配信#17-2 出張みたま家事サービスだよっ!《春風たつな編》:2
「はふぅ、これで一階は終わりっ! あ、時間もちょうどいいし、そろそろお昼ご飯を作るねっ!」
あれからリビングやキッチン、廊下などの掃除をしていると、丁度いい時間に。
一階は終わって、あとは二階のたつなおねぇたまの寝室だけ!
と、その前にお昼ご飯にしないとだよね。
「あぁ、もう終わったのかい?」
「うん! たつなおねぇたまのお家は比較的綺麗だったので、そこまで大変じゃなかったよっ!」
「そう言ってもらえると、嬉しくなるね」
【ちらちら見えてた家の中とか、普通に綺麗だったしなー】
【さすがたつな様。家事もできる女……】
【というか、たつな様って家事出来たんだなぁって】
【わかる。モデルとライバーの二足の草鞋だから、てっきりそこまで得意じゃないのかとばかり……】
【ひでぇ言われようw】
「いや、モデルだよ? 家が汚ければ病気になりかねないし、衣類にも気を使う。料理だって、常日頃からバランスのいい食事を心がけなければ、すぐに体型が変わってしまうんだ」
【ぐうの音も出ない】
【さすがらいばーほーむ一の常識人……】
【こう、私生活もまとも過ぎるんだなぁw】
【ってか、らいばーほーむに汚部屋系の人っておるん?】
【そういや、あんまりイメージがないな……】
【強いて言えば……うさぎちゃん?】
【御月美うさぎ:ひぇ!? わ、わわわ、わたしは、おおおぉ、汚部屋じゃない、でふよっ!?】
【あっ(察し)】
【あー……(察し)】
【全てを察した】
【むしろ、うさぎは汚部屋のイメージしかない】
【それな】
【わかる】
「ふぇ、うさぎおねぇたまのお家って汚部屋なの……?」
「……いや、少なくとも昨日私たちが行った時は…………そう言えば、うさぎ君。君、私たちが入って来た時、真っ先にリビングに通したけど……他の部屋は行かせてもらえなかったね? トイレ以外」
「あっ……」
【御月美うさぎ:ち、ちちちちないますよっ!? お、おお、汚部屋じゃない、ですっ!? そ、その、えと……ま、周りに物がないと、お、落ち着かないんですぅ~~~っ!】
【部屋が散らかってる人の言い分で草】
【草】
【これは酷いw】
【みたまちゃん、多分これ、ルーレット云々以前に、うさぎちゃんの家に真っ先に言った方がええ奴……】
「あ、あははは……た、たしかに、その、もしも汚いのであれば、すぐに行った方がいい、ですね。その……ちょっと心配になっちゃうので……」
【御月美うさぎ:はぅぅ!? そ、そんな理由では、早く来られても、ふ、複雑、ですよぉっ……!】
【まあ、しゃーない】
【デレーナ・ツァンストラ:……正直、うさぎの部屋は汚いから片してもらいなさい。なんかもう、ルーレットとかどうでもいいから。みたまママ。とりあえず、ばっさり捨てちゃっていいから】
【狼神いくま:そうそう! どうせ、いらないものばかりだし!】
【御月美うさぎ:酷いですぅ!? み、みんな、ひ、必要なんですぅ……!】
【片付けられない人の言い分Part2】
【草】
【草】
【Part1どこ行ったしw】
【部屋が散らかってる人の言い分がPart1なんだろうw】
「え、えーっと……じゃあ、次の出張みたま家事サービスはうさぎおねぇたまのお家にするね! はい! 決まりですっ! 他のみなさんは、その、申し訳ないんだけど、待っていただければ幸いだよっ!」
【魔乃闇リリス:うむ! 残念ではあるが仕方あるまい! 健康には変えられぬ!】
【猫夜はつき:うんうん! うさぎ先輩の方が大事だぞ!】
【深海いるか:ん、汚部屋はダメ。……うぐっ】
【雪ふゆり:ぐぬぬぅ、羨ましい限りですがぁ~……そう言うことであれば仕方ないですねぇ~】
【……ねぇ、今いるかちゃんがブーメランが刺さったみたいになってなかった?】
【いやぁ、まさかいるかちゃんも汚部屋なんてことはないよねぇ!】
【そうそう! いるかちゃんだし!】
【深海いるか:ん、そ、そんなわけない】
……あれ、もしかしているかおねぇたまも汚かったりするのかな……?
