配信#14-3 らいばーほーむのみんなで配信だよっ!:3

 数分後、お料理を持って戻って来た僕は、なぜか罰ゲームのお料理を希望する四人にお料理を持っていきました。


「「「「「……普通」」」」」


 そう呟くのは、リリスおねぇたま、いくまおねぇたまに、三期のみんなの五人。

 ちなみに、たつなおねぇたまは、


「いや、司会進行役が二人もダウンはまずいからね」


 という理由で食べないで、うさぎおねぇたまは、


「死んじゃいますぅぅ~~~~っ!」


 だそうです。

 それでいいと思います……。


【さっきも見た反応だなぁオイw】

【ってか、今回も見た目は普通……見た目は、なんだよなぁ……】

【問題はこれがどんな劇物になっているか、だが……】


「あはは、劇物じゃないよ~。ちゃんと人が食べても大丈夫な物で作ってるから!」


 さすがに、人が食べられない物はいれません。

 そしたら食べ物じゃないもん。

 ちなみに、リリスおねぇたまにはシュークリーム、いくまおねぇたまにはハンバーグで、はつきおねぇたまはパスタ、いるかおねぇたまにはプリンで、ふゆりおねぇたまには天麩羅を出しました。


【そこじゃなくね?】

【人が食べても大丈夫な物で作った料理でも人を殺せる、という事実に戦慄を禁じ得ない】

【見た目だけなら……あー、シュークリームに、ハンバーグ、ミートソースパスタ、プリン、天麩羅、だよね?】

【普通に美味しそうに見えるけど……】


「「「「「い、いただきますっ……!」」」」」

「召し上がれ! ……って、あれ? あの、食べないの?」

「わかる、わかるぞお前ら。俺たちの醜態を見たら、つい躊躇っちまうよな……! だが行け! 行くんだ! 死にに行くんだ!」

「そうだねー、ボクたちが受けた苦しみを受けるといいよ!」

「ふ、ふふふ……大丈夫ですよ……味は、味は! すごく、いいですからねぇ……!」

「大丈夫! みたまちゃんの料理は天国だから☆」


【あの三人がダークサイドにッ!】

【ツンデレちゃんですらダークサイド堕ちは笑えないんよ】

【どんだけヤバいんだ……】

【その中でいつも通りのシスコンが怖い】

【あいつは最初から頭おかしいし?】


「よ、よしっ! 我から逝くぞ! あ、たつなよ、我の骨は拾ってくれ」

「骨って……まあいいよ。了解した」

「では……いざ! あむっ! むぐ……きゃらーーーーーいっ!?」


【ちょっ、陛下がメッチャ可愛い声出しとる!?】

【馬鹿野郎! 陛下は元々可愛い声だろうが!】

【大丈夫か陛下!?】


「あくっ、んんっ、あぅっ……ひゃらいっ……」


 シュークリームを食べたリリスおねぇたまは顔を赤くさせて、体をもじもじさせていました。


【ちょっと待って? なんかエロくない?】

【エロい】

【え、ごめん、ちょっとドキドキする】

【もじもじしてるのがなんかこう、クるものがあるわ】


「ほらほら、リリスさんも食べたんだから……他も食べる、わよね?」

「「「「南無三! ……んぐっふぅ!?」」」」」


【ですよねェェッ!】

【知  っ  て  た】

【口に含んだ瞬間倒れる料理って怖くね?】

