第27話 ヒーホとヒーハ

山もちょうど中腹を過ぎたぐらい、相変わらずの連携で、敵を殲滅してきたパーティーの前にその集団は現れた。


「ヒーホー」「ヒーハー」


雪ダルマに帽子をかぶせた、子供のような悪魔、ヒーホ


ハロウィンから抜け出してきたかのようなカボチャが帽子をかぶり、マントをつけ、ホウキにのっている悪魔、

ヒーハ


それぞれが、「ヒーホー」「ヒーハー」と呟いている

ヒーホ × 3

ヒーハ × 3


こいつらは、見た目通りの属性魔法を使う。レベルの高い個体だと、中級の氷魔法、火魔法を使い、範囲魔法をも使いこなす。


俺たちパーティーは、全員が同じ思考にたどり着いていた。

『こいつらか…』

『ガウアウ』(雪ダルマカワイイ)

『我も思うに…』

『あの子達…』


若干、1名違う思考のようだが、好意的なのは、変わりない。


「よし、全力でスカウトするぞ。できれば、まとめて2体だ。」


「攻撃は控えて、現状維持だ。まずは、カボチャのほうからスカウトする」


そう言うと芹澤は、ホウキで

ぷかぷか浮かんだ、カボチャの前に出た。


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