☆1000記念の特別編! らいばーほーむゲーム大会だよっ!:上
サプライズでの投稿でーす! 尚、中身の保証はしない!
あと、この話は別に本編とはリンクしていません! なので、深く考えないで読んでいただければと思います!
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ある日のこと。
「え、らいばーほーむ全体でのコラボ配信、ですか?」
その日もいつも通りに学園に登校して、授業を受けて、お家に帰ってお姉ちゃんとお話ししたり、ご飯を食べたりして、お部屋でゆるーく過ごしていると、マネージャーさんから電話がかかって来て、全体コラボのお話がされました。
『はい。三期生もかなり慣れて来たと言うことで、前々から要望が多かった全体配信というものをしてみよう、という話になりまして。それで、都合がつく日を各ライバーに訊いているところなんです。椎菜さんの都合がいい日を教えていただければ幸いです』
「あ、え、えっと、土日であればいつでも大丈夫ですけど……多分、お姉ちゃんも同じ……というか、お姉ちゃんは僕に合わせると思いますし……」
間違いなく、『私は椎菜ちゃんと共にあり☆』って言ってきそうなので……。
『たしかに。では、椎菜さんの都合で合わせるように伝えておきます、愛菜さんのことは』
「あ、はい。わかりました」
『それで、土日となりますと……あぁ、全員今週空いてますね。では、今週の土曜日の夜にしましょうか。大丈夫ですか?』
「き、決まるの早いですね……?」
『まあ、他のライバーもやりたがっておりましたし、まあ、当然ではないかと』
「そ、そですか。とりあえず、わかりました。それじゃあ、今週の土曜日ですね! あ、中身って何をするんでしょうか?」
肝心のコラボ内容がどんな感じなのか気になって訊いてみる。
やっぱり大事なことだし。
『現状考えているのは、ノリオカートですかね。ちょうどライバーが12人なので、いいかなと。本当は全員で集まってオフコラボする、みたいな案もありましたが、まずはオンラインで、となりました。ちなみに、ゲームソフトはお持ちですか?』
「一応ありますけど……一人分しかないですね」
配信用という形で持ってはいるけど、それでも一台だけ。
それに、僕はあまりゲーム配信をやってるわけじゃないからね。
『わかりました。では早急にもう一台とソフトをお送りいたします。あぁ、データ自体はこちらで完成させておくのでご安心を』
「そこまでしてくれるんですか?」
『いえ、他の皆様、隠しキャラとかマシンパーツとか、全部解放済みですし、それに……』
「それに?」
『……神薙みたまのデータだけ初期状態なんてことが知られたら、それはそれで私どもが叩かれそうと言いますか……主に、愛菜さんや千鶴さん辺りに。あと、一部神薙みたま過激派とか……』
「あ、あー……なんか、あの、ごめんなさい……」
『いえ、人気なのはいいことです。それに、地雷がわかっているのなら対処はしやすいので。……というわけですので、後日郵送しますので、受け取り後、一応は練習しておいてください』
「あ、はい、わかりました」
『それでは、話は以上です。頑張ってくださいね』
「わかりました。失礼します!」
通話は終了。
「んー、椎菜ちゃん電話―?」
と、僕が電話を終えたタイミングを見計らってか、お姉ちゃんがアイスを食べながらお部屋に入って来ました。
「お姉ちゃん、食べ歩きはお行儀が悪いよ?」
「いいのいいのー。んで、話し方からして事務所だよね? なんだって?」
「あ、うん。えっとね、今週の土曜日にらいばーほーむ全体でコラボ配信をするよー、だって」
「あ、ほんと? 私の方連絡まだ来てないよ?」