【陛下だけが唯一倒れてないと言うか……辛い系、ダメなんだなぁ、陛下】

【陛下、辛い物がすっごい苦手らしいしね……】

【ってか、今度は何食わされたん?w】


「わ、我は……極限まで辛みを強化された山葵で作られたカスタード……が入ったシュークリーム……うっ、は、鼻と口が痛いのじゃ……」

「う、うち、ハンバーグの見た目と食感がしたぶどうゼリー……え、何これ本当にどうなってるん……? うちの口と脳が地獄なんだけど」


【なーにそれぇ……】

【ハンバーグの食感と見た目のゼリーとかどうやって作ってんのかほんとに見てみたいんだが?】

【みたまちゃん、恐ろしい娘ッ……!】


「はつきは……ミートソーススパゲティの形をしたフルーツケーキだったぞ……頭おかしなる……」

「……ん、ビーフステーキ味のプリン……怖い……」

「金平糖の味がする天麩羅(おそらく形はレンコン)でしたぁ~……うぐっ」


【えぇぇ……】

【あかん、他の料理もどうやって作ってんのかわけわかんねぇし、何をどうしたらそうなるのかわからないくらいの異常事態なんですがwww】

【とんでもない特技が眠っていたもんだなぁww】


「うっ、我の口と鼻が核戦争じゃ……」

「見た目と違う料理って、脳がバグんだねー……ウチ、初めて知ったと言うか、知りたくなかった世界だわー……」

「……正直、はつきたちが食べたのは自発的だけど、こう……」

「ん、納得いかない」

「ですよねぇ~。私はご褒美でしたしぃ~……これはもう、お二人も体験するべきではぁ~?」

「「へ?」」


【おっと? 流れが変わったぞ?ww】

【みんな食べて二人だけ食べない! っていうのはかなりずるいよね、実際】

【というか、二人が悶える姿が見たい! 特に、たつな様!】

【あぁ、たつな様ってあんまりそう言う方面に行かないしねぇ……いいぞもっとやれー!】


「ちょっ、君たちどういうつもりだい!?」

「デレーナちゃんはたつなちゃんを羽交い締め! いくまちゃんは、うさぎちゃんを羽交い締めにするのだー☆」

「「合点承知!」」

「ちょっ、離してくれないかい!?」

「ひぃぃぃ~~~~! い、嫌ですぅ~~~~っ! し、死ぬのは嫌ですぅ~~~~っ!」

「あーっはっはっは! 逃げられると思わないでくださいねぇ、たつなさん!」

「うさぎっちもー、一緒に地獄、見よ? だいじょーぶだいじょーぶ! ちょーっと頭と脳と舌がバグるだけっしょ!」

「はつきちゃん、いるかちゃん! 二人に罰ゲーム料理を!」

「あ、ちょっ、や、やめっ、むぐぅ!?」

「ひぃぃ~~~んむっ!?」

「「……あばふっ!?」」


【ひでぇww】

【こいつらは鬼か!?】

【し、死んだァァァァァァ!】

【ってか、しれっと順応してる三期生よ!】

【うわぁ……】


「な、なんだいこれっ、の、脳がぁ~~~~っ!」

「あぐっ……い、痛いですよぉ~~っ、あっ、は、鼻っ! 鼻にツーンって! ツーンってしまごほっ、げほっ……!」


【うさぎちゃんが大惨事過ぎるwww】

【みたまちゃんの料理の破壊力が別の意味でたけぇよwww】

【たつな様も見たことない悶え方してるんだが!? マジでどんなだけバグみたいな料理してんだよww】


