配信#17-4 出張みたま家事サービスだよっ!《春風たつな編》:4

「んっ、んん~~~~っ! はぁ……すっごく肩の調子がいいです!」

「それはよかったよ」


 あれからたつなおねぇたまからマッサージを受けた僕は、気が付くと肩凝りがほとんどなくなっていました。

 ぐるぐると肩を回してみても、肩凝りの時に感じる重さみたいなものを感じません。

 すごく調子がいいです!


【なんつーか、俺たちはちょっと疲れたよ……】

【みたまちゃんの声がアレすぎて……】

【だが、俺は自制した……よくやった、俺】

【さすがに相手がみたまちゃんだとね……】


「それじゃあ、お掃除を再開するね!」

「いや、寝室はもういいよ……」

「ふぇ? で、でも、まだ完璧じゃないよ? それに、さっきのんっと、マッサージするものが入っていた箱の中身だってまだ……あ、そう言えば他にも何か入ってたような……なんだか、不思議な物だった気がするし……確認しなきゃ!」


【まだあるの!?】

【例のあれが入ってた時点で他の奴も碌な奴じゃねぇ!】

【たつな様止めてぇ! みたまちゃん止めてぇ!】


「させんっ!」

「ふやぁ!?」


 確認をしようと動こうとしたら、先回りをするように、たつなおねぇたまが回り込んできました。


「みたまちゃん、いいかい? あの箱の中に入っているのは……呪いの人形だ」

「の、呪いの人形……?」


 す、すごく怖い単語が飛び出してきちゃって、僕は少しドキッとしながらたつなおねぇたまの言葉を待つ。


「あぁ、呪いの人形だ。色々あって二期生の一人が間違えて置いて行ってしまったそうでね。あの中には、それはもうこわ~~い呪いの人形が入っているんだ」

「ひぅ!?」


【止め方がホラーになったw】

【みたまちゃん、怖いの苦手だし、効果は抜群だ!】

【よし! ナイス機転!】

【デレーナ・ツァンストラ:な、なんというか、えらいことになってるわね……】

【狼神いくま:だねー……やー、他に何が入ってたんだろうね】

【御月美うさぎ:で、です、ねぇっ……ちょ、ちょっと怖い、です、けど……!】


「あの人形に触ると……」

「さ、触ると……?」

「……一週間、一日に十回、箪笥の角に小指をぶつけることになる」

「ひぅぅぅぅぅぅ!?」


 恐ろしいことを言われて、僕は無意識にぎゅぅっ! とたつなおねぇたまに抱き着いていました。

 うぅ、の、呪い怖いよぉ~~~~~っ!


【たしかに嫌だけどもw】

【呪いの範囲が小さすぎんだろ!w】

【もっとマシな呪いはなかったのか!?】

【雪ふゆり:いえ、みたまちゃんはお化けを怖がりますし、あまり本格的な物は余計に怖がらせてしまうだけですよぉ~。であるならば、今くらいの、しょうもないけど色々な意味で嫌な呪いの方が怖さは少なくなりますしねぇ~】