「僕が言っておきました。ほら、お姉ちゃんって僕が一緒ってなると絶対に予定を合わせて来るでしょ?」
「私のことよくわかってるねぇ。私は椎菜ちゃんと共にあり☆ ってね! ん、ともあれ土曜日ね! で、何するの?」
本当に予想通りのセリフを言ってきました。
お姉ちゃんわかりやすい……。
「みんなでノリオカートだって」
「へぇ~、でもうち、一台しかないよね? 送ってくれる感じ?」
「うん、そうみたい。しかも、データは完成させておくって」
「ほほう、殊勝な心掛けだねぇ。ま、もし初期データだったら……私が殴り込みをしていたところだよ☆」
「あ、あははは……」
マネージャーさん、予想が当たってましたよ……。
◇
そんなこんなで、土曜日の夜になりました。
それまでの間、僕はちょこちょこプレイして練習をしつつ、自分に合ったキャラクターを探して、これだ! と思ったキャラクターを使用して遊びました。
そして現在、僕は自分のお部屋で、お姉ちゃんはお姉ちゃんのお部屋で始まるまで待機中。
らいばーほーむの人たちとはディスコードで繋がっていて、今もわいわい話しています。
『よっしゃぁ! 今日は絶対優勝するぜ!』
そう言うのは、宮剣刀さん。
『お、負けないよー、刀せんぱーい!』
刀さんにそう返しているのは、詩与太暁さん。
『ふはははは! 下々の者どもにこの我が負けるはずなどないのじゃ!』
と、テンション高くそう言っているのは、魔乃闇リリスさん。
『みんなあまりふざけすぎないように』
『そうよっ、下手に騒ぎ過ぎたらとんでもないことになるからねっ!』
どこかたしなめる様に話すのは、春風たつなさんとデレーナ・ツァンストラさん。
『ひぃっ、わ、わたし、も、もう既に怖いですよぉっ……!』
『だいじょーぶだって! うさぎっち! なんとかなるなる!』
そう話しているのは、
『おー、なんだかすっごい盛り上がりだぞ! いやー、わちゃわちゃしてて、楽しいね!』
『ん、緊張もするけど楽しみ』
『ですねぇ~』
「そうだねっ」
なんて僕たち三期生もこの状況の中、楽しそうにお話をする。
『いやぁ、一期二期で集まった時以上の盛り上がり! 最高だね☆』
なんて言うのはお姉ちゃん。
始まる前でも、かなり楽しい状況。
今回の配信は全体コラボということで、さすがに誰か一人の枠でやると画面が見られないと言うことで、各個人のチャンネルで同時配信することになっています。
そのため、好きな人の配信で楽しんでね! という状況で、その間はこうしてディスコードで通話中だけどね。
そんな僕たちは、わいわいとお話しながら、始まるまで待ちました。
◇
【らいばーほーむオールスターによるゲーム大会!《コラボ配信》】
神薙みたま/Kannagi Mitama
チャンネル登録者19,1万人
13,5万人が視聴中 0分前に配信開始
#らいばーほーむ #コラボ
【全員コラボ楽しみだったんだよッ!】
【いやぁ、ただでさえカオスなライバーたちなのに、全員とかどうなるんだよww】
【これ、たつな様とツンデレちゃんの胃大丈夫?】
【みたまちゃんも上手く混ざれるか心配だ……】
【他は?】
【他の面子はみんな自由人だから知らん】
【草】
コメント欄では、思い思いに話す人たちで溢れていて、今か今かと配信がスタートするのを待っている様子でした。
今日の配信の進行役は……
『はい、愛しのリスナーさんたち、こんばんは。春風たつなだよ』
『ふ、ふんっ! あたしたちの配信に来てくれるなんてっ、ひ、暇だったのねっ! まあでも、来てくれてありがとう、デレーナ・ツァンストラよ』
「こ、こんたまー! なぜか今日の進行役に含まれちゃいました、神薙みたまだよーっ!」
『今日の進行役は、私、デレーナ君、みたまちゃんの三人でお送りするよ』
僕たちになりました。
いやあの、なんで僕も……?
