?」
「……まあ、元々椎菜は母性が強めらしいからな……ほら、例の常識人二人とか、膝枕でノックアウトだったし」
「そういえばそうだねぇ……けどあれって、あくまでも年上相手で、そういうシチュエーションだったわけだけど……どう見てもあれ、椎菜ちゃん、みまちゃんのことを溺愛しそうだよね……?」
「……間違いない。というか、無意識に『可愛い』とか呟いてたぞ、椎菜」
「うわぁ、昨日の今日であれって……椎菜ちゃん大丈夫? 色々と」
「…………そこはまあ、どうにかなるんじゃないか? というか、椎菜はちょっと真面目過ぎるし、そういうおかしな部分があった方が人らしいだろ。誰だって、変な部分はもってるものだ」
「ねぇそれ、高宮君も持ってることになるよね?」
「まあな。俺だって年上好きって言う変な部分があるぞ? しかも、結構上の年齢だし」
「そういえばそうでした」
「二人とも、どうしたの?」
ふと、後ろにいる二人がなぜか苦笑いしていて、何かあったのか訊くと、二人は首を横に振って大丈夫と言いました。
「というか、椎菜は家に帰ったらみまちゃんのことを説明しなきゃいけないんだろ? 大丈夫か?」
「うん、お姉ちゃんは色々と事情は知ってるし、大丈夫!」
ファンタジーのことも知ってるし、一人増えてもいいって言われたから大丈夫だよね!
お姉ちゃんだもん!
「いや、それは大丈夫だと思うが……あの人、暴走するんじゃねぇかなぁ……」
「する、ね。みまちゃん可愛いし、椎菜ちゃんのことをおかーさんって呼ぶし……それに、どう見てもみたまちゃんに似てるし……うん、死ぬんじゃないかなぁ」
「ふぇ?」
「あぁ、いや、気にしないでいい。……さて、俺はこっちだから、また学校でな。みまちゃんもまたな」
「あたしもこっちだから、椎菜ちゃん、みまちゃん、バイバーイ!」
「うん、またね」
「ばいばい」
とある十字路に着くと、僕たちはそう言い合ってそれぞれのお家へ向かって歩き出しました。
僕はみまちゃんも連れているけど。
そうして、しばらく歩いたところで僕のお家に到着。
「みまちゃん、ここが僕のお家。今日からみまちゃんも住むことになるお家だよ~」
「……すごく、おちつくふんいき」
「そうかな?」
「うん……早く、入りたい」
「そうだね。お姉ちゃんに色々とお話しないとだし……あ、一応お手紙を確認しないと」
この時間帯だと、あまり来ないけど、一応ね。
……あれ?
「このお手紙……切手もないし、直接投函されたお手紙、だよね?」
しかも、すごく見覚えがっ……!
これって、僕に組み紐を送って来た推定神様からのお手紙だよね!?
本当に届いてる!?
い、急いで確認しないと!
「みまちゃん、入ろう!」
「うん」
僕はいそいそと玄関のカギを開けて中に入るなり、真っ先の自分のお部屋に。
色々と書かれてるかもしれないもん!
みまちゃんのこと、書いてあってください……!
なんてお祈りしながら、僕はお手紙を開きました。
ちなみに、みまちゃんはお家に入ってから僕のお部屋に来るまでに周りをきょろきょろしていて、お部屋に入ってからはぽふっ、とベッドに寝転んでいました。
寝るの、好きなのかな?
っと、お手紙お手紙……。
あ、みまちゃんのこと書かれてるっ!
えーっと、なになに……?
『久しぶりだな、我が神子よ。此度の旅行はかなりの異常事態であったかと思う。おそらく、我が神子は其方を母と呼ぶ神薙みまの存在が気になっている事だろう』
うんうん、気になってます!
『其方は子を産んだことがない為、本当の子供ではないと思っている事だろう。たしかに、神薙みまと其方に血の繋がりは存在しない』
だ、だよね! やっぱり僕の子供じゃないよね?!
じゃあ、どうして……。
『しかし、あくまでも血のつながりがないだけで、其方と神薙みまとの間には魂の繋がりが存在している。これがどういうことかはわからぬだろうが、順を追って説明する。まず、神薙みまは其方の娘であることは間違いない』
え、そうなの!?
