配信#14ー1 らいばーほーむみんなで配信だよっ!:1

【らいばーほーむ全員集合! 三期生を知ろうのコーナー!(罰ゲームあり)】

 らいばーほーむ公式

 チャンネル登録者109万人

 751,622人が視聴中

 #サプライズ #コラボ #らいばーほーむ


【なーんかとんでもねぇ配信が来てんですが……】

【やー、三期生デビューから一ヶ月半か……正直、もうやるのか、全員コラボ、って感じだが】

【闇鍋じゃねぇかッ!】

【実際、この配信を全ライバーが告知してたけど、たつな様とツンデレちゃん、みたまちゃんの三人のコメント欄、特に前者二人には胃薬持参推奨、とかいうコメが流れてて笑った】

【ひでぇ……】

【ってか、同接エグくね……?】

【まだ始まってすらいないんやが】

【わたもち:今日は娘の雄姿を見に来ました。尊死し萌え死にする覚悟はできてます】

【わたもちママwww】

【あんたもう、すっかりこっち側ね……】

【三期生を知ろうのコーナーとか怖すぎるだろ……みたまちゃんだけじゃん、癒しポイント】

【まあ、うん、なんとかなるって!】

【サプライズってなんだ……?】


「「皆さん、こんにちはーー!」」


 いろんな人たちのコメントが流れつつ、時間になったのでたつなおねぇたまとデレーナおねぇたまの二人が挨拶をして出てきました。


【こんちはぁ!】

¥3,300

【こんちはー!】

¥1,000

【始まったぁぁぁ!】

【やっぱこの二人が進行なのか……って、あれ? 画面が暗い】

【なんも映ってねぇ!】

【え、事故!? まさかの事故ぉぉ!?】

【おいらいばーほーむww】


「いや、これは事故ではなく故意だ。というより、サプライズが関係してくるんだが……」

「ま、まぁ? どうしても見たいっていうんなら、す、すぐにさらすけどっ?」


【ツンデレちゃん、見たくないって言ったら俺たちはVTuberの配信ではなく、ただのラジオ配信を見ることになるんだ……】

【草】

【全員呼んどいてラジオ配信になるは草すぎるww】

【まあ、らいばーほーむだからやるかやらないかで言えばやる】


「ははっ、まあ、デレーナ君の方はいいとして……実は、私たちも開始二時間前に知らされてね。少しごたごたしていたんだが……ギリギリで準備完了、というわけだ」


【え、何? 本当に何する気?】


「さて、他のみんな、準備はいいかい!?」

『『『イェェェェ!』』』


 たつなおねぇたまの掛け声に、みんなでそう返す。

 僕も混じってます。

 だって楽しいから!


【草】

【草】

【やっぱ全員おるんかいw】

【ってか、え、何このテンション? 全員なんか普段より三割増しくらいにはテンション高くね?】

【つーか今のイエェェの部分、みたまちゃんもおらんかった?】

【わたもち:いた。このうちが聞き逃すわけがない】

【あんたもやっぱ人外じゃねー……?】


「というわけで、だ。本当はもっと先でのお披露目だったらしいんだが……どうやらクリエイターが命を削って頑張ってしまったようでね。では御照覧ください! らいばーほーむの新しい姿を! いざーーーー!」

「たつなさんそれでどういう感情なんですか!?」

「いや、これくらいした方がいいかと思って」


 と、なんだか締まらない感じになってしまった二人のやり取りの後に、画面が明るくなっていきました。


【らいばーほーむだなぁwww】

【たつな様もらいばーほーむしてんなぁおい】

【ってか、なんか画面が明るくって―――へ?】

【!?】

【!!!!???】

【す、す……】

【3Dだぁぁぁぁああああああああああああ!?!!????】


 そうして、3Dモデルが映し出されると、コメント欄が大盛り上がりに。

 わわっ、スパチャもすごいことに!?


