第陸話 赤い宝石

 夏休みのお盆休みの前に僕らは部活動の依頼で浜辺に行って綺麗な貝殻拾いをした。浜辺で貝殻拾いをしている途中、偶然的に正方形の形をした古そうな木箱を見つけた。中身を見ると赤いダイヤモンドがひとつ入っていた。僕は目を疑い、赤いダイヤモンドの広がる美しさに思わず言葉を失ってしまいその宝石を持ち帰ることにし、蓋を閉めて誰にもバレずに自分のかばんに入れた。

 夕方になり、僕は帰宅した。自室に向かう途中、テレビのニュースを見た。そのニュースは浜辺でひろってしまった赤い宝石の木箱と同じものだった。僕は急いで自室に入って一番忘れやすい所に置いた。

 数時間後、同じニュースを見た。赤い宝石に関するニュースは本当に恐ろしいものであり、心臓が高鳴るほどの状態であった。内容は呪文を唱えてしまうと、自分の人生が狂ってしまう可能性が高く、それを見つけたら今すぐ228に通報しないと人生に棒を振ってしまうほど危険な宝石だった。ニュースアナウンサーの話に僕は耳を傾けずに浜辺でひろったあの木箱は自室のどこかにかあるのだろうと思いながら受験勉強をした。

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