 ……なんだろう、その、作ったのは僕なんだけど、まさかここまでのことになるとは思ってなかったと言いますか……うん、申し訳なくなっちゃいます……。



 それからも問題は続き、その度に罰ゲーム用のお料理を食べると言う状況に。

 その度に阿鼻叫喚になったと言いますか……すごいことになっていました。

 結果として問題の出題は終わって、優勝は……


「優勝は、リリス!」

「はぁ、はぁっ……いやぁ、じ、地獄だったのじゃ……!」


 リリスおねぇたまが勝ちました。

 ちなみに、最下位なんだけど、これは、その……。


「というか、ひかり、君普通に全問不正解って、頭大丈夫かい?」

「ふ、ふへ、ふえへへへへ……み、みたまちゃんの手料理をコンプは姉として当然だぜ……へへ」


【シスコンお前…………いややっぱ頭おかしいだろ】

【脳をバグらせる料理を食っておきながら、笑顔でいられるのはマジですごいし尊敬するが……】

【食いすぎじゃね?】

【間違いなく十人前くらいは食べてた気がするんだが?】


「くっ、私も回答側であればもっと食べられましたのにぃ~~~~!」

「ふゆりさん、そこは張り合うところじゃないと思うぞ……はつきは、普通に食べたいぞ」「……ん、同じく」

「というより、自ら進んで食べに行くのなんて、ひかり先輩とふゆりさんくらいじゃないかなー。あ、刀先輩もやるっちゃやる?」

「ネタとしてやるならいいが、しょっちゅうはやりたくないな!」

「いやもう、その、本当にすみません……」

「いやいや、みたまが謝ることはないぞ! むしろ、貴重な体験が出来たと喜ぶべきじゃな!」

「わ、わたしは、も、もういい、かなぁ、と思っちゃい、ます、けど……あの、お、美味しくはあったので、次はふ、普通に……」

「もちろんだよっ! むしろ、今回が特殊だったので……」


 そもそも、あんな風に罰ゲーム用のお料理を作るのって、通常はないからね……。

 僕だって、まさかこんなことになるとは思ってなかったと言えばそうだもん。


「えー、ここで本来なら三期生側で最も正答数の多かったはつき君が罰ゲーム料理を食べるはずだったんだが……肝心の罰ゲーム料理が無くなったので、急遽別の罰ゲームとなるそうだよ」

「あー、やっぱりはつきかー」

「はつきはかなりわかりやすかったからのう。事実、おぬしの配信を見ればわかるような問題ばかり故」

「というより、はつきさんは割と配信で色々言いまくってたのも悪いと思う。あとトワッターでも結構言ってたし」

「ぐぬっ……」


【はつきっちの情報って結構筒抜けっつーか、自分で暴露しに行ってたからなぁ】

【そりゃぁ正答数も高くなるわなぁw】

【ってか、罰ゲーム料理が無くなったのってどう考えてもシスコンが原因だろ】

【あいつ、わざとみたまちゃんの問題で間違え続けてたもんなww】


「んで、急遽変更になった罰ゲームってなんだ?」

「あー、それなんですけど、ね……みたまママ、ちょっと」

「ふえ? わたしですか?」

「えぇ。罰ゲーム料理を作ったのがみたまママだし、どうせなら変更になった罰ゲームをみたまママにやってもらおう、ということになったわけなんだけど……嫌だったら私が代わりにやるから、うん。だから、はいこれ」