【常識人組が進行役かー】
【まあ、妥当な人選じゃね?】
【みたまちゃんがなぜかって言ってんのが笑うw】
【大丈夫……?】
『それじゃあ、早速他のメンバーも呼ぶとしようか。まあ、各チャンネルで配信しているので……はい、みんな挨拶挨拶!』
と、たつなおねぇたまがそう言うと、
『『『『じゃあ!!』』』』
他のみなさんが一斉に挨拶をしようとして、音声がとんでもないことになりました。
【全員被ってんじゃねぇか!】
【草】
【うるせぇ!ww】
『おっとすまない。そうだった、みんなバカだからまとめて行ってしまっていたね。すまない。それじゃあ……まあ、一期生から行こうか。ひかりから頼むよ』
【バカだからww】
【やっぱらいばーほーむ一の常識人は容赦ないぜ!】
『まっかされたー☆ はーい、画面の向こうのみんなー、こんひかー! みたまちゃんの永遠のお姉ちゃんこと、天空ひかりだよ☆ 今日は、みたまちゃんに群がる害虫たちを潰し、みたまちゃんを勝たせるために頑張るつもりなので、応援してね☆』
「お姉ちゃん何言ってるの!?」
僕に対して全力すぎるよぉ!
あと、そんなに過保護にしなくてもいいと思うんだけど!
【草】
【同期や後輩たちを害虫扱いは草】
【他だったら炎上してそうなセリフだなぁ(白目)】
『はい、ひかりは後で〆ておくよ。次、リリス君頼むよ』
『うむ! 皆の者、今宵も来てくれて感謝じゃ! 魔界の王、魔乃闇リリスが貴様たちを楽しませてやるのじゃ! 特に、ひかりは確実に倒す気概でおるので、覚悟するのじゃぞ!』
『あっはっは! 姉としての矜持がある私に勝てるわけがないのだよ☆』
『ふははは! それはまだわからぬというものよ!』
『はい、二人は落ち着くように。というか、初手から暴走しないでくれ。私が死ぬから』
お姉ちゃんとリリスおねぇたまは、お互いバチバチで、それを見たたつなさんが呆れ声と共にたしなめていました。
【早いなぁ、もう既にひでぇよw】
【まあ、リリス陛下も十分アレだから……】
【これでもマシな方】
『じゃあ一期生最後、刀君よろしく』
『おう! モニターの前の諸君! 今日も俺の活躍を見に来てくれてサンキューだぜ! 宮剣刀だ! 今日は、全員をフルボッコにするつもりで来たんで、俺の活躍を楽しんで行ってくれよな! あ、ひかりは絶対倒す』
『いい度胸だねぇ、刀君! まあ、負けるつもりはないけどねぇ!』
お姉ちゃん、狙われすぎじゃないかな?
何かしたの……?
【まだマシ……まだマシ……!】
【↑言い聞かせてるやん】
【まあ、うん、絶対酷くなりそうだもんな】
【ってか、ひかりん、どんだけ一期生からヘイト買ってんだよww】
『うん、一期生は終わりだね。デレーナ君、次頼むよ』
『任されたわ。……じゃ、二期生の方も自己紹介してもらうからねっ! まずは、いくまお願い』
『はーいはーい! ハロハロ―! 画面の向こうのリスナー! 狼神いくまでーす! やー、今日は一期のパイセンや、三期の後輩ちゃんたちがいて、テンションがぶち上がってるけど、全力で楽しんでくから、応援ヨロー!』
【いくまっちは最初だけはまともなんだよなぁ……】
【最初はな】
『次、暁お願い』
『りょーかーい。やぁ、僕のお兄ちゃん、お姉ちゃんたち、こんばんは! 詩与太暁だよー。今日はねー全力で楽しんでー、刀先輩を場外へかっ飛ばす勢いで来たから、応援よろしくねー!』
『おう、俺も負けないぜ、暁!』
暁さんの発言に、刀おにぃたまが楽しそうに受け答えをしていました。
二人はすごく仲が良くて、こうして遊びには全力だそう。
【うん、全員を狙う刀と一個人を狙いに行くショタの差よ】
【いやこれでもまだマシな方】
【この後どうなるんだよ、それ】
『最後、うさぎお願い』
『あ、あのっ、お、御月美、う、うさぎ、です……ひ、人がいっぱいで、し、死にたくなってます、けど……あの、が、頑張りますのでっ、こ、殺さないでくださいぃぃ~~~~っ!』
『ふっふっふー! 殺しはしないけど、ぼっこぼこにしちゃうかんね、うさぎっちー』
『ひぃぃぃ!? ご、ごめんなさいっ、ごめんなさいぃぃ~~!』
『いくまはうさぎをいじめないように』
怖がるうさぎおねぇたまに、いくまおねぇたまがからかうように言うと、デレーナおねぇたまが注意をしていました。
これも二期生ではよく見る光景です。
【うさぎちゃんいつも謝ってんなww】
【そしてそれをいじるいくまっちよ】
【そしてそしてそんな光景をにっこにこ顔で見るだけのショタ野郎】
