第25話 阿吽の

敵とエンカウントし、戦闘が始まる

コッパテング × 3


小さなうちわのようなものを振り回し、風の魔法を飛ばしてくる。

芹澤は、後ろのリャナンシーの盾となるように位置取り、手に入れたばかりで試したくてウズウズした気持ちを悟られないように、クールな表情をキープしながら、持国天の小手で風の魔法をはじいた。


「さすがだな」

芹澤は、嬉しくなって呟いてしまったが、この程度の攻撃なら、容易く対処できる。安全面を考えて今回は、はじくことを選択したが、そのまま受けとめることも可能だったろう。


本来なら先制攻撃されることすらなく、退ける敵だが、さすがの仲魔たちなわけで芹澤が小手を試したい気持ちを汲んでの、あえての傍観であった。


満足げな芹澤は、

「GO!」

いつもの合図だ


芹澤と仲魔たちは、お互いの技量や考えも分かりあえている。このパーティーのメインアタッカーの、緑のシーサーは、スキルを温存しつつ、目の前の敵にカミツキ、あっさりと絶命させていく。

一方の赤いほうも、温存しながら槍を放ち、敵を屠っていく。残るもう1匹もシーサーの爪の前にあっさりと片づけられる。


やっぱり連携すげぇな、このパーティー。俺は、腕くみしながら頷いた。


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