【無駄に詳しいなぁオイw】

【わたもち:ふむふむー、なるほど、つまり怖がらせつつも、しっかり抱きしめてもらえると!】

【そこじゃなくねぇ!?】


「というわけだから、あれは後で私が責任を持って持ち主に送り返すので、気にしなくていい。物置に放り込んでおく」

「う、うんっ……あ、あの、ありがとう、たつなおねぇたま……」

「んぐっ……い、いや、大丈夫だよ。……ふぅ、なんとかなったか……」


【危なかった……本当にっ……】

【危うくみたまちゃんのチャンネルがとんでもないことになることだった……】

【尚、放送事故というワードでトレンド入りを果たしてる模様】

【草】

【んまぁ、あれは放送事故だよ】


「じゃ、じゃあ、あの……次のこと、しますか?」

「次? ……あぁ、もしかしてマッサージと耳かきだったかな? まあ、私がみたまちゃんにマッサージをしてしまったわけだが」


【企画が横道にそれてんだよなぁw】

【やられる側じゃなくて、やる側になるとは思わなかったぜ】

【さすがたつな様。たつな様もなんだかんだらいばーほーむなんだよなぁw】

【何を言うか。らいばーほーむに入ってる奴が、らいばーほーむらないわけないだろう!】

【らいばーほーむは動詞なのか!?」

【動詞だが?】

【動詞以外に何がある?】


「それじゃあ、お願いするとしよう。ちょうどベッドもあるし、というか、私もちょっと疲れがね……」

「すごく動いてたもんね……」

「……あとはまぁ、日々の疲れが」


【なんでかな。たつな様の言葉の節々からブラック企業勤めのOLのような何かを感じる……】

【俺の同僚がこんな感じだわ】

【エナドリ飲んでそうなくらいの覇気の無さだぁ……】


 たつなおねぇたま、本当に疲れてるんだね……。

 ……うん、たつなおねぇたまは普段からいっぱい頑張ってるし……大丈夫。衣装だけ……衣装だけだから……。


「うんっ! じゃあ、わたしがいっぱいたつなおねぇたまを癒してあげるねっ!」

「はぐぅ!」


【あー! たつな様がみたまちゃんの癒し上げる宣言で吐血しかけているゥ!】

【いや今のは誰だって死ぬやろ!?】

【猫夜はつき:はつきも言われたいぞ!】

【雪ふゆり:ですねぇ~、言ってもらえたら、間違いなく死んじゃいそうですけどぉ~】

【目的に辿り着く前に死ぬのは草なんすよ】

【儚いんだろうなぁ】

【ほら、人の夢と書いて儚いって読むし、ロリコンの場合はそれなんだよ】

【なるほど。たしかに】

【雪ふゆり:納得しないでくださいよぉ~!?】


「あの、大丈夫?」

「あ、あぁ、なんとかね……しかし、随分とその、意気込んでるいるけど、何をする気なんだい?」

「えっと、ちょっとお着換えしてくるので、待っててね!」

「え? 着替え? いやでも、みたまちゃん着替えは…………って、あ、まさか!?」


【え? 着替えるって何!?】

【みたまちゃん何する気ぃ!?】

【なぜだろう、ここからは絶対に見逃しちゃいけないと、ガイアが私に囁くんだけど……】

【奇遇ね、あたしもだ】

【同じく】

【魔乃闇リリス:まさか、あれか……?】

【デレーナ・ツァンストラ:うわー、すっごい嫌な予感……いや、ある意味はいいのかもしれないけど……】

【猫夜はつき:だ、大丈夫なのかな……?】

【らいばーほーむは何やらかすか知ってる感じ?】


「じゃあ、ちょっと行ってきます!」


 そう言って、僕は一度寝室を出て、カメラが無い所に移動。

 脱衣所です。

 さすがにここには置けないからね。

 というわけで、早速……。


「転神!」


 神薙みたまになるための言葉を唱えると、ぽんっ! とどこか気の抜ける音と共に煙が出て来て、僕の体が桜木椎菜から、神薙みたまの姿に変わりました。


「と、とりあえず……うん、これなら……あ、でも、さすがにメイド服の方がいい、かな?」


 ……って、それはもっとダメな気が……だって一度、あの姿でお外に出てるし……。

 大丈夫……うん、それとも、浴衣……あ、浴衣っ!

 うん、浴衣だったら大丈夫!


「じゃあ、改めて……転神!」


 もう一度『転神』と唱えて、衣装をデフォルトの物から、浴衣に変更。

 うん、無事に変身出来てる!

 これなら大丈夫だよね!


 ……尻尾は……見えちゃうかもだけど……。

 とりあえず、早く戻らないと!


「戻ったよっ!」

「あ、あぁ、おかえり……って、んん!?」


【お、戻って来たって、たつな様どうした!?】

【なんだ、一体何が見えてるんだ!?】

【みたまちゃんがどうしたの!?】


「え、あ、え!? その服は……?」

「んっと、頑張りました!」

「いや、頑張ったって……あぁ、そう言えばひかりがあんなことを言ってたような……なるほど、それも能力という事か……」


【能力?】

【突然どうした!?】

【厨二病かな?】

【草】

【やめてくれ。黒歴史が襲う】

【お、おう、そうか】


「し、しかし、みたまちゃん、その格好はいいのかい? 色々とすごいが……」

「大丈夫っ! ただのコスプレだからっ!」


【コスプレ!? 今、コスプレって言った!?】

【本当にどういう姿してんの!?】

【みたまちゃんのコスプレとかメッチャ気になるんですが!】


「……まあ、みたまちゃんがいいなら構わないが……」

「うん! それじゃあ……マッサージと耳かきどっちからがいいかな?」

「そうだね……それなら、マッサージからお願いするよ。私も疲れが酷くてね」

「はーいっ! じゃあ、ベッドにうつ伏せに寝てね!」

「あぁ」


 僕がベッドに寝るように言うと、たつなおねぇたまは少し笑ってから、ベッドに寝転びました。

 うん、これならいいかな。

 それでカメラは……うんうん、とりあえず手元は見えなさそうだね。

 それに、一人の時に練習もしたし……大丈夫! できる!