【それを咎めるツンデレちゃん、と……ひっでぇw】
『じゃ、二期生も以上。みたま、三期生の方お願い』
「は、ひゃいっ! あぅぅっ……」
『よっしゃあぁぁぁぁぁぁ! マイシスターのあぅぅが聞けた――――!』
『生あぅぅはよいもんじゃのう! もっと聞きたいのじゃ!』
『ひゃー、いいねぇ、みたまっちのあぅぅは! ウチ、初めて聞いたし! 最高!』
『あ、ああ、あのあの、す、すっごく可愛い、と、思いますよっ!? わ、わたしよりも……うぅ』
『うへへぇ、何度聞いていもいいぞ……やっぱり、みたまちゃんはこうでなくちゃだぞ!』
『ん、同感。これを聴くためだけに生きてる』
『今日は幸先がいいですねぇ~~~! 今回も録音出来ましたしぃ~~!』
『女性陣はメロメロだなー、なぁ、暁』
『ですねー、刀先輩。まあ、みたまちゃんが人気なのはわかるけどねー』
【男組が意外とまともなのが笑う】
【いやこいつら、男だけだったらあれだが、女性ライバーが多い場だと割とまともだぞ。まあ、割と、ってだけだが】
【ってか、みたまちゃんの人気っぷりよww】
【まあ、可愛いし?】
【ってか、普通に妹枠だもん】
うぅっ、恥ずかしいよぉ……。
「あ、え、えっとっ、あの……じゃ、じゃあ、はつきおねぇたまから、お願いしますっ!」
『任されたぞー! こんつきー! 脳筋VTuberの猫夜はつきだぞ! 今日は全員参加のゲーム大会ということで緊張中だけど、気合と根性と気合で乗り切っていくつもりだぞ!』
『ほほう、その意気やよし! 我も全力で戦うのじゃ!』
『おおう、リリス先輩から言葉を貰ったぞ! よーし、絶対負けないぞー!』
「んっと、ありがとうございました! それじゃあ、いるかおねぇたま、お願いします!」
『ん、群れのみんなこんるかー。深海いるか。今日は勝ちに来ました。よろしくお願いします』
『いるかっちはもっとテンション上がった方がいいと思うなー、ウチ』
『これでもテンション高い方』
「じゃ、じゃあ、最後に、ふゆりおねぇたまお願いします!」
『ゆきふりぃ~。ロリコン系VTuberの雪ふゆりですよぉ~~」
【最早挨拶になったのか……】
【隠すことすらやめてて草】
【ひでぇなぁwww】
『以上が、今日参加するメンバーだよ。……それにしても、十二人は多いね。私たちが始めた頃は、たったの四人だったと言うのに……ふふ、それだけ大きくなった、ということかな?』
『だね! まあでも、いずれ来るであろう四期生もいると思うし、そしたらもっと大変になりそうだよね☆』
『私たちは今だけでも十分ですけどね。というか、胃が痛くなるので……』
『……それは同感だね。それじゃあ、早速今日の企画の説明と行こう! 今日やる企画は……こちら! 『第一回 らいばーほーむ対抗! チキチキ! ノリオカート大会』!』
『『『『『『『『『『『イエェェェェェェーーーーー!!!』』』』』』』』』』』
【イエェェェェェ!】
【イエェェェェェ!】
【イェェェェェェェェェェ!】
【ノリオカートやんのか!】
【十二人って言ったらやっぱアレになんのか!】
【絶対カオスになる奴じゃん……】
『はい、静粛に。……聞いての通り、今回はノリオカートをやっていくことになっているよ。まずは、概要説明。デレーナ君頼んだ』
『了解です。……んんっ! まず、簡単に概要を説明するからねっ! ま、まあ、聞いておけばいいんじゃないっ? ……今回行われるのは、純粋なレース! コース等は抽選で行われることになってるわ。レースは五回行われるから、まあ、楽しめばいいんじゃないっ?』
『はい、ありがとう。では最後に、ルール説明だ。みたまちゃん、頼んだよ』
「は、はいっ! えっと、ルール説明だよっ! とはいっても、ゲーム内容通りなんだけど、あれ? あの、この暴露って何ですか?」
『簡単に言えば、事前に書いて送ってもらった発表できる範囲の恥ずかしい秘密を暴露するものだね』
『『『『『『『『『『『あのアンケートそういうことだったの(んですか)(かよ)!?』』』』』』』』』』』
たつなさんからもたらされたとんでもない情報に、僕たちはそろってツッコミを入れていました。
【草ァ!】
【とんでもねぇことしてやがる!?】
【いいぞもっとやれ!】
【バカ野郎! みたまちゃんが可哀そうだろうが超気になる!】
【↑オイww】
そ、そう言えば、事前にアンケートを取っていたっけ……あれ、そのために使われたの!?
