第29話 地獄にアニキ

ヒーハは、思った。瞬間的に自分は死んでしまったと、錯覚するほどの殺気に2度もあてられ、地面に沈みこみそうなほど、気持ちが落ち込むんだ時に、目の前の人間にココロを撃ち抜かれた。


ヒーハ「地獄に仏だ、

いやアニキだ!」

「ア、アニキ?」


芹澤は、困ったふうな顔をしながらも手をとり、お互いに立ち上がった。


芹澤は、気づいていないがパーティーメンバーは知っている。彼は天然のヒトタラシだということを。この場合は、アクマタラシか。


クールな見た目で、とっつきにくそうだが、裏表のない言動、行動、いわゆるギャップ萌えというやつを使う。特に今は、非常に恐ろしい体験をした後の何気ない優しさでプラス補正が、かかりまくっている。


ヒーハ「ア、アニキ!言ってくれ、俺に。いいたいことがあるんだろ?」


「あ、あぁ。俺たちの仲魔になってくれないか?」


ヒーハ「ヒーハー、もちろんだぜ。舎弟ガシラも務めた、このオイラはアニキの一門に加わらせていただきます。」


「お、おう。ありがとな、よろしくたのむ」


ヒーハ「アニキに加えて、オジキにアネサンもいるんだ、俺はこの一家で成り上がってやるぜ」


赤「オジキ?」

黒「アネサン?」


アークエンジェルとリャナンシーは、困り顔だったが元気なやつが仲魔になってよかった。

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