ま、まあでも、大丈夫……だよね?
「っと、そろそろ作らないと。じゃあ、ちょっと待っててね!」
「あぁ、楽しみにしているよ」
「うん!」
たつなおねぇたまの言葉を受けてにっこり笑顔を浮かべて、僕はキッチンへ。
あらかじめ冷蔵庫の中に入れておいた材料を取り出して、テキパキとハンバーグのタネを作っていきます。
【すっごい速さで何かが切られる音が聞こえて来るんですが】
【そういや、みたまちゃんが生で料理してるのってこれが初めてじゃね?】
【たしかに。ってか、手元映ってるけど、すっごい手際いいw】
【これは確かに料理上手ですわ】
【というか、マジで手がちっちゃくて可愛いw】
【柔らかそう】
【いい匂いしそう】
【でもこれ、玉ねぎ切ってるから、多分玉ねぎの匂いだと思うんですが】
【草】
【そりゃそうだw】
「~~~♪ ~~~♪」
「……やはり鼻歌は歌うのか……くっ、可愛すぎる……!」
【たつな様ww】
【まあ、ちっちゃくて可愛い女の子が、手ずから料理を作ってるとか……え? 何それ、桃源郷じゃん】
【は? アヴァロンだが?】
【いやいや、エデンだろ?】
【は?】
【は?】
【どれでもいいわっw】
【クッソしょうもねぇ喧嘩すんなやw】
【デレーナ・ツァンストラ:みたまママの配信で喧嘩はご法度よ。みたま警察が出るわ】
【わたもち:呼んだ?】
【ぎゃぁぁ! みたま警察のトップゥゥゥゥ!?】
【御許しくだせぇ! 御許しくだせぇ! ほんの出来心だったんですぅ!】
【草】
【草】
「あ、たつなおねぇたま、ビニール手袋とかってないかな?」
玉ねぎを切り終えて、ボウルにひき肉と玉ねぎ、卵、パン粉、調味料各種を入れて、いざこねるぞ! っていう段階になった時に、僕はハッとなって、たつなおねぇたまビニール手袋が無いか尋ねていました。
「ん? 手袋? 何に使うんだい?」
「その、さすがに素手でこねた物は嫌かなぁって思って……その、一応手は洗ったとは言っても、お掃除した後だし……」
「みたまちゃんの手が汚いなんてことはないが?」
「ふぇ!?」
「……あ、あぁ、すまない。ちょっと本音が漏れた。とはいえ、素手でも問題はないよ。第一……みたまちゃんの手が汚いとか言おうものなら、私はひかりに殺される」
「さ、さすがにお姉ちゃんでもそこまでは……」
【まあ、殺されるよねw】
【雪ふゆり:汚いと言った人は私が処しますよぉ~】
【わたもち:ちょうどいい山を知ってるぜ!】
【デレーナ・ツァンストラ:埋める物は任せて】
【さらっと計画的に殺害計画を立てるんじゃねぇよwww】
【ひでぇw】
【これがライバーの姿なのか……?】
「と、ともあれだ。そのままでも構わないよ」
「……うん! じゃあ、このまま続けちゃうね!」
「あぁ」
【……っていうか、ロリ巨乳美少女(推定)がその手でこねたハンバーグってだけで、やばくない? 付加価値が】
【一万だったら平気で出すわ】
【ハッ! 俺は二万だわ】
【愚民共め。私は五万出すわ】
【雪ふゆり:100万出しますよぉ~】
【御月美うさぎ:お、同じくですぅっ】
【バカじゃねぇの!?】
【100万はアホすぎるwww】
【雪ふゆり:はいぃ~? みたまちゃんのあの綺麗で白く柔らかいお手てでこねられたハンバーグですよぉ~? どう考えても、一万程度じゃ足りないですよねぇ~!?】
【あ、ヤベ、地雷踏んだわ】
【草】
【やっぱロリコンもやべぇんだよなぁw】
「……とりあえず、お金を出そうとするのはやめるように。あと、ふゆり君とうさぎ君の両名は、そうポンと出せないんだから、言わないように」
【雪ふゆり:出せますがぁ~? むしろ、痛くもないですよぉ~】
【御月美うさぎ:わ、わたし、も、全然痛手じゃ、ない、ですよ……?】
【え、100万が痛くない……?】
【嘘だろ? え、あんたらなに? 富豪か何か?】
【魔乃闇リリス:ぐぬぬ、我など痛手にならぬんは数万が限界じゃのう……】