【わたもち:うぬおあああああああああああああ!? す、3Dィィィィ! みたまちゃんイズ3Dィィィィィ委ィィィィィ!】

【わたもちママ誤字ってるって!?】

【な、なんじゃぁこりゃぁ!?】

【え、三期生とかほんの一ヶ月半前だよね!? マジでなんでもう3Dモデルがあんの!?】

【いやいやいやいや!? それより全員のクオリティ高すぎんだろ!?】


「まあ、こうなるよね。……さて、見ての通り、今日は全員コラボ且つ、3D配信のお披露目というサプライズを引っ提げてきたわけだが……うん、どう思う? デレーナ君」

「地獄絵図」

「ははっ、それはそうだ」


【草】

【否定できねぇ】

【知ってるか? 今各ライバーの掲示板とか阿鼻叫喚だぜ?】

【見てぇっ!ww】


「と、あまり悠長にしているとあれなので、早速個別に挨拶と行こうか。……ん? カンペ? あー、なるほど……えー、運営からの指示で、各自この一週間の間に起こった面白いことを言うようにだそうだよ」

「よっしゃ任せて! みたまちゃん話でいくつでも思い浮かぶってもんだよ☆」

「ぬぬっ……何かあったかのう……」

「なんという無茶ぶり! だが、その方が面白そうってもんだぜ!」

「うへぇ~、なーんかあったかなー。ウチ、案外普通のリアルだし」

「お、おお、面白く、な、なかったら、こ、殺されちゃいますぅ~~っ!」

「あははー、さすがにそれで殺されはしないよー。まあ、ちょっと見てみたいかも?」

「暁、それは普通にうさぎが死ぬからやめなさい。というか、あーほら、隅の方で蹲っちゃってるし」

「おお! これははつきの日頃の生活が火を噴くぜー!」

「ん、絶賛ニート中だから何もない。けど、はつき。生活は火を噴かない」

「そう言う意味じゃないと思いますよぉ~。ですが、何かありましたっけぇ~……?」

「あぅぅ、何も思い浮かばない……!」


 僕含め、何人かはうんうんと頭を悩ませているんだけど、そうじゃない人たちはすっごくノリノリ。

 やっぱり、VTuberって日頃のことも求められるんだね……!


【突然の無茶ぶりに喜ぶのと戸惑うのが半々くらいなのがひでぇww】

【さすがらいばーほーむだ……だが、実際問題、一週間でそんな面白いことにぶち当たるかね?】

【とりあえず、面白話はよぉ!】


「じゃあ、みんなのためにこの私が先陣切って飛び込んでやるぜー☆」

「まあ、君からの方がいいだろうね。頼んだよ、ひかり」

「ひかりん先輩ガンバ!」

「ぎゃ、逆にハードルが上がっちゃいそう、です、よぉ~~~~っ!」

「それはそうじゃな」


 お姉ちゃん、色々とあれだもんね……僕もハードルが上がりそうでちょっと思うところはあるけど……ど、どうだろう?


「はいはーい! こんひかぁ! 一期生の天空ひかりこと、シスコン女王だよー☆」


【ぶふっww】

【もう既に面白いのずるいやろ!】

【くっ、3Dになったからか、メッチャ動きが付いてんのが余計ひでぇwww】

【名前がメインじゃないんかいww】


「最近あった面白いことはぁ……みたまちゃんが家で「わーい!」って言いながらベッドをトランポリンにして遊んでいたところを見たことぉ!」

「お姉ちゃーーーーん!?」


【は? 可愛すぎかよ】

【さすがだ、みたまちゃん……!】

【まあ、見た目ロリ(らしい)だから、外見相応ということで……】

【草】


 というか、見てたのお姉ちゃん!?


「へぇ、みたまちゃんはかなり子供的感性なんだな!」

「刀先輩それ、殺されますよー?」

「ハハッ! 俺の命一つで矛先が俺に向くなら本望ッ!」


【覚悟ガンギマリやんけ】

【アァ! 姉が! 姉が殺意の波動にぃ!?】

【3Dになったことでわかりやすくなってんなぁオイw】


「あぅぅぅ~~~~、い、いきなり恥ずかしい状況に……」


 トランポリンをしていた僕も僕だけど、お姉ちゃんこんなところで言わないでよぉ~~……。


【なんか、みたまちゃんがぷるぷる俯いてんのが可愛いんだが?】

【よく見たら大体の面子、みたまちゃん見てんじゃん】

【草】

【草】

【さすが妹……】


「というわけで、次は、まあ、私でいいか。やぁ、リスナーの諸君。春風たつなだ。最近あった面白いことは……あー、みたまちゃんのASMR配信を聴いたひかりが、悟りを開いた仏陀のような笑顔で鼻血を流し、口からは血を溢れさせながら死んでいたことだろうか」


 お姉ちゃん、何してるの……?


