#61 秋葉原散策、ちょっとしたアクシデント

 お仕事が終わった後にスタジオを出ると、お昼過ぎ。

 一応休憩時間の間でお弁当を貰っていて、既にお昼は済ませています。


 とりあえず、新宿にいるのは色々と大変、って皐月お姉ちゃんが言っていたので、秋葉原に行くことに。

 新宿にいるのが大変な理由は、実は皐月お姉ちゃんはかなり有名らしくて、声を掛けられることがよくあるからみたいです。


 僕たちの方はお洋服も買っていたので、新宿に無理してまでいる必要はなかったので、秋葉原へ。


「「やっぱり恥ずかしい(なぁ)……」」


 秋葉原に来て早速入ったのは、アニ○イト。

 栞お姉ちゃんはマンガを買いに来て、皐月お姉ちゃんはライトノベルだそうです。


 僕は付き添いみたいな感じなんだけど、ふとらいばーほーむのグッズって売ってるのかなぁって気になって見に来たら、ちゃんとありました。

 それも、結構売り場が広くて驚きました。

 そこに売られているグッズを見て、栞お姉ちゃんと皐月お姉ちゃんの二人は、苦笑いしていたけど。


「やっぱり恥ずかしくなるの?」

「まあね……顔出しはしていないとはいえ、さすがに」

「嬉しくはあるんやけどなぁ」

「そうなんだ。それにしても、結構売られてるんだね?」

「あぁ、その辺りは全員かなり伸びたからね。その影響で、グッズを売っているお店で発注が増えたみたいでね。この様さ」

「そ、そうなんだ」

「……まあ、三期生もグッズ販売が始まったら、さらにとんでもないことになりそうやけどなぁ」

「あぁ、それはわかる」


 そう言いながら、二人は僕を見つめて苦笑しました。

 なんだろう?


「あー、早く三期生のグッズ出ないかなー」

「俺、絶対に痛バッグ作るわ」

「ちなみに誰で?」

「みたまちゃん」

「だよな!」

「まあ、他の三期生でも作りたいが!」

「全体的にいいもんなぁ……」

「どんなグッズが出るのか楽しみでしょうがない」


 と、そんな会話が聞こえてきました。


「……そ、そう言えば、グッズって何を売るんだろう……?」


 ふと、目の前にある一期生や二期生のみなさんのグッズを見たことと、周囲の会話が耳に入ってきたことで気になったことを僕は呟いていました。


「さぁね。こればかりは私たちもなんとも。一応、発売前にある程度の説明はされるけど……まあ、大体はアクリルキーホルダーとか、缶バッジ、クリアファイル、あとは……あぁ、ぬいぐるみなんてものもあるね」

「それ外にも、ゲームセンターの景品、ちゅうこともあるなぁ」

「あ、そう言えば見たことあるかも。お姉ちゃんのとか」


 ゲームセンターは柊君とくらいしか行かないけど、その時にお姉ちゃんのフィギュアを見たことがある気がする。


「ただ、そうだね、椎菜ちゃんの場合は……何かとんでもない物が世に出されそうな気がするね……」

「そうやなぁ……」

「えっと、そうなの?」

「「多分そう」」

「そ、そうなんだ」


 二人が言うならそう、なのかも?

 けど、僕のグッズかぁ……想像してみたけど、すごく恥ずかしい気持ちになって来るね……恥ずかしいと言うより、照れの方がすごそうだけど。


「そういえば、椎菜ちゃんはグッズは買わないのかい?」

「あー……その、僕はもう買う買わない以前に、向こう側なので……」

「なるほどね。わからないでもないよ」

「まあ、当人たちと会うてるしなぁ」

「うん、だからその、いいかなー、って」


 それに、あんまりグッズ系とか買うタイプじゃないし……。


「さて、そろそろ私はレジに通してくるよ」

「うちもやな。椎菜さん、待っとってなぁ」

「はーい。じゃあ、入り口付近で待ってるね」


 と、皐月お姉ちゃんと栞お姉ちゃんの二人はそれぞれ買おうとしていた物をレジに持っていきました。

 その間、僕はアニ○イトを出て、すぐ傍の柵辺りで二人が戻って来るのを待っていると……


「お、そこの君」


 突然声をかけられました。

 金髪で、どこかチャラチャラとした印象の男の人です。

 なんだろう?