【デレーナ・ツァンストラ:私は十万くらいね。べ、別に、自慢じゃないけどっ!】
【狼神いくま:んー、うちはリリスパイセンと同じくらい?】
【深海いるか:ん、同じく数万くらい】
【猫夜はつき:む、むむっ、みんなお金持ちだぞ……!】
【あ、あれぇ? なんからいばーほーむみんな金銭感覚おかしくねぇ……?】
【もしや、金持ちだらけ……?】
【そもそも、らいばーほーむ全員登録者数は日本の中じゃ上澄みだしな……】
【そりゃ稼げてもおかしくないとは思うんだが……明らかにおかしいんだよなw】
「……あー、君たち。金銭の話しはやめておくように。荒れる原因になりかねない」
【やっぱまともやなぁw】
【今日の配信、やってる二人はすごいまともなのに、コメント欄がおかしい状態だなぁw】
「~~~♪ ~~~♪」
ぺしんっ、ぺしんっ。
と、ある程度こねられたら、軽く整形をして、空気抜きをします。
実はこの工程、ちょっと好きだったりします。
ストレス発散になるからね。
……とは言っても、そこまでストレスを溜めるようなタイプじゃないけど。
「なんというか、本当に手際がいいんだね?」
「慣れです!」
「はは、それもそうだね」
「あとはほとんど焼くだけなので、もうちょっと待ってね! あ、そう言えばお味噌汁とサラダも作らないと」
「え、そこまでするのかい!?」
「ふぇ? 当然だよ? 美味しものを食べてもらいたいのでっ!」
にぱっ! と笑顔を浮かべてそう言いました。
たつなおねぇたまはお姉ちゃんがいっぱいお世話になってるし、それに秋葉原でも助けてもらっちゃったからね。
お礼も兼ねてます!
「そ、そう、か。なんというか、すごく照れるね……」
「ふぇ?」
「あぁ、なんでもないよ。……それよりも、楽しみだよ」
「うん! ハンバーグは得意なお料理だから期待してていいよっ!」
「それは楽しみだ」
「えへへー」
「んぐぅっ……!」
【うわぁ、これはやべぇー】
【ただでさえ可愛いのに、まるで新婚さん……いや、通い妻みたいな感じのみたまちゃんはヤバいわー……】
【みたまちゃん「わたしの萌力は53万です」】
【↑草】
【草】
【萌力で草】
【みたまちゃんはフ○ーザ様だった……?】
【まあ、可愛い界の帝王なのは間違いない】
【可愛い界ww】
「知らない間に、みたまちゃんのあだ名がどんどん増えていくね……」
【むしろ増えて当然なんだよなぁ】
【可愛いからね。それだけあだ名が生まれやすいってことさ】
じゅ~~~~……。
「……あ、すごくいい匂いがしてきた……」
【うわぁ、手元見えるけど、メッチャ美味そう……】
【くっ! たつな様が羨ましぃ!】
【ぐぬぬぅ、今後他のらいばーほーむの面々もこれを受けられると思うと……血涙がでそうだっ……!】
【羨ましすぎて、禿げそう】
【禿の話はするな】
【↑禿げてるのか……】
【死体蹴りィ!】
「あ、たつなおねぇたま、赤ワインってあるかな?」
「赤ワイン? あぁ、そこの棚に入っていると思うが……まさか、ソース作りかい?」
「うん! ハンバーグだもん! ソースは必須です!」
「そこまでするのか……なんというか、料理が好きなんだね」
「んー、お料理が好きなのはそうだけど、一番は食べてくれる人の笑顔が見たいから、かなぁ、なんて……えへへ」
「ぐふっ」
「たつなおねぇたま!?」
【あぁっ! 健気なセリフとはにかみ顔がたつな様を襲う!】
【( ˘ω˘)スヤァ……】
【( ˘ω˘)スヤァ……】
【可愛い――( ˘ω˘)スヤァ……】
【コメ欄も死人が増えとるww】
「たつなおねぇたま、だ、大丈夫……?」
「あ、あぁ、大丈夫大丈夫……ちょっと、気管に唾が入っただけだから……」
「え、で、でも、血が混じってるような……」
「大丈夫。よくあることだから」
「よくあることなの!?」
それって病気とかじゃないの!?