【草ァ!】

【何してんだよアンタぁ!?】

【あんときそんなことになってたんかよ……】

【ちなみにそれ、誰の家?】


「我じゃな」


【うわぁ……】

【陛下、ご愁傷様……】

【シスコンお前、鼻血と吐血をする時は家でやれとあれほど……】


「あっはっは! そうは言うけどねぇ、みんな? 実際は……」

「いや、我も正直吐血したし」

「私も少し鼻血が出たね」

「あたしも」

「ウチも!」

「わ、わたしも……え、えへへ……」

「いやぁ、お酒が回ってたから凄まじかったぞ! 主に出血の勢いが!」

「ん、掃除が大変だった」

「この通り!」

「なんでそんなことになっちゃってるの!?」

「あらあらぁ~、まあ、私もヤバかったですからねぇ~。演じる側で良かったですよぉ~」


【らいばーほーむの女性陣全員アウトじゃねぇか!ww】

【しれっとたつな様も鼻血宣言してんのがほんとに酷い】

【いやまぁ、あのASMR配信はね……】

【リアタイ勢だったけど、終わった直後、一斉( ˘ω˘)スヤァでコメが途絶えたもんね……あ、私も無事死亡。尚、お泊まり配信は見れた模様】

【え、うらやま】


「あ、刀君と暁君はどうだったの?」


【あぁ、確かに気になる。男共はどうだったん?】

【おせーておせーて】


「俺たちは耐えた。ってか、元男だぜ? さすがにみたまちゃんに申し訳なくなるってもんだぞ?」

「ボクはほら、男の娘時代のみたまちゃんと同じっぽいしー? 赤面はすれど、さすがにねぇ?」

「か、刀おにぃたまに、暁おにぃたまっ……!」


 なんていい人たちなんだろう……!

 柊君以外にもそう思ってくれる人がいたなんて……うぅ、なんだか胸に沁みる……。


【草】

【強い】

【ってか、みたまちゃんを見てそれが言える精神よ】

【やはり、この二人はバラの関係ッ……! イイッ!】

【ぐへへ、やはり刀×暁……!】

【は? 暁×刀だが?】

【あ?】

【お?】

【腐女子の方々は深淵の如き掲示板に帰ってどうぞ】

【ってか、ここにはみたまちゃんがいるんやぞ! そーゆーのはいない時に!】


「あ、あはははは……」


 なんで僕、こんなに過保護なんだろうなぁ、視聴者さんたちからも……。


「んじゃ、俺が次自己紹介すっか! よーうお前ら! 今日もギラギラ刃文見せてるか? 俺はいつも通りってもんよ! どうも、宮剣刀だ! んで、一週間以内にあった面白いことだっけか? あー、そうだなぁ……あー、あれだ。ひかりがなぜか奇声を上げて全力疾走してたとこだな! いやぁ、あれは笑ったぜ!」


【ちょっと待てェェェェェ!?】

【まーたシスコン!? シスコン今度は何したんだよ!?】

【奇声あげて全力疾走とか何があったんだよww】

【いやまぁ、みたまちゃん関連だとは思うけど!】


「あ、それ? いやぁ、実はみたまちゃんがみたまちゃんしちゃってねぇ! この身から溢れ出るみたまちゃんへの愛が腹部から首にかけて突き破るが如く出てきてしまい、で、全力疾走を」


【えぇぇ……】

【えぇぇぇ……】

【こっわ……】

【ってか、なんで例えが寄生生物が腹からぶち破って出て来るみたいなシチュなんだよ……】


『『『えぇぇ……』』』

『『『あはははは!』』』


 お姉ちゃんの行動に対して困惑している人と、反対に笑っている人がいました。

 困惑しているのは、僕、たつなおねぇたま、デレーナおねぇたま、リリスおねぇたま、うさぎおねぇたまです。

 他はみんな笑ってます……。

 というか、それってあれだよね!? 僕が神薙みたまになれるようになった時の!