「君、一人? それなら俺と一緒に遊びに行かね?」


 と、声をかけられました。


「えっと……?」

「いやぁ、君が可愛くてつい声をかけちゃってさー。ね? 絶対退屈させないからさぁ」


 困惑している僕をよそに、男の人は言葉を重ねてきます。


「あ、あの、僕人を待ってるので……」

「お、僕っ娘? いいじゃんいいじゃん! 尚更気に入ったわー。あ、この先に美味い飲み物と料理を出す店があるんだよ。まずはそこでお茶でもさ」

「い、いえ、お友達を待ってるので……だから、あの」

「いいじゃん。一人を待たせるような相手なんてさー」


 男の人は全然意に介さず、自分のことばかり言って来ます。

 うぅ、なんだか怖い……。


「で、でも……」


 どうしようどうしようと混乱していると。


「ああもう、うじうじしてないで行こうぜ」


 男の人が手を伸ばして僕の腕を掴もうとしてきました。

 すると、横からガシッと男の人の腕を別の人が掴んでいました。


「すまないね、彼女は私たちの大事な友人なんだ。悪いけど、お引き取り願えるかな?」


 そこには、にこやかなのに刺々しさのある声で男の人にそう言い放つ皐月お姉ちゃんがいました。


「は? 何、姉ちゃんがこの娘の待ち合わせなん? なら姉ちゃんも一緒に行かね?」

「遠慮させてもらうよ。親友の妹でね。私としても、妹分のように思っているんだよ。そんな娘の腕を掴んで無理矢理でも連れて行こうとするナンパ君と一緒に行くとか……はっ、死んでもあり得ないね」

「てめぇ……!」

「おっと、逆ギレかい? しかし、正当性は私にあると思うんだが? あぁ、それともそれも理解できないお頭の持ち主なのかい?」

「女だからって、手加減すると思うなよ!?」

「あっ、皐月お姉ちゃん!」


 逆上した男の人が、皐月お姉ちゃんに向かって殴り掛かろうとして、思わず声が出てしまいました。


「甘いよ」


 けど、皐月お姉ちゃんはスッと目を細めると、そう言いながら腕を掴んで見事な背負い投げを披露しました。


「ぐあっ!?」

「まったく、女性に手を上げる時点で男性として……いや、そもそも人を殴ろうとしてる時点で人として失格だね。すぐに暴力に頼る人間と言うのは、総じて理解力がなく、一般常識が欠如している証拠だ」


 地面にたたきつけられて悶える男の人に、皐月お姉ちゃんが吐き捨てるようにそう言葉を投げかける。

 か、カッコいい……!