「んっと、乗っちゃうけど、重かったら言ってね?」

「いや、みたまちゃんすごく軽いから。むしろそれで重いなら、女性のほとんどが重くなってしまうよ」


【草】

【草】

【ちっちゃい分軽いのか】

【お、なんか画面に……って、ん!?】

【え、あ、んんん!?】

【なんか、みたまちゃんの服装おかしくね?! 浴衣……というか、ミニスカ浴衣だとぉ!?】

【しかもあのデザイン、どっかでみたような……】

【わたもち:あれ? ねぇあれ、うちがデザインした浴衣っぽいんだけど?】

【あ、ほんとだ!】

【深海いるか:ん、あれは知らない……どういうこと?】

【狼神いくま:ウチらが知る服装じゃなくなーい?】

【魔乃闇リリス:うむ、知らんのじゃ】

【雪ふゆり:ま、まさか、進化したと言うんですかぁ~~~~!?】

【進化って何ィ!? え、というかよく見たら、なんか髪色黒じゃなくね!? さっきまで黒くなかった!? なんか知らんけど、銀髪になってねぇ!?】

【いやそこじゃねぇ! よく視ろ、みたまちゃんのお尻の所! なんか尻尾生えてんだけど!】

【いやいや、あれは生えてるんじゃなくて、単純に付けてるだけだろ? ほら、最近はコスプレ用の衣服に尻尾付いてるのとかあるし……】

【……でもあの尻尾、なんか動いてない?】

【み、見間違いだろ?】

【わたもち:ま、まさかっ、みたまちゃんはリアルの姿もみたまちゃんだというの!? な、なんたることかっ……心の底からみたまちゃんに会ってみたいっ! というか、あの浴衣がなぜ存在しているのか!? まさか、ひかりさん!? ひかりさんが原因!?】