すっごく心配になっちゃうよぉ!
「まあね。ああ、気にしなくていいよ。ごく稀だから」
「ほ、本当に……?」
「本当だとも」
「そ、そっか……それならいい、けど……」
「あぁ」
【草ァ!】
【よくあることで済ませていいものじゃなくて草w】
【なんか、微妙にたつな様がらいばーほーむし始めて来てね……?】
【やばいなぁ、これw】
【ってか、誤魔化が強行過ぎて笑う】
たつなおねぇたまが大丈夫なら……うん、大丈夫だよね!
そう思うことにして、僕は付け合わせやお味噌汁、シーザーサラダを作っていきます。
「ふぅ……なんとかなったか。危うく、私も変人の仲間入りをするところだった」
【変人の中に交じって変人じゃないはないやろw】
【らいばーほーむは現状、みたまちゃんとたつな様を除いて変人だからな!】
【デレーナ・ツァンストラ:あれ? あたしは? あたしも変人じゃないはずよね?】
【ツンデレちゃんはちょっと……】
【常識人を名乗るのもおこがましいレベルだよね】
【狼神いくま:うん、自覚した方がいいと思うなー】
【デレーナ・ツァンストラ:あれぇ!?】
「……なんとしても、まともでいなければ」
【たつな様、それ、フラグや】
【っかしいなぁ、なんかたつな様がおかしくなる姿が目に浮かぶぜぇ】
「不穏なことを言うのはやめてくれるかい!?」
「ふゃぁ!?」
突然後ろからたつなおねぇたまの大きな声が聞こえて来て、思わずぴょんっ! と驚いて跳ねちゃいました。
「あっ、す、すまない、ちょっとコメント欄がね……驚かせてしまったかい?」
「あ、え、えと、ちょっとびっくりしただけなので、大丈夫だよっ!」
「いや、本当にすまない……って、あれ? もう出来たのかい?」
「うんっ! はい! お待たせしました! 特製ハンバーグプレートだよっ!」
「おぉ……すごく美味しそうだね」
【うわああああああああああああ!】
【う、美味そうっ!】
【雪ふゆり:ぐぬぬぅ~~~~~! う、羨ましい……羨ましいですよぉ~~~~~っ!】
【猫夜はつき:みたまちゃんのハンバーグは美味しいからね】
【深海いるか:ん、あの時のお弁当は美味しかった】
【そういや、三期生は普通の料理は食べたことあるんだっけか】
【羨ましいよね……】
【狼神いくま:いいなー! ウチも普通のみたまっちの手料理が食べたーい!】
【御月美うさぎ:あ、あの時は、ひ、悲惨でした、から、ねっ……い、今でも思い出すと、ふ、震えちゃいますぅ……】
【あれは、嫌な、事件だったね……】
【↑ひ○らしかな?】
「それじゃあ、食べましょう!」
「あぁ」
「「いただきます」」
二人で手を合わせていただきますをした直後、たつなおねぇたまは早速とばかりにハンバーグを一口分切り取って、パクリ、と口に運びました。
僕はちょっとだけドキドキとしながら反応を待つと……。
「お、美味しいっ……! え、これ本当に美味しいね!?」
驚いたような表情と一緒に、美味しいとたつなおねぇたまが言ってくれました。
「それならよかったです!」
「正直、下手な店の物よりも圧倒的に美味しいし…………それにサラダや付け合わせも美味しい。味噌汁だって……なんというか、すごくほっとする」
【べた褒めじゃねぇかw】
【ぐぅぅぅ! うらやまじいぃぃぃぃぃぃ!】
【羨まし過ぎて修羅になりそうッ……!】
【正直、みたまちゃんの手料理を食べたいがためにらいばーほーむに入りたがる人が続出しそう】
【草】
【実際それ目当てで四期生の募集が始まったら応募しようとしてる奴はいるで】
【マジかよ】
【魔乃闇リリス:そう言えば、我らが雇い主が四期生の応募が三期生の時の比じゃないくらいに多くなりそうとか言っておったのじゃ】