「おっと、そんなことよりも……椎菜ちゃん、大丈夫かい? どこか怪我は?」


 なんて思わず皐月お姉ちゃんに見惚れていると、皐月お姉ちゃんが僕の傍にやって来て、心配してくれました。


「う、うん、皐月お姉ちゃんが来てくれたから大丈夫……」

「そっか、それならよかった」


 にこ、と微笑みながらそう言われて、思わずかぁ、と顔が熱くなりました。

 あぅぅ、やっぱり皐月お姉ちゃんはカッコいい……。


「皐月~、警察呼んどいたわぁ」

「あぁ、ありがとう」

「まったく、椎菜さんをナンパするなんてなぁ。これ、愛菜がいーひんでよかったんとちがう?」

「そうだね。間違いなく……消されてたね。ある意味、私たちで良かったと言うべきか」

「むしろ、うちらで感謝してほしいくらいやわぁ」


 なんて、二人がお話していました。

 さすがにお姉ちゃんでも消す、なんてことはしないと思うんだけど……。


「さて、ナンパはほどほどに。とはいえ、君のように無理矢理と言うのはいただけないので、今後はしないようにね。……っと、早いね、もう警察が来たよ」

「ほんとやなぁ。都会やからか?」

「多分ね。あぁ、椎菜ちゃん、無駄に時間をかけてすまないね」

「ううん、大丈夫! 二人が来てくれてすっごく安心したから!」

「「うぐっ……!」」


 ぱぁ、と笑顔を浮かべながら僕が二人にそう言うと、二人は胸を抑えだしました。


「どうしたの?」

「あ、あぁ、いやなんでもない。……やっぱり、椎菜ちゃんの笑顔は凄まじいね」

「……そうやなぁ。一応、愛菜に報告しとこか?」

「……仮に言わずにバレた時が一番怖いからね……しておくとしよう」


 二人で何かこそこそとお話していたみたいだけど、何をお話してたんだろう?

 そんなことが気になりつつも、警察の人が来て軽く事情を説明をしてすぐに解放されました。



 それからは三人で街中を歩くことになったんだけど……


「あ、あの……すごく、その、恥ずかしいでしゅ……」


 気が付けば僕は、皐月お姉ちゃんに抱きかかえられるような形で移動をしていました。

 抱っこ状態でなんと言うかすごく気恥ずかしくて、周囲の人たちからすっごく温かい眼差しで見られちゃってるよぉ……!


「いや、さすがにさっきのは目を離したのが悪かったからね。正直、椎菜ちゃんに何かあったら……私たちが殺されかねない」

「どういうこと!?」

「愛菜が怖いんや」

「さ、さすがに大げさ……………………じゃない、ですね、あの、すみません、お姉ちゃんが……」


 大げさと言おうとした僕だけど、頭の中でにこやかな笑顔のまま怒るお姉ちゃんが想像できてしまいました。

 たしかに、その、すごいことになってそう……。


「それにしても、椎菜ちゃんは軽いね」

「そ、そうかな?」

「あぁ、軽い。背が低い、というのもあるんだろうけど、それを加味してもね。というか、このスタイルで軽いとか……プロのモデルとして、少し嫉妬してしまうね。もちろん、本気じゃないが」

「そうやなぁ……うちも、椎菜さんが羨ましいわぁ」

「んっと……?」

「あぁ、まあ、君は気にしてるからね、その体」

「……うちの家系の女性は、軒並み小さいさかいなぁ……」


 そう呟く栞ちゃんの表情はとても哀愁が漂っていました。


「あの、女の子がたまにその、胸が小さいことで悩む人がいるんだけど……やっぱりその、大きいのって羨ましいの?」

「あぁー……たしかに、それを羨む同職の人もいるね。私はまぁ、平均以上にあるから特に気にしてないが」

「うちは羨ましいなぁ……うぅ、うちだけや、事務所で小さいのは……」

「椎菜ちゃんは学園で言われないのかい?」

「んーと……なんというか、前にプールの授業があった時に、すごくその、見られました……あと、羨ましいって言われたかなぁ」

「あぁ、なるほどね……たしかに、大人はともかく、高校生くらいになると羨ましく見えるものだね。女性にとって、わかりやすい女性的部分とも言えるわけだし、何より大きい=偉い、みたいな謎の図式が存在する時もある。私なんて、高校時代はそれで迫られたからね……」