「……みたまちゃん、なんか、コメント欄がすごいんだが……」

「や、やっぱりこの姿は変かなぁ……?」

「変じゃないが……あー、いや、ある意味では変なのかもしれない、な」

「そ、そうなんだ。と、ともあれ! さっそくマッサージをして行くね!」

「あ、あぁ。頼んだよ」


 お話もそこそこに、僕はたつなおねぇたまへのマッサージを始めました。

 とりあえずカメラに映っていないことは確認したし……早速。

 ぽう、と手に霊力を集めて、それを癒すための物に変換。

 そのままそーっとたつなおねぇたまの背中に触れて……。


「んひゃ!?」


【え、何今の可愛い声】

【たつな様、そんな声出せるの!?】


「あっ、く、くすぐったかった?」

「あ、あぁ、すまない……なんだか、温かくて気持ちがよかった物だから驚いてしまった」

「そ、そっか。じゃあえっと、続けるね?」

「あぁ」


 よかった、大丈夫みたい。

 一応お姉ちゃんの体で練習させてもらったけど(というより、自分でやってって言ってきたので)、調整も問題なさそう。

 というわけで、ほんの少しだけ強めてみる。


「んっ、はぁ~~~~……あぁ、すごく気持ちがいい……」

「えへへ、そうかな?」

「あぁ……なんだか、日頃の疲れが溶けていくようだ……心なしか、体も軽くなっている気がする……」

「それならよかったです! じゃあ、こっちの方もやっていくねっ」


 もみもみ、と背中や肩を霊術をかけた手で揉んでいきます。

 時々指で押したり、回すように押してみたり、揉んだり、ちょっとだけ強く押してみたり、そんな風にたつなおねぇたまの体にマッサージを施していきます。


「んっ、はぁ……く、ふぅ……ぁっ……」

「んっしょ、んっしょ……どうかな?」

「これは……ダメになるかもしれないね……体はポカポカするし、疲れは取れる……んんっ……あふ……」

「それじゃあ、こっちも……」

「んっ、ぁぁっ……んんぅ……くぅ~……はぁっ……んはぁ……」

「あ、結構凝ってるね?」

「まあ、モデル、だから、ねっ……んっ……ぅんっ……はふ……結構、凝るん、だよ……はぁ……」

「そっか。じゃあ、今日はできる限り癒さないとね」

「ん~……」


【……あの、さ。メッチャ気持ちよさそうな声だけど……なんか、エロくない?】

【たつな様の声の出し方、クッソエロいんですが。露骨な感じじゃなくて、自然と漏れ出る何か的な】

【これが、大人の色気なのかッ……!】

【いや、うん、みんなそう思うかも知れないけど……なんか、みたまちゃんの服装のせいでこれ、いかがわしいお店みたいな気が……】

【バカ野郎! みんなそれを思ってても口に出さないんだよっ!】

【まあ、ミニスカ浴衣でマッサージとか、うん……ちょっとアレだよね】

【傍から見たらそう言う店だよこれ】

【魔乃闇リリス:んむぅ? そう言う店とはなんじゃ? あのような服でマッサージをする店があるのか?】

【雪ふゆり:リリスさんは知らなくてもいいことですよぉ~】

【デレーナ・ツァンストラ:リリスさんもそうだけど、みたまママを見てると、こう、自分たちが汚れてるんだなぁって思わされるわ……】

【猫夜はつき:だ、ね……はつきも自分がよごれてると思っちゃうぞ……】

【むしろ、汚れてない二人が異常なだけでは? 片や高校二年生の元男子高校生で、片や大学三年生の女子大生……あれ? なんでこの二人こんなに綺麗なの……?】

【運がよかったんだよ】

【運がいい結果がこれか……】


「ん……ふぅ、みたまちゃん、ありがとう。おかげで体がかなり癒されたよ……というか、なんか本当に調子がいいんだが」

「それならよかったです! じゃあ、マッサージはこれくらいにして、耳かきしますか?」

「あぁ、頼むよ」

「はーい! それじゃあ、今度は前の方に失礼して……あ、カメラ大丈夫かな?」

「あぁ、そこは大丈夫。みたまちゃんが座っても顔が見えないようにはなってるよ」

「ありがとう! じゃあ、んっしょ、と」


 たつなおねぇたまの頭の方に移動すると、僕はぺたん、と女の子座りをしてたつなおねぇたまの頭を僕のお膝に乗せました。


「え、なにこれ、寝心地よくないかい……?」

「そーお?」

「あぁ……なんか、こう、温かくて、柔らかくて、ふかふかで……それはもう、そこらの枕じゃ太刀打ちできないくらいに寝心地がいい……」


【そんなに!?】

【というか、やっぱ膝枕なのか!】

【羨ましいィィィィィ!】

【わたもち:うち、みたまちゃんに会ったら絶対に膝枕をしてもらいてぇです! というか、してもらうっ!】

【猫夜はつき:あー、みたまちゃんの膝枕は異常なまでの魅力があるよね!】

【深海いるか:ん、素晴らしいの一言に尽きる】

【雪ふゆり:ですよねぇ~。正直、いつまでも寝ていたくなるくらいですよぉ~】

【デレーナ・ツァンストラ:あれが私たちの帰る所よね】

【そういやこの四人は膝枕経験済みだったかw】

【ってか、ツンデレちゃんのコメントがw】

【前もそれ言ってたよな】


「それじゃあ、耳かき、しますね~」

「あぁ……」


 早速耳かきを取り出して、たつなおねぇたまの右耳に耳かきを挿し込んで、かりかり、と内側を優しくかいていく。


「んっ、あぁ……そこ、いいかも……」

「この辺り? えへへ、じゃあ、この辺りを……」


 ごそごそ、かりかり……と、たつなおねぇたまのお耳をお掃除していく。


「ん~……ここも、かな……?」

「そこも、いいね……」

「たつなおねぇたまは素直に言ってくれるから、すごくやりやすいです。……それじゃあ、この辺りとかも……」

「あ~~~~~……やばい、これはやばいなぁ……」

「~~♪ ~~~♪」

「ん……ふあぁぁ……んん」


 ふと、たつなおねぇたまが小さく欠伸をしました。

 眠いのかな?