【なんかもう、酷い】

【もう既にお腹いっぱいだよぉ……】

【これ以上奇行話は出ないでくれい】


「んじゃ次はリリス、頼んだぜ」

「うむ! 今宵も我が臣下が集まってくれたのう! いつからいばーほーむを牛耳ることを夢見る魔王、魔乃闇リリスじゃ! して、面白かったことか……うぅむ、そうじゃのう……あぁ、あれじゃ。我とたつな、ひかりの三人で人族の巨大な市場へ赴いたのじゃが」


【あぁ、デパートね】

【ってか、いま今宵って時間じゃない気が……】

【しっ、陛下は純粋なんだから】

【ってか、またシスコンがいるんだが?】


「その時、妹の話に夢中になるあまり、エスカレーターから足を滑らせて落下。が、そのまま笑顔で話の続きをしたところじゃな。狂気と同時に笑いも生まれたぞ」


【……え?】

【アハハハハ、おっかしぃ!】

【いやもうなんなんだよぉっ! あんたはぁっ!】


「あれは私も困惑したな……」


【誰だってするわ!】

【ってか、なんで既にシスコンの話しだけで狂気が量産されてんの……?】

【実はSAN値直葬型の邪神だったりしない? 大丈夫?】


「いや、邪神なわけないじゃん☆ むしろ、私が邪神殺す」


【草】

【いやもう、絶対にやるなぁ、という確信はある】

【なあ知ってるか? これまだ自己紹介なんだぜ?】

【もうすでに一つの配信を見終えた気分……】


「では、我らが一期はこの辺りとしよう。ツンデレの者よ、頼むぞ!」

「はいはい……なんかもう、既に胃が痛いけど……」

「で、デレーナおねぇたま頑張って!」


 さすさすとお腹をさすりながら、苦い表情を浮かべるデレーナおねぇたまを応援したら、


「ママあたし頑張る!」


 すごくいい笑顔でそう言いました。


【草ァ!】

【さっきまでのツンデレちゃんが一瞬でおぎゃった!】

【後輩で年下におぎゃる女だ、面構えが違う】

【やっぱツンデレちゃんもらいばーほーむよね】

【早いよ、おぎゃるのが……】


「じゃ、まずはあたしからね。んんっ! こ、こんな頭のおかしい配信に来るとか暇なの? ま、まあでもっ? せ、折角来たんだったら楽しめばいいんじゃないっ? デレーナ・ツァンストラよっ」


【ツンデレちゃんの無理矢理なツンデレよ】

【アイデンティティ失われかけてる……?】

【まあ、ママを見つけちゃったから】


「それで、面白いこと、よね? そうね……あぁ、あたし、色々あって古書店を経営してるんだけど、ちょっと前に地震があって、本が落ちちゃったのよね。で、拾わなきゃー、って思ったら……奇跡的に本が綺麗に積まれてたのよ。しかも、巻数もちゃんと並べられた状態で」


【何それすげぇ!?】

【何があったらそうなんだよwww】

【草】

【普通にすげぇんだけど、ツンデレちゃんの前四人がねぇ……】

【うん、なんか安心した】


「じゃあ、次はボクが行こうかなー。やぁ、画面の前のお兄ちゃんお姉ちゃんたちー、詩与太暁だよー。一週間の間にあった面白かったことは……あー、大学でなぜかお互い土下座しながら告白する男女を見たことかなぁ」


【どういうことぉ!?】

【土下座!? ナンデ土下座!?】

【今時の大学生って土下座で告白するのか……】

【しかも、両方共なのが酷いww】


「あ、それ、はつきも見たぞ」

「我も見たのう」


【なんで二人も見てるの!?】

【そういや、この二人も大学生だったっけか……え、じゃあなに? 三人とも同じ大学なのか!?】


「へぇ~、ということは、各期に同じ大学出身がいるってことだねー。うん、いいと思う」

「ということは、はつきの先輩だね! ほほう、すごい偶然だぞ!」

「うむ、そうじゃなぁ。配信中であるからして、ストレートに訊くことはできぬが、あとで語ろうぞ」

「やったぜー」


 と、どうやら三人は同じ大学だったみたいです。

 何それすごい……。


「じゃあ、次はウチが自己紹介するよー! リスナーのみんな、ハロハロー! 狼神いくまでっす! きゃぴきゃぴ! んでー、面白いことっしょ? んー……あ、あれ! うさぎっちと出かけてて、俯き気味だったうさぎっちが電柱にぶつかって、電柱に命乞いしてたことっしょ!」