 ははは、と乾いた笑いを零す皐月お姉ちゃん。

 皐月お姉ちゃんたちのコラボ配信の時に、そんなことをお話してたよね……四人とも、すごくおかしな恋愛をしてきたみたいだし……。


「皐月はほんまに、愛菜とは別ベクトルの高校時代やなぁ……」

「正直、今でも若干苦手意識があるよね。まあ、あの学園、たまにおかしいのが入って来るから……」

「そういうたら、椎菜さんも同じ学園やなかった?」

「ふぇ? 学園? ……えっ、もしかして皐月お姉ちゃんって、姫月学園の卒業生さんなの?」

「ん、まあね。一応隣街ではあったんだが、色々と楽しい学園だと聞いて。一応、私もそこの卒業生だよ」

「そ、そうだったんだ……!」

「というか、私だけじゃないよ。たしか、冬夜君や恋雪君も同じ学園出身だったはずだよ。なんだったら、恋雪君は私と面識があったしね。先輩後輩の関係だったから」

「ふえぇぇ~~……」


 なんだかすごいことを聞いちゃった気が……。


「恐らく違うのは……俊道と栞、それから杏実君と、藍華君、あとは千鶴君くらいじゃないかな」

「少なくとも七人は同じ学園出身なんやなぁ」

「なんというか、あの学園ってすごいね……」


 まさか、そんなにVTuberが出ていて、さらにみんな同じ学園に通ってたんだもん。

 僕に至っては在学中になっちゃったけど……。


「しかし、私としては愛菜がいじめに遭っていた学園に椎菜ちゃんが入学したこと自体が凄いと思うんだが」

「あぁ、それはうちも思うとったでぇ」

「なんて言えばいいのかなぁ……いずれ僕も入学するかもしれない、そう思っていたお姉ちゃんが僕が入学するよりも前の段階で学園側に釘を刺していたみたいで……元々、いじめ自体はお姉ちゃんの前も後もなかったんだけど、それでも心配だからって」

「あぁ、なんか納得した……」

「いじめに遭うた当人が言うんやったら、確実やんなぁ……」


 それに、田崎先生もお姉ちゃんの言葉に乗って、色々してくれたみたいだし……本当にいい先生です。


「まあ、創立してから100%いじめがない学校っていうのも、今はないんじゃないかな。大小はあれど」

「うちの地元の学校もあったなぁ。うちは関わりがなかってんけど」

「難しい問題だし、仕方ないと言えばそれまでだが……見て見ぬふりの方が問題だからね、あれは」

「そう、だね。お姉ちゃんもいっぱい苦労したみたいだし……今のお姉ちゃんは楽しそうで僕はすごく嬉しいです。お姉ちゃんのこと大好きだから」

「今の愛菜を好きじゃない人はいないと思うけどね」

「うちも好きやなぁ。おもろいし」

「ああやって好き放題生きてるのも、椎菜ちゃんのおかげだね」

「あ、あはは、そうなら嬉しいけど……」


 僕でお姉ちゃんが好きなように生きてるのならすごく嬉しい、かなぁ。

 だって、全部は知らなくても、お姉ちゃんってたくさん辛い思いをしてきたみたいだから。


「……さて、これからどこへ行こうか」

「そうやなぁ……まあ、秋葉原に来たんやから、ゲームセンターはどうや?」

「お、いいね。椎菜ちゃんはどうだい?」

「いいよー!」


 学校のお話はほどほどに、僕たちはゲームセンターへ向かいました。



 それからは三人で秋葉原を楽しみました。

 クレーンゲームでぬいぐるみとかフィギュアを取ったり、リズムゲームをしたり、メダルゲームをしたり、そうやって楽しんで、気が付けば辺りが暗くなっていました。


 それで、夜ご飯をどうしようってなっていたんだけど、サイ○リヤになりました。

 安くて美味しいので!