「たつなおねぇたま、もしかして、眠い?」

「いや、そんなことは…………くっ、ふあぁ……ん、すまない、正直、眠い……」

「ふふ、それなら無理しないで、眠ってもいいんだよ? その間に、お掃除、しちゃうから」

「いや、しかし……」

「遠慮はしなくてもいいんですよ~。眠いなら寝ちゃっても……たつなおねぇたまは毎日頑張ってるんです。だからこれはご褒美だと思って、眠ってもいいんですよ? ……なんて、えへへ、これくらいでご褒美にはならないかもしれないけど、それでも、たつなおねぇたまはちょっとくらい誰かに体を預けて眠っちゃってもいいんだよ……?」

「……そう、かな?」

「うん。わたしのお膝で良ければ、いくらでも……だから、眠っちゃお? ぐっすり眠って、疲れを取って……そうしないと、倒れちゃうかも。そうなっちゃったら、心配になっちゃうから」

「……そう、か……じゃあ、すまない、けど、少しだけ……」

「は~い。たつなおねぇたまが眠りたいだけ眠っていいからね……」

「ん……あり、がとう…………すぅ……すぅ……」


 と、よほど眠かったのか、たつなおねぇたまはすぐに眠っちゃいました。


【……なんだろう、俺、ツンデレちゃんがみたまちゃんをママって呼ぶ理由が理解出来た気がする……】

【やばいっ、何あれ!? 何あれぇ!? 母性が! 母性が半端じゃないっ!】

【普段はあんなに可愛いのに、こうやって甘やかす体勢になると、途端に母性が溢れだしてるんだけどぉ……】

【というか、尊過ぎない? 今の光景】

【わかる……】

【みたたつてぇてぇ……】

【うん、今のはみたたつだわ……あぁ、てぇてぇ……】

【浄化されたわ】

【てぇてぇ……】

【らいばーほーむ最年少がらいばーほーむ最年長を癒す図、か……最高じゃん……】

【ここまでほのぼのしていて、尚且つ百合が咲き誇る配信があったなんて……】

【魔乃闇リリス:うむぅ、たつなは頑張ってるからのう……うむ、癒されているようで何よりじゃ!】

【雪ふゆり:私も癒されたいですぅ~……】

【御月美うさぎ:わ、わたしもっ……膝枕で寝たいですっ……!】

【猫夜はつき:誰だってこれはそう思うと思うぞ!】


 そうして、僕はすやすやと寝息を立てるたつなおねぇたまの両耳のお掃除を終えた後は、なんとなく頭を優しく撫でながら、起きるのを待ちました。


 なんだろう、すごくこう、胸がぽかぽかします……。


======================================

 ひたすら、疲れた大人が年下の女の子に癒される回でした。

 まだ終わらねぇのかよ……一応次でこの配信回は終わらせるつもりです。多分なんとかなる!

 というか、本当にたつなの今までの頑張りが報われたような回になったなぁ……。

 

 ここからは補足というか、前回について。

 えー、特大の爆弾を放置して行った奴が二期生におりますが、ヒントを一つ。キャラ紹介を見てね! 多分、やらかした奴がわかるかもしれないよ! 多分ね!


 それから、これは補足というか、まあ、らいばーほーむのライバーについて一つ。

 らいばーほーむに所属するライバーたちは基本的に才能の塊みたいな奴が多いですが、どれくらいの才能があるかという順番を付けると、


ひかり>>>>越えられない壁>>>>デレーナ>リリス>たつな>いるか>みたま>ふゆり>いくま>刀>うさぎ>暁>はつき


 みたいな感じになります。

 尚、下の方の人たちが才能がないとかってわけじゃないです。

 デレーナ、リリス、たつなの三名は割と才能の塊です。器用貧乏の上位互換だと思ってください。

 で、いるか、みたま、ふゆり、いくまの四名は器用貧乏よりちょっと上みたいな感じで、その内いくつかの分野が特化してる感じですね。みたまも演技力とか歌唱力が割とすごいですが、上位陣はもっとすごいので。まあ、みたまの場合は色々と補正が働きますが……。あとは、家事系であれば何でもできちゃう感じです。ぬいぐるみもその一環。

 刀、うさぎ、暁、はつきの四名は所謂一芸特化型ですね。うさぎがわかりやすいです。あいつはゲーム廃人ですし。あとはまぁ、トレーダーとしても超有能なので。

 で、まあ……ひかりは……あいつはちょっと、人としておかしいから……。

 というか、ひかりにできないことはほとんどないです。あいつが一つの分野に入り込んだらその分野で歴史に名を残すような伝説になるレベルです。

 ですが、奴は基本的にみたまを優先して生きているので、結果的にそうはならないし、そうするつもりもないです。

 なのに、どんな分野でも一定水準どころか、超高水準でこなしちゃうもんだから、本当に酷い。しかも、あまり練習しないし……つまり、現実世界で『俺TUEEEE!』ならぬ『私TUEEEE!』してるのがひかりになります。

 多分、作中一のなろう系主人公みたいな奴がひかりです。

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