というか、どうやって使用するんだろう……って、もしかして、これ、かな?
「え、えっと、ですね、その恥ずかしい秘密は、各レース一人だけ使えるみたいで、早い者勝ちだそうです。使用したい時は、えと、あの……『秘密、教えてほしーな☆』と言わないといけない、そうです……」
合言葉の所、台本に『可愛くお願いします!』と書いてあって、恥ずかしがりながらも説明をしました。
うぅっ……。
『はぁぁぁ~~~~! やっぱりみたまちゃんは可愛い! さっすが私のマイエンジェル! もっと言って!』
『やはり、みたまは可愛いのう。らいばーほーむの妹と呼ばれるだけあるのじゃ』
「わたしそんな風に思われてるの!?」
『みたまっち、みんなのこと『おねぇたま』『おにぃたま』呼びだしぃ~? あー、ウチも妹って思ってんよー!』
『私、もう死んでもいいですよぉ~~~』
『ん、みたまはみんなの妹。故に、妹呼びは当然。むしろ、この世の心理』
『あ、あぁああのあの、わ、わたしも、み、みたまちゃんはす、すごく可愛い、と思ってますし……! い、妹だと思って、ますっ……あっ、わ、わたしなんかに妹って思われたくない、ですよね……!? ご、ごめんなさいごめんなさいっ!』
『あははー、弟枠としては、同類だと思ってるけどねー。あ、でも、僕的には初の妹枠って感じで、結構嬉しく思ってるけどー』
『だな! らいばーほーむじゃ珍しい妹系! いやぁ、思わずメロメロになっちまうってもんだぜ!』
『あははー! やー、みたまちゃんは人気だね! 同期としてなんだか嬉しいぞ! まあ、私も妹みたいに思ってるぞ!』
『はぁぁぁ~~~~? みたまちゃんは、わ! た! し! の! 妹ですが~~~~~!? ですがぁぁ~~~~~~~~!?』
『あぁもう、すぐにこうなる! はい、静粛に! ひかり、今は暴走はなし! というか、みたまちゃん自体、妹枠って既に言われているだろう?』
『ぐぬぬぬぅ~~~~!』
『まったく……始まる前だと言うのに、もう胃が痛いよ』
そう言うたつなさんは、既に疲れた様な声でした。
「あ、あの、お姉ちゃんがごめんなさい……」
本当にお姉ちゃんがたつなさんに迷惑をかけているようで、代わりに謝る。
『いや、気にしないでいいよ。いつものことだ。……まあ、さすがに今回は後で〆るけどね』
『ひどいたつなちゃん!?』
『君は反省するように』
『さすがですね、たつなさん……私ももっと頑張らなきゃ……!』
『いや、うん、君は既に頑張っていると思うよ……君のおかげで、壊れずに済んでいるところもあるからね……』
『たつなさん……!』
【なんか、ツンデレちゃんが女の顔してんだけどww】
【たつな様、イケメンだもんなぁ……】
【これは、たつデレてぇてぇか?】
【元々この二人はてぇてぇだろ】
『あっと、みたまちゃん、続き、お願いできるかい?』
「あ、は、はい!」
そうだった、まだルール説明の途中でした。
えーっと。
「んっと、さっきの恥ずかしいお話は、ランダムらしくて、自分の恥ずかしいお話がされる可能性があるみたいなので、気を付けてくださいねっ! それから、今回の勝敗についてだよっ! 今回はポイント制になっていて、1位の人が20ポイント、2位の人が15ポイント、3位の人が10ポイントで、最終的にポイントが多い人が優勝です! それからえーっと、今回は優勝賞品があるそうで…………あ、え、あ、だから、わたし宛にあんな連絡が……」
優勝賞品についての項目を見て、かなり納得したと言うか腑に落ちたと言うか……なるほどぉ……。
『みたまっち、どしたーん?』