【マジかww】
【まあ、特大の爆弾が入って来たからなぁw】
「しかし……本当に美味しいね。ソースも見事だし……みたまちゃん、料理屋とかできるんじゃないかい?」
「お料理屋さん? そうかな?」
「あぁ。まだこれだけしか食べていないが、確実に繁盛すると思う。というか、出来たら私は間違いなく通い詰めるだろうし、らいばーほーむ全員行くだろうね」
「そ、そこまでかな?」
「あぁ」
「そ、そっか……大人になったらやってみるのもありかも」
「はは、そうなったら是非とも行かせてもらうよ」
「うん!」
お料理屋さん……その発想はなかったなぁ。
いつまでライバーをしているかはわからないけど、可能性の一つとして考えておくのはいいかも。
「……あ、そうだ」
「むぐむぐ……ん、どうしたんだい?」
「あ、えっと、今日の企画って、わたしがたつなおねぇたまのお家にお邪魔して、家事をすることだと思うんだけど……」
「そうだね」
「そう言えば、お家でやってることをしてあげてないって思いまして」
「ふむ……それは一体?」
「えっとね……」
僕はハンバーグを一口サイズ切り取って、スッとそれをたつなおねぇたまの前に。
「あーん、です♪」
「……え」
【な、なな……あーんだとおおおおおおおおおおおおおおおお!?】
【わたもち:みたまちゃんのあーん!? 羨ましすぎるんですがぁ!?】
【雪ふゆり:ぐぬおああぁぁぁぁあああああああああああぁぁぁぁぁ!】
【ちょっ! ロリコンがあまりの羨ましさに化物化しとる!?】
【魔乃闇リリス:う、羨ましいのじゃ! みたまからのあーんは羨ましいのじゃ!】
【猫夜はつき:むむむっ! いいなぁ!】
「み、みたまちゃん、それは?」
「ふぇ? あーんだよ?」
「いや、それはわかるんだが……なぜ唐突に?」
「んっとね、お家だとお姉ちゃんによくやってあげてるの! だから、たつなおねぇたまにもやってあげようかなって!」
「そ、そうか……」
「……も、もしかして、め、迷惑だった……?」
迷惑だったかもしれないと思ってそう言うと、たつなおねぇたまは少し困ったような顔から一転して真面目な顔に。
「そんなことがあるはずがないありがたくいただきます!」
「じゃあ、はい、あーん!」
「あーん……あむ……うん、美味しいよ」
「えへへー。もっとやる?」
「え、いいのかい? ……って、そうではなくっ……!」
「はい、あーん」
「あむ。……くぅっ、か、体がッ……!」
「はい、次ですよ~。あーん」
「あむ……」
と、なんだかあーんが楽しくなってきて、どんどんとあーんをして行くと、たつなおねぇたまはパクパクと食べてくれました。
【あれ、なんかすっごい微笑ましい光景が広がってね?】
【それはそれとして、たつな様の様子がおかしい気が……】
【なんか、条件反射で食べてね?】
【やねぇ、たつみたてぇてぇ……】
【これがらいばーほーむ最年長と最年少の食事風景か……可愛すぎて萌え死ぬ】
【なんかもう、羨ましさ通り越して、壁になって近くて見てぇ……】
【わかる】
【同志よ】
【これが、百合かッ……!】
======================================
おそらく、作中で一番ほのぼのした回かもしれません。
すごいな、常識人と組むとこうなるのか……。
あと、次の相手がさらっと決まっちゃいましたね。うさぎだよ。二期生もそろそろ組ませたいからね。
まあ、意図せずしてこうなった感じですがね!
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