 そう言われて僕は一枚の紙を渡されました。

 えーっと……


「え゛……」


 その中身を見た瞬間、これを言うの……? という、その、羞恥心……とか、大丈夫なの? という感情が出てきました。


【ちょっと待って? 今みたまちゃんから聞いたことないだみ声が聴こえなかったか?】

【一体何をやらされんの!?】


「あ、あの、で、デレーナおねぇたま? こ、これをやる、の……?」

「えぇ。というかそれでも譲歩した方らしいわ……え、それで? とは思うけど」

「えぇぇ……」

「ちょっと待って? みたまちゃんに何やらせようとしてるの!?」

「んー、なんか嫌そうと言うより、恥ずかしそうー?」

「らいばーほーむだから何をやらせようとしても不思議じゃない辺りが私も毒されてきてると思い知らされるよ……」

「それで、やる?」

「……や、やりますっ! んと、その、も、もしかすると、将来的にまたやるかもしれない、のでっ……!」

「いや絶対にそっちの方面に踏み込まないでほしいんだけど」

「え、はつきは一体何をされるの!? すっごい嫌な予感もしてきたぞ!?」

「じゃ、じゃあ、あの、はつきおねぇたま、ちょっとこっち来てもらえる……?」


【お? 近くに行かなきゃダメな奴か?】

【ドキドキ……!】

【けど、みたまちゃんがする罰ゲームとか、ある意味ご褒美じゃね?】

【間違いない】

【わたもち:時と場合によっては引っ越しが確定します】

【あんたもう既に引っ越す気満々やろがいww】


「え、えとじゃあ、その、耳を失礼して……」

「???」


 首を傾げるはつきおねぇたまの耳元に口を近づけて、軽く深呼吸をしてから……


「――ざぁ~こ♥」


 と言い放ちました。


「ンンンンンッ!!!」


【!?】

【!?】

【め、メスガキだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?】

【あっ! はつきっちがすごい勢いで前のめりに倒れたァァァァァ!?】

【運営何考えてんだぐっじょーーーーぶ!】

【わたもち:生で聞きたいィィィィィ! くそっ、この私にテレポート能力さえあればっ……!】


「め、メスガキぃ~~~!? み、みたまちゃんのメスガキとか、私も聞きたいんですけどぉ~~~~~!?」

「ご褒美じゃ! それはただのご褒美じゃーーーー!」

「アァァァァァァァァァ!」

「畜生めっ! あたしがそちら側で最下位を取っていれば今頃ッ……!」

「みたまっちのメスガキセリフとかレアもんすぎっしょ!? え、ウチもちょー聞きたいんだけど!」

「わ、わわっ、わた、わたしもっ……!」

「ん、10万までなら出せる」

「そこまで価値はないと思うよっ!?」

『『『いやある』』』

「なんでっ!?」

「なんつー地獄絵図」

「いやでも刀先輩、あれボクらでもヤバかったですよねー?」

「……だな! 実際、みたまちゃんのASMR適正クソたけぇしな!」


【みたまちゃんを発端に他のライバーたちが暴れまわるのが面白すぎんだよなぁww】

【というか、女性陣が暴走する理由って、100%みたまちゃんじゃない? ここんとこずっと】

【まあ、存在が強すぎるからな……】

【知ってるか? みたまちゃんって別の事務所からもめちゃくちゃ人気らしくて、コラボしたいって言ってるライバーが多いんだと】

【マジかよwww】

【個人で見てたらしいよそのライバーがSNSで無事に死亡してた】

【草】

【草】

【なんでらいばーほーむ外のライバーが殺されてるんだよww】

【ってか、一人奇声あげてる奴いなかった? シスコンって言うんだけど】


「あー、君たち、一旦落ち着くように。というか、さすがに今のでそこまでなるのは……」

「み、みたまちゃんっ……あ、あの、常識面している先輩に、い、今のをッ……!」


 呆れているたつなおねぇたまに、さっきのを言うようにとはつきおねぇたまが顔だけこちらを向けながらうつぶせでそう言って来ました。


「はつき君!?」

「え、で、でも、せ、た、たつなおねぇたまには失礼じゃ……」

「い、いや決して迷惑というわけでは――」

「デレーナちゃん」


 デレーナおねぇたまの名前を呼びながら、お姉ちゃんがパチン、と指を鳴らすとデレーナおねぇたまがすごくいい顔でたつなおねぇたまのことを後ろから思いっきり抱きしめました。しかも、膝立ちくらいにさせて。


「またかい!? またなのかい!?」


【今日のツンデレちゃん、はっちゃけてるなぁww】

【たつな様の弄られ率ゥゥゥ!】


「え、えと、あの、じゃ、じゃあ、し、失礼して…………ざぁ~~こ♥」

「ごへあぁぁっ!」

「あぁっ! たつなが血反吐吐いたぞ!?」

「衛生兵――――――! あ、ま、間違えましたっ、え、えと、す、スタッフさーーん!」


【草ァ!】

【あんたも吐血するんかいwww】

【なんなんだよこの配信w】

【いろんな意味で被害がでかすぎる!】

【たつな様が吐血するところとか初めて見たんだが? だが!?】

【みたまちゃんのキャラクラッシャーは凄まじいものがあるな……!】


「す、すまない、これは、だ、ダメだっ……」


【www】

【あーもうめちゃくちゃだよ】

【全員コラボするとこうなるのかwww】


「じゃあ次はお姉ちゃん! お姉ちゃんにメスガキボイスをぉぉぉぉ!」

「なぬぅ!? 我もしてほしいのじゃ!」

「あたしも!」

「ウチもウチもー!」

「ん、同じく」

「私にも是非ィ~~~~~!」

「ふえぇ!? ま、またこのパターンなの!? またなの~~~~~!?」


 言わないと収拾がつかないと思った僕は、仕方なく希望する人たちにしました。

 結果は……


『『『ごふっ……!』』』


 みなさん吐血して倒れました。


 う、うわぁ……。



 それから数分でみんな復帰……しました?