みまちゃんって、本当に僕の子供なの!?
なんで!?
つ、続き……続きを!
『これには神薙みまの生まれが大きく関わっている。これについては私が原因でもあるのだが……我が神子は我が神子であるため、其方が人気になればなるほど、私に信仰が行くようになっているのだ。本来であれば、私の力が戻る程度で済むのだが……其方の場合、ぶいちゅうばぁなる物をやっていること、そしてそのガワと呼ばれる者が我が象徴たる狐を模し、お狐様という形で出たこと。さらに、つい先日其方へ集まる信仰心が爆発した影響で、新たな神として神薙みまが生まれたのだ』
…………はぇ……?
『元々私は宇迦之御魂大神の分け御霊のような存在であるため、私への信仰心は最終的に宇迦之御魂大神へ帰結する。そして、神とは人々の信仰から生まれることもある。今回は色々な偶然と偶然が重なりあった結果……神薙みまという新神が生まれたのだ。まあ、今は生まれたてで七つほどの子供程度の知能しかない。それ故、其方が育ててやって欲しい。というより、みま自身、生まれてから其方の所へ行きたいとずっと願っていた故、どうか頼む。……さて、最後に簡潔にまとめよう。神薙みまとは、言わば神薙みたまが神として昇華した存在であり、その生みの親とも言うべき存在である我が神子は、神薙みまの母親となる。と、そう言うことなので、再度願う。どうか、みまを育ててやって欲しい。戸籍については我々神一同で責任を持って干渉しておいたので、登録はされているはずだ。あぁ、安心してほしい、あくまで干渉したのは情報だけだ。人の子たちの記憶をいじるようなことはしていないので、安心して共に暮らしてほしい。それでは、我が神子とみまを、我々は見守っているぞ。……ぴーえす、神々でも其方は人気者だぞ。私も鼻が高い』
……………………うん、わかーんなーいです☆
……って、それじゃ、ダメ、だよね……。
と、とりあえず、みまちゃんは血は繋がりはないけど僕の子供で、戸籍も神様(?)がどうにかしてくれちゃったみたいで……いや、えぇ……えぇぇぇ?
あと、僕って神様たちに人気なの!? どうして!? なんで!?
「うぅっ! わ、わからないっ! わからないよっっ……!」
「おかーさん、どーしたの……?」
「……おかーさん、わからなくなっちゃって……」
「だいじょーぶ?」
「……多分大丈夫……」
……そっかぁ……みまちゃん、神様、なんだ……しかも、神薙みたまが神様になっちゃった存在……だから他人の気がしなかったんだ……。
「……とりあえず、お姉ちゃんに挨拶しないと……だね」
お姉ちゃんに会う前にお部屋に戻って来ちゃったし……うん、お姉ちゃんにもこのお手紙は見てもらって、色々と考えてもらおう……僕一人じゃ無理です!
「さ、みまちゃん。僕のお姉ちゃんに挨拶しに行こ!」
「おかーさんの、おねーちゃん?」
「そう。おねーちゃん。一緒に暮らすことになるからね。挨拶しないと」
「うん、みま、あいさつする」
ぎゅっと握りこぶしを作ってそう意気込むみまちゃん。
うん、可愛い……。
もう可愛いから神様だとかそうじゃないとか、どうでもよくなってきちゃった……うん、みまちゃんは可愛い、これだけわかればいいと思います(思考放棄)。
と、そう言うわけで僕はみまちゃんを連れてリビングの扉を開けて中へ入ると……。
「あ、椎菜ちゃんおかえりー!」
「おかえりなさい、椎菜」
「お帰り、椎菜」
「ただいま……って、あれ!? お母さん、お父さん!? 帰ってたの!?」
そこにはお姉ちゃんだけじゃなくて、お母さんとお父さんの二人がソファーに座って寛いでいました。
「うふふ、実は椎菜が修学旅行から帰ってくる日に合わせて私たちも帰るようにしてたのよ~」
久しぶりに会ったお母さんは全然変わってないです。
前は男の時の僕似だと思ってたけど、こうして見ると今の僕の方に似てる気が……ちなみにですが、お母さんの身長は今の僕より数センチ大きいくらいで、胸は……同じくらい、かなぁ?