「ひぇぇぇ!? そ、そそそ、それはい、言わないでくださいぃぃぃ~~~~~っ!」


【草】

【草】

【なんか想像がつくのが草】

【十中八九『ひぃぃ! ご、ごご、ごめんなさいごめんなさいぃぃぃ~~っ! だ、だから、で、電柱さんこ、殺さないでぇ~~~~っ!』みたいな感じかと】

【エミュ力たけぇww】

【実際こんな感じなん?】


「いや、マージでそうだったんよ」


【マジかよww】

【さすがうさぎちゃんだぁ……】

【電柱に命乞いとかわけわかんねぇww】


 うさぎおねぇたま、そんなことになってたんだ……優しくした方がいいよね……。


「んじゃあ、最後、うさぎっちヨロヨロ!」

「ひぃぃ、も、もう既に満身創痍ですよぉ~っ……!」

「うさぎちゃん大丈夫! 既にみたまちゃんがちょっと恥ずかしいことを暴露されてるから☆」

「それお姉ちゃんが原因だよっ!?」


【みたまちゃんに飛び火してて草】

【そうかぁ、らいばーほーむ全員コラボってことは、みたまちゃんもらいばーほーむの洗礼を受けるってことだもんね】

【今までは最大四人だったし、比較的マシ(姉は除く)な面子ばかりだったしね……】


「ん、実際どうして、トランポリン?」

「ふぇっ、あ、あの、えと……」


【いるかちゃんからの死体蹴り入りましたー】

【ひでぇ……】

【けど気になる】

【それはそう】


「か、体がち、小さくなったので……あの、その、ど、童心に返っちゃったと言いますか……あぅぅ……」


 うぅ、恥ずかしい……お姉ちゃんのばかぁ……。


「「「ごはぁっ……!」」」

「あぁ!? みたまの無意識的萌え殺し波動にシスコンとロリコンとツンデレがやられとるのじゃがぁ!?」

「スタッフさーん! ティッシュと雑巾とタオルー! ってはやっ! もう持ってきてんよ!?」


 お姉ちゃんとふゆりおねぇたま、デレーナおねぇたまの三人がなぜか血を吐いて、リリスおねぇたまといくまおねぇたまが慌てました。

 けど、どことなく楽しそうな気がするのは気のせい……?


【草】

【草ァ!】

【死ぬのが早いし面子もひでぇ!】

【ってか、しれっとツンデレちゃんが混じってんのが笑う】

【ガチ勢怖いよ……】

【それよりも既にスタッフが行動を起こしてたことが笑うんですがそれは】

【訓練されてやがる……!】


「じゃ、じゃあ、その、えと……こ、こんみみぃ~~っ! お、御月美うさぎですっ……い、一週間にあった、お、面白いこと…………あっ、ラスボス手前までノーダメノーデスまで行ったのに、途中で外から聞こえて来た、その、動物? の断末魔みたい、な、鳴き声にび、びっくりして、ゲーム機本体の電源ケーブル抜けて…………データが消えたこと、です……」


【なんかちがーう!?】

【確かに面白いけどそれ、自虐的な方!】

【見てる分には面白いけど、当人はくそ痛いダメージのやつぅ!】


「うさぎ君、結局それはどうなったんだい?」

「……ふへへ、十時間近くに及ぶわたしの時間が無駄になりました……あ、でも、鬼畜難易度をもう一度できると考えたら……ふへへへ……」

「なんつーか、うさぎってこう……妙なところでメンタルが強いよな!」


【こ、こいつ、鬼畜ゲーやりすぎて、頭が……!?】

【ゲーム面じゃドMだもんなぁ……】

【それはそれでどうなん?】

【これぞうさぎちゃんクオリティー】


「はぁ、ふぅ……なんとか出血は止まったわ……」


【絶対にVTuberの配信で聞くセリフじゃねぇw】

【なんでこの事務所血生臭いだよぉ……】

【まあほら、歩く萌え殺し兵器がいるから】

【草】

【草】


「というわけで、最後に三期生頼んだわ。あ、また鼻血が……」

「おおう、なんだかデレーナ先輩があれなので、はつきから早速自己紹介するぞ! どーも! 脳筋系猫人VTuberの猫夜はつきだぞーーーーーー!」


【うるせぇwww】

【いつもより二割マシだぞこいつ!】

【うるさ過ぎるwww】


「面白いこと、面白いこと……あっ、あれがあったぞ! はつき、普通に道を歩いていたんだけど、道中にバナナの皮が落ちてて、それ踏んだら前方10メートルくらい滑ったぞ!」