 なんだかちょっとすっきりしたような顔をしてるけど……。


「はい、ここからは軽いフリートークを挟んで配信が終了となるが……あー、君たち、大丈夫? いや、私も言えた義理じゃないが」


【すまん、そっちはどうなってんの? たつな様】

【メッチャ気になるんだが?】


「……簡単に言えば、刀と暁君、それからみたまちゃん以外は鼻にティッシュ詰めてる」


【草ァ!】

【女性陣全滅じゃないですかヤダー】

【前代未聞過ぎるwww】

【配信中にティッシュを鼻に詰める女たち……え、マジでイカレてるw】


「み、みたまさんのその、め、メスガキボイスが強すぎて、えと、め、目覚めそうに……」

「わかるぅ! ウチもマージでやばかった! みたまちゃんの配信者適正が高すぎて脱帽っしょ!」

「うむぅ、まさか一瞬で立つ力を持ってかれるとは思いもよらんかったのじゃ……じゃが、ふふ、我は二重でご褒美か……ふっ、我勝ち組!」

「いいなぁ、リリス先輩……羨ましいぞ」

「ん、初手不意打ちでメスガキボイスをくらったはつきの方が勝ち組。羨ましい。万死」

「へっへーん! それははつきもそう思うぞ!」

「羨ましいですよねぇ~~~」

「チッ……じゃあ、軽いフリートークしよう!」


【おい今舌打ちしたぞこの女www】

【頭おかしいんとちゃう?】

【元々やろ】

【草】


「とりあえず! みたまちゃん的に、今回の罰ゲーム料理の出来栄えって点数を付けると何点になるの?」

「ふぇ? 点数? んーと……90点?」

「へぇ、そうなのね。ちなみに、気を付けることって何かあるの?」

「慎重にやることかなぁ。あれって、見た目を変えるから結構たいへ――ふぇ?」


 僕が言葉を言い終える前に、突然僕の体が光り出しました。

 え、こ、これってっ……!


「え、んん!? なになになに!? みたまちゃん、なんか光ってるぞ!?」

「すごく光ってますぅ~~~~~!」

「ひ、ひぃっ!? に、人間電気ですかぁ!?」

「うおっ眩しっ!?」

「ぬあああああ!? め、目がっ、目がぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「眩しくないー!?」

「みたまママどうしたの!?」


【え、光ってる!? どゆこと!?】

【みたまちゃんが光るって何それ!?】

【そもそも人間が光るの!? 光らなくね……?】

【誰か実況! 実況を!】


 みなさんが僕が突然光り出したことに驚いて、そんな様子に慌てた様子を見せる視聴者さんたち。

 そんな状況とは裏腹に、僕の体の光は増していって……


『『『……へ?』』』


 気が付けば、僕の体が神薙みたまの姿になっていました……って。


「あれぇ!? な、なんでこの姿に!? ぼ、僕、転神って言ってないはずなのに!?」


【みたまちゃんめっちゃ取り乱してね?】

【どうした??】

【てんしんってなんだ?】

【いや、それよりもこの姿、のセリフが気になるんだけど……?】

【あれ、らいばーほーむ全員停止してね?】


「え、み、みたま……ちゃん?」

「みたまちゃん、その姿は、一体……」


 周りがぽかんとする中、僕に声をかけて来たのは、はつきおねぇたまとたつなおねぇたまでした。

 あっ、そ、そう言えばこの姿の説明を忘れてたぁぁ~~~~~~!


 あ、え、えと、ど、どうしよう!? すっごく見られちゃってる!?

 一応、この姿は視聴者さんたちには見えてないけど、えと、あの……!