『何か書いてあったのかの?』
「あ、あー、えーっと、ですね……今回の優勝賞品は……なんとっ! わたしの膝枕でーす! ……って、これ、嬉しいのかなぁ……? わたしは全然いいけ――」
『『『『『『『『『Yeahhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!!』』』』』』』』』
「ひゃぁあ!?」
まだ喋っている途中だったけど、それを遮るように、刀さんと暁さん以外の人たちが叫んで、それにびっくりした僕は思わず声を上げてしまった。
【何ィィィィィ!?】
【みたまちゃんの膝枕が優勝賞品ってwww】
【ってか、女性陣のテンションクソたけぇなぁおいwww】
『あー、なるほど、そう来たかー』
『僕たちはパスかなー』
【賢明な判断だな】
【そうだな】
【もしやりたがったら炎上しているところだ】
『おっと、俺たちがパスしたことは英断って言われてるぜー、暁』
『でしょうねー。じゃあ、僕たちが優勝しても何もない感じ?』
「あ、いえ、あの、お二人はそう言うことが予想されていたようで、あの、優勝した場合、ギャルゲーが授与されるそうです」
『『よっしゃやる気出たァァァァァァ!』』
【草】
【お前らそれでいいんかいww】
【男組は金がかかるもんなのに、女性陣は金がかからないもんなのは受けるww】
【しかも、全員ノリノリっていうねww】
【なんだったら、常識人枠の二人もノリノリなのがおもろいねん】
『あはははは! この時のために鍛えた私のドライブテクが火を噴くぜ☆ みたまちゃんの膝枕は私のもんだっ! 誰にも渡さんッ!』
『フハハハハハ! もし人生において絶対に負けてはならない勝負があるとするのならば、それは今宵のこの勝負ッ! 断じて負ける気などしないのじゃーーーーー!』
『あぁ、そうだね。私も少々、今日は本気で行かせてもらおう』
『ウチも負けないよー! みたまっちの膝枕とかちょーご褒美だし!』
『ふ、ふふふっ、わ、わたしもっ、や、やる気が出ましたぁ~~~っ! あ、で、でも、こ、断られたら、し、死んじゃうかも、しれませんっ……や、やっぱり死んだ方が……!』
『大丈夫よ、うさぎ。みたまなら、喜んでしてくれるわ。というか、あたしもしてもらいたいし全力で勝ちに行くからねっ!』
『おー! 先輩方がやる気だぞ! けど! みたまちゃんの膝枕がかかってるのなら、負ける気はないぞ!』
『ん、みたまの膝枕は至高の枕。譲る気はない』
『うふふふふぅ~~~~! 合法的にみたまちゃんに膝枕をしてらえるのならぁ~、どのような手を使おうとも勝たせてもらいますからねぇ~~~っ!」
「ふええぇぇぇぇ!? な、なんでみなさん、僕の膝枕にそんなに全力なんですかぁ!?」
『『『『『『『『『そこに至高の膝枕があるから(なのじゃ)(ですよぉ~)(です)!』』』』』』』』』
「ふええぇぇぇぇ!?」
何が何だかもうわからないよぉ~……。
【草】
【カオスだなぁ……】
【マジでこう、反応が明らかに男よりなのが一番笑えるww】
【らいばーほーむ全員でコラボするとこうなるのか……】
【まだゲーム開始前なのになw】
『と、いうわけで、ゲーム大会を始めよう!』
たつなさんのその言葉と共に、もう色々とめちゃくちゃなゲーム大会が始まりました。
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はい、長いので続きます! 18時だよ!
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