【どういうことなんだそれは!?】

【絶妙に見たいのやめてくんね?w】

【何をどうしたら10メートルも!?】

【やっぱおかしいだろ】


「は、はつきおねぇたま、それ、大丈夫だったの……?」

「三回転捻りをして無事着地!」


【身体能力高いのか!? こいつが!?】

【まあ、はつきっちならまあ……】

【某太陽神を信仰してるようなもんだし……】

【現状、まともな面白いことがシスコンとツンデレちゃんの二人しかいないと言う恐怖】

【カオスってんなぁ】


「じゃあ、次いるかちゃんどぞどぞーー!」

「ん、こんるかー。元社畜系VTuberの深海いるか。最近あった面白いことは、私の元クソ上司がトリプル不倫をしていたことがバレた挙句、会社の横領がバレ、そしてホームレス生活を余儀なくされていることを知ったこと」


【えええ……】

【いや、うん、まあ、クソ上司ならいいんじゃないかな】

【実際いるかちゃんのクソ上司の話を聞いた時は、は? ってマジで思ったし】

【面白いってか、スカッと話だろそれww】


「そう言えば、いるかさんの勤めていた会社ってドブラックだったそうよね……なんというか、おめでとう?」


【ツンデレちゃんそれなんか違う気がするが!?】

【いや、相手がクソならおめでとうでいいはず】

【トリプル不倫に横領とか、クソ野郎の役満みてェな奴だぁ……】


「ん、ありがとう。じゃあ、ふゆり、お願い」

「はいはぁ~い~。みなさん、ゆきふりぃ~。ロリコンVTuberの雪ふゆりですよぉ~」


【シスコンといい、ロリコンといい、なんで自分のマイナス部分をさもプラスかのように自己紹介に組み込んでくるんだよww】

【自他ともに認めるロリコン……あれ? それって無敵では?】


「ウチ、ドストレートに性癖を暴露できる人ってすごいって思うわー。ウチは無理!」


【とか申されてる方は、恋愛ゲー実況配信の際、『はぁ!? 委員長キャラはメガネか堅物に決まってんよー!? なーんでおっとり系なんじゃーーい!』と、キレていた方です】

【草】

【そういや、委員長系が好きだもんね、いくまっち……】


「委員長こそ至高っしょ」

「それでぇ~、面白いことですよねぇ~……ん~……個人的にみたまちゃんとお泊まり配信をしたことでしょうかぁ~。あ、ASMR配信もよきでしたぁ~」


【あぁ、まあ、それになるよなぁ】

【実際あれは面白かったし……】

【そういや、数ヵ月間意識不明の重体になってた友人の耳にイヤホン突っ込んで、あのASMR配信流したらものすごい勢いで意識取り戻したんだけど】

【↑そんなことあるぅ!?】

【↑何その話めっちゃ聞きてぇ!?】

【みたまちゃんのASMRにはマジで病気に効く何かがあるのか……?】


「ふぇ!? そ、それは絶対冗談、ですよね……?」

「み、みたまさん、なら、あり得る、と思い、ますっ……!」

「さ、さすがにないと思うんだけど……」


 けど、他の人たちがみんな「うんうん」と頷いてるのが何というか……なんで?


「さてぇ~、それじゃあラストはみたまちゃんですよぉ~。よろしくお願いしますねぇ~」

「は、ひゃいっ! あぅ……」


【わたもち:ヤッタァァァァァァァァ! みたまちゃんの噛み芸ィィあぁぁぁぁあ! あ、全裸待機しなきゃ】

【わたもちママ!?】

【全裸待機は草】

【この人女性なんだよね?】

【19歳らしい】

【えぇぇ……】

【19で女を捨てるんか?】

【いや、配信中に吐血する女だぞ? 捨ててるだろ】

【それらいばーほーむの女性陣に言えることでは?】

【それはそう】


「え、えと……おにぃたま、おねぇたま、こんたまぁ~! 神薙みたまだよっ! 一週間の間にあった面白いことは……んっと……あ、お魚屋さんで買ったお魚を捌いていたら、別のお魚さんが入ってたことだよっ!」


【草】

【そんなことあるんか……】

【というか、え、みたまちゃん魚捌けるの!?】


「できるよー」

「ふふふ、みたまちゃんは魚すら捌ける家庭的な可愛い女の子……そしてぇ! みたまちゃんのお世話を受けられる私は人生において勝ち組ィ! フハハハハハ! 羨ましいか木っ端共ぉ☆」