「そう言えば愛菜から聞いたけど、二人で記念配信をするんだよね?」

「うん。お互いにあの人数になっちゃったから」

「まあ、いい判断だとは思うよ。姉妹と言う関係性は大きい」

「うちも楽しみにしてんでぇ。あぁ、その日は電凸させてもらうさかい」

「あ、それは嬉しいよっ! 皐月お姉ちゃんもしてくれると嬉しいなっ!」

「ふふ、それはもう。というか、全員するんじゃないかな。……っと、ちなみに、椎菜ちゃんは次はいつするんだい? 配信」

「んっとね、明日にはやろうかなぁって。もうすぐ修学旅行があるし、先週はその……あの一件があったので……」

「「あー……」」

「だけど、修学旅行も近いから色々と準備をしないとだから、そのせいでまた減っちゃいそうで……あぅぅ、申し訳なさが……」


 考えれば考えるほど、僕って本当に配信が少ないよね……。

 折角見に来てくれる人もいるのに、なんだか少ないことが申し訳なくなっちゃうよぉ……。


「そこはしゃあないと思うけどなぁ。だって、椎菜さんは高校生やん? 学業を優先するのんは当然で、視聴者たちはみんなそこらへんを理解してると思うで?」

「栞の言う通りだね。さすがに社会人である私たちや、大学生組である栞、冬夜君、寧々君の三人のようにそこまで自由時間を取れるわけじゃないからね。仕方のないことさ。というより、椎菜ちゃんの場合は少ないからこそ、人数が来る部分もある」

「そうなの?」

「そうやなぁ。ゲームで言うとこの、レアモンスターみたいな感じやなぁ」

「そんな扱いなんだ……」

「椎菜ちゃんの場合、週に二回か三回程度だからね。半面、その他は四回くらいはしている」

「あぅぅ、やっぱり僕少ない……」

「気にしなくてもいいさ。……しかし、まあ、あれだね。先週配信が出来なかった理由を訊かれたら……ある程度は濁した方がいいと思う。あれはちょっと……」

「そ、そう、だね。んと、上手く誤魔化します」


 あの状態は色々とすごかったからね……上手く誤魔化さないと、だよね。

 うん、その時は頑張ろう。


 この後は、色々とお話して、夜ご飯を食べて、お家に帰りました。

 お家に帰ったら、お姉ちゃんがすごく心配してきてびっくりしちゃったけど……。


 そうして、お風呂に入ってから、お部屋に戻って、明日の配信をどうしようかなぁ、なんてベッドに寝転んで考えながら僕の意識は眠りに落ちました。


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・椎菜がナンパされたことを報告した時のやり取り

『椎菜ちゃんがナンパされたんだけど』

『は? どこのどいつ? ちょっと場所と顔と体格教えて、すぐ殺しに行く』

『いきなり戦闘態勢に入らないように。椎菜ちゃんの腕を掴んで無理やり連れて行きそうだったけど、私の方で対処したから』

『まさかとは思うけど、天使のように可愛い椎菜ちゃんの穢れ無き体に触れようとしたバカなの? 殺すよ? 処すよ? 抹殺するよ? そんな奴は生きてる価値ないよね?』

『そこは私が間一髪で間に合ったから大丈夫だ』

『……ならまぁ……で? そのクズは?』

『私に殴り掛かって来たけど、背負い投げでのした』

『ならまぁ……許すか。仕方ない。チッ、命拾いしたな……』

『椎菜ちゃんのこととなると、本当に怖いね、愛菜は』

『……ところで、なんで皐月ちゃんがいるの? 今日って、栞ちゃんとお出かけじゃなかった?』

『…………まあ、色々あって、ね。あぁ、あと。なんと言うか……うん、椎菜ちゃんと栞の二人で『small&cute』のモデルをやってね……後日、雑誌が出るよ』

『は? マジ? 発売日は? いつ? 買い占めるから教えろください』

『ちなみに、化粧もした』

『ハァァァァァァァァァァァ!? 化粧!? 椎菜ちゃんが!? しかもモデルで?! それ絶対プロの仕事だよねぇ!? ということはそれはもうすんばらしいことになっちゃってるってことだよね!? すんばら椎菜ちゃんってことだよねぇ!? ホ↑ア↓ア→ア←ァ↑ァ↓ァ↓ァ→ァ↑!!?』

『君、音声入力で入れてる……?』

『……待って? モデル、化粧……まさか、化粧した椎菜ちゃんを二人は生で見た、ってことだよねぇ……?』

『あ、そろそろ次の目的地だから』

『皐月ちゃぁぁぁん……後で、O☆HA☆NA☆SHI☆ があるからねぇ……』

『(化粧した椎菜の写真 私服Ver.)』

『ありがとうございますッッッ!』

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