昔から童顔で、実年齢より若く見られがちのお母さんです。
すごく優しいです。
「驚いたかい? まあ、俺たちも最愛の息子が娘になっていたんだから驚いたけどね」
そう話すのも、久しぶりに会ったお父さん。
眼鏡をかけた厳しそうな男の人。
身長は高くて、180センチ近くあって、体格はほっそりしているけど、実は筋肉質。
厳しそうな人みたいな印象だけど、すごく優しいいいお父さんです。
再婚して親子関係になった僕に、すごくよくしてくれて、自慢のお父さんです。
「……って、うん? 椎菜、そっちの可愛らしい女の子は一体?」
「あらあら~、可愛らしい娘ね~。けど、どうしたの? 迷子?」
「そう言えば椎菜ちゃん、なんか一人住むかも~、って言ってたけどその娘が?」
「う、うん、えと、その……色々ありまして……」
「神薙、みま、です……おかーさんのむすめ、です。よろしく、おねがいします……!」
すごく緊張した様子でみまちゃんが自己紹介をすると……
ビシッ――
と、そんな効果音が聞こえてきそうなくらいの勢いで、お姉ちゃんとお母さん、お父さんの表情が固まりました。
そして……ぐらり、と体が揺れて、
バターーーーンッ!!
「ふぇぇぇ!? み、みんなどうしたの!? あ、あれ!? い、息してない!? な、なんで!? お、起きてーーーー! 起きてお姉ちゃん! 起きてお母さん! 起きてお父さん! お、起きてぇ~~~~~~~~!」
修学旅行から帰って来て、久しぶりに再会したお母さんとお父さんとの触れ合いは、蘇生(?)から始まりました。
起きて――――――!
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はい、神薙みまの正体の正解は、『神薙みたまの人気が出過ぎて色々あって神様として生まれちゃった存在』でした!
とはいえ、作中の方だと100%じゃないので補足をば。
今回の一件は、美月が椎菜に加護を付与していたことが全ての原因です。加護がなかった場合、神薙みまが生まれることはありませんでした。
じゃあなんで生まれたのかと言えば、作中でも説明があったように、神薙みたまの人気が短期間で爆発したからですね。これがじわりじわりという感じだったらこうなることもなかったんですよ。その場合は、美月へ信仰が流れ、それが大本である宇迦之御魂大神に流れて行って、力が増すだけで済んだんですが……あの全員コラボで人気が出すぎちゃって、みたまを通してとんでもない量の信仰が流れちゃったわけですね。
その結果、その信仰が『神薙みま』の形をとって、新しい神様として生まれちゃった感じです。
生みの親という意味ではどっかのイラストレーターですが、命を吹き込んだのは椎菜です。そして、椎菜だからこそ信仰を集められたために、今回の一件に繋がったわけです。
ただ、これは信仰じゃなくね? と思うかも知れませんがようはあれです、偶像崇拝。あれが一番近い。しかも、椎菜は神子でもあるので、ね。つまり、たまたま椎菜が神子になっていて、たまたまらいばーほーむに入って、たまたまキャラの設定がお狐様で、たまたま人気が爆発した、たまたまが連鎖反応しまくった結果が、神薙みまです。だから、みまは椎菜を「おかーさん」と呼ぶんですね。
あと、魂の繋がりもあるし。生みの親だからね。
ちなみに、みまから見たわたもちママはおばあちゃんになります。
最後に、二つほど。
みまを拾った後の宿泊費とか交通費は椎菜のポケットマネーから出しました。
そして、神薙みまを送り出したのは宇迦之御魂大神で、この方、クッソ面白がってます。美月も便乗しました。
心の内を書くと、
『やべぇぇぇ! ロリ母親にロリ娘は最高スギィ! これはもう、神薙みまを母親の所へ送り、私たちの尊い供給ラインになってもらわなければぁ! あと、やっぱり母娘は一緒じゃないとね!』
『我が神子は最高だぜェェェ! これはもっと布教せねばァァァァァァ!』
となります。
ひっでぇ……。
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