第21話
あれから平日の放課後は毎日エネモンバトル、土日はエネルギーワールドで野生のエネモンと戦う日々を俺と赤井くんは過ごした。
そうして俺のエネモンであるミニデビも赤井くんのミニドラコもレベルが最大まで上昇させることが出来た。
これがエネルギーデヴァイスで確認した今のミニデビのステータスだ。
種族:ミニデビ
世代:成長期 本質:ダーク
属性:闇
レベル:10/10
攻撃力:12
防御力:13
特殊攻撃力:20
特殊防御力:17
素早さ:16
特性
闇属性攻撃威力アップ(微) 闇属性攻撃耐性(微) 飛行(小)
必殺技
【ミニダーク】
使用可能回数20 特殊攻撃 単体小攻撃 闇属性
技
【体当たり】
使用可能回数∞ 物理攻撃 単体小攻撃 無属性
レベルも最大まで上がっている為、あとはミニデビにエネルギーキューブといずれかのエッセンスを与えれば、成長期から成熟期に進化するはずだ。
もう既に赤井くんのエネモンであるミニドラコはビーストエッセンスを使用して進化しており、成熟期のエネモンであるドラコビーストに進化している。
だから俺も赤井くんに契約者として離されないようにミニデビを進化させたい。このままだとミニデビが強くなるには必殺技や技を極めるか、動きの身のこなしを鍛えるしかないからだ。
そして母さんと父さんにミニデビのレベルが最大まで上がったことを伝えて、ミニデビを進化させたいことを伝えることになった。
流石にここまで早くミニデビのレベルが上がっていることに疑問を持たれたが、正直にエネルギーワールドのことを伝えるのは出来ないので土日に赤井くんと一緒に学校の先輩に鍛えて貰ったからだと教えれば一応は納得してくれた。
まあ、学校の先輩である福田さんに会ってみたいと母さんに言われてしまったが、これは俺だけの話じゃないから聞いてみるとだけ母さんに伝えて置いた。
今週の土曜日はエッセンスを買いにエッセンス販売店へとこれから俺は母さんに連れて行ってもらう。
エッセンス販売店
様々なエッセンスの売り買いが行なわれている店 大体は市役所や警察署などの近くに店はある
車に乗って移動すること20分経ち、ようやくたどり着いたエッセンス販売店の駐車場に車が停まる。
「母さん、お小遣いとお年玉を持って来たけど、ミニデビの進化に足りなかったらお小遣いの前借りしても良い?」
「そうね、いいわよ。その代わり家の手伝いをすること。いいわね。」
「うん!」
もしミニデビが欲しがるエッセンスの量が多くても問題ないな。それにバレないようにエネルギーキューブも買わないといけないし。
そうして俺はお小遣いの前借りをするかも知れないと少し不安に思いながらポケットの財布に触れながらエッセンス販売店へと母さんと一緒に入って行く。
「凄いエッセンスがある!!」
エッセンス販売店の中に入れば、壁の棚にたくさんのエッセンスが置かれている。その中には純度の高いエッセンスもケースの中に仕舞う形で置かれていた。
ケースに入っているエッセンスの値段を見れば驚きの7桁の数字だ。こんな値段の物を誰が買えるのかと驚いてしまう。
あれがもしケースに仕舞われていない状態で売られていたら、何かの拍子に壊した場合とんでもないことになってしまうだろう。
そうして一通りエッセンス販売店の売られているエッセンスを見たが、肝心のミニデビがどんなエッセンスが欲しいのか分からない為、この場でミニデビを召喚しても良いのかを店員に聞くことにした。
「あの、いいですか?」
「どうかしましたか?」
店員に俺が自身の契約したエネモン自身にどんなエッセンスが欲しいのかを選ばしたいことを伝えると、店員はなるほどと納得してくれた。
「小型のエネモンなら構いませんよ。ですが、エッセンスの使用は購入してからにしてください。購入前にエッセンスを使用した場合は万引き扱いになりますからね。」
「分かりました。」
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