『『『イラッ』』』


 その瞬間、刀おにぃたまと暁おにぃたま以外から、お姉ちゃんへなぜか冷たくて鋭い視線が向けられました。


「お姉ちゃん? そういうことを言うと、お姉ちゃんの好物、作ってあげなくなっちゃうからね?」

「あっ、それは勘弁してつかーさいすんませんした」


【www】

【好物に絞ってる辺りがみたまちゃんらしいと言うか……】

【絶対に飯は食わせるって感じがするよね】


「あ、ううん? お姉ちゃんわたしが作るお料理全般が好物なので……あの、ご飯抜きになっちゃいます」


【草ァ!】

【まあ、こいつならそう言うわなぁ!】

【みたまちゃんの作る料理が好物はもう姉の鑑って言うか……やっぱ贅沢じゃね?】

【羨ましい】

【殺意湧く】

【なんでこんなシスコンが、とは思う】


「うんうん、はつきも羨ましくて阿修羅になりそうだぞ」

「あぁ、私も何かの間違いなんじゃないか、とは思うね」

「うむ、一度でいいから出張みたま家事サービスをしてほしいと思ってしまうのう」


【出張みたま家事サービスは草】

【字面はあれだけど、実際に受けてみたいのはそう】

【わたもち:う、受けたいっ、受けたいけどっ……距離的に無理ィ!】

【わたもちママ……w】


「わたし、も、ちょっと受けてみたい、かも、ですっ……! あっ、い、言わなくていいです、からねっ? こ、断られたら、し、死んじゃいますぅ~~~っ!」


 家事サービスって……。

 えと、そんなことされて嬉しい、のかなぁ。


「んっと、さすがに何度もというわけにはいかないけど……んと、たまになら、してもいい、かなぁ」

『『『マジで!?』』』

「は、はい、マジです。んっと、どうせならそれを配信のタネにするのもいいかなぁって」


 いつかこう、僕の看板? みたいな配信を持ちたいなぁとは思っていたから、そう言うのはありなのかも。


「あぁ、なるほどね。確かにそれはいいかもしれない」

「けどそれ、あたしたちの生活環境を晒すことになりません?」

「ふふふ! みたまの家事を受けられるのならば些事じゃぞ! 些事!」

「「「「「「「「たしかに」」」」」」」」


【草】

【誰一人として身バレのことを考えてないのが笑えるww】

【身バレは怖いぞぉ……と言いたいところなんだが……】

【正直、らいばーほーむだからなぁっ……】

【ある意味知ることが怖い】


「なぁ、暁。もしかしてなんだが、俺たちの方がまともなんじゃね?」

「あっはっはー、刀先輩、今さらですかー? まあでも、面白いからいいんじゃないですかね」

「……だな! いやー、こうもアホみたいなことが多いと、入ってよかったと思っちまうよなぁ!」

「ですねー!」


【こいつらはこいつらで……w】

【ある意味高みの見物なんだよなぁ】

【普通に考えて、他の女性陣のリアルを知ってるのにこのスタンスだからこそ俺らも安心できるわけで】

【らいばーほーむ相手にガチ恋は危険だからな……】

【いろんな意味でな】


「と、とりあえず、えと、自己紹介が終わったので……その、あとで決めましょうねっ!」

『『『OK!』』』


【生き生きしとるなぁwww】

【これで序盤ってマジ?】

【わたもち:ぐぬぬっ、う、うちもそっちに住んでさえいればっ……!】

【もう引っ越せば?】

【わたもち:んまぁ、定期的に引っ越してるし、そっちに住むのもありかぁ……】

【マジですんの!?】

【やっぱこの人もおかしいだろ……】


 始まったばかりなのに、なぜか僕の配信のタネが決まると言う状況になりました。

 おかしい……。


======================================

 自己紹介だけで既に一万文字オーバーのコラボ回です。本当は全部書き終えてから出そうと考えたのですが、なんかもう、クソ長くなることが目に見えていたので、きりがいい所まで進んだら出す方針にします。じゃなきゃ下手したら投稿が来週になりかねねぇ!

 キャラが多ければ多いほど、文章量は増える……。

 尚、途中まで三人称にするか? とも考えましたが、それだと余計に文字が増えそうだったので、一人称のままになりました。

 というか、自己紹介だけでなんでこんなことになるねん。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る