「ま、ま――魔法少女だぞ☆」


 片手でピースサインを作って、片目に当てると、僕は軽くポーズを決めて、とびきりの笑顔と共にそう言い放ちました。

 い、イタイっ! イタイよぉっ、今の僕、すっごくイタイ人だよぉ~~~~~~!

 だ、大丈夫、かな……?


『『『萌尊死ッッッ!!!! ( ˘ω˘)スヤァ』』』

「「現世よさらばッッ!」」


 刀おにぃたまと暁おにぃたまはそう言って、他の人たちは不思議な言葉を叫んでからすごくいい笑顔で気絶しました……って!


「ふぇぇぇぇ!? な、なんでみんな気絶しちゃうの~~~~~~~!?」


【草ァ!】

【え、何々?! 何が起こってるのそっちで!?】

【わたもち:萌尊死……みたまちゃん一体何を!? あと、魔法少女だぞ☆は可愛かったです! もっとしてほしい!】

【いや絶対それどころじゃないって! というか、男二人も気絶ってマジで何が!?】


「ど、どどどど、どうしよ~~~~!? って、あ、す、スタッフさん? あれぇ!? スタッフさんも気絶しちゃってる~~~~~!?」


【えええええええええええええ!?】

【す、スタッフーーーーーーーーーーー!】

【待って!? ほんとに待って!? ライバーだけじゃなくて、スタッフ全員死ぬってどういう状況なのそれぇ!?】

【らいばーほーむの配信部屋で一体何が起こっていると言うんだッ……!】


「あ、あの、えと、えとっ……! み、みなさんが、気絶しちゃったので! きょ、今日の配信はここまでにするねっ! い、急いで介抱しないとなのでっ!」


【おいどっかで見たぞこのパターンww】

【シスコンが気絶した時じゃねぇかwww】

【それの拡大版が来るとか誰が予想するよ!】


「じゃ、じゃあ、あの、こ、今回の配信が面白いと思ったら、みなさんのチャンネル登録と高評価をよろしくお願いしますっ! そ、それじゃあ、ま、またね~~~~~~っ!」


 これじゃあ配信を続けるのは無理と判断した僕は、怒られることを覚悟で配信を終えることにしました……うぅ、ごめんなさいみなさんっ! 甘んじてお叱りは受けますっ!


【またねww】

【終わり方の癖ェェェ!】

【全員気絶ENDとかありかよwww】

【わたもち:きになるっ、何が起こってるのか、気になるよ~~~~~~!】

【いやぁ面白かったwww】

【面白かったけど、この落ちは読めねぇってww】

【さすがらいばーほーむだ……俺たちの想像の斜めどころか真上をカッ飛んで行きやがたぜ……】

【一体何が起こったのだろうか……いつか知れるといいんだけどね!】

【しかしそうかー。全員コラボをすると、みたまちゃん以外(スタッフ含む)が死ぬのか……みたまちゃんの一人勝ちやんけww】

【俺、初見だったけど、面白すぎて過呼吸なったわw 全員分登録しますた】

【私も】

【情報量がぶん殴って来たわ……なにこの事務所、メッチャおもろいやん】

【らいばーほーむはいいぞぉ……脳が情報のインプットを拒むことがあるがな!】

【主にシスコンな】

【いやぁ、笑った笑った! また全員コラボしてほし……いけど、当分はいいかな……】

【同感】

【同じく】

【んじゃ、推しの配信を見て癒されてる来るかー】


======================================

 はい、以上全員コラボでした!

 いやぁ、なーんでみたまモードになっちゃったんですかねぇ。

 本当は問題とかあと数問やろうかと思ったのですが、あまりやりすぎてもダレると思ったので、大幅に端折りました。その辺りはいずれ、閑話という形で出そうかなと思います。

 いやもう、マジで疲れた……全員コラボは当分やりたくない……楽しいけど……。

 前話でお話したように、今日から新しい小説の投稿が始まっております。興味があれば読んでみてください! 私が狂喜乱舞します!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る