「このあいだの、ドロップアイテムの買い取りと、装備品の、めぼしいものがあればと」

PK「ふぅ～ん、わたしに逢いたくなってきたんじゃないんだ？」

「それもないわけじゃないですけど」

PK「否定しないんだね、悪い気はしないよ♪」

なんだか、普段クールな芹澤がまるで姉にからかわれる弟のように、ほっこりしたやりとりをしているのを見て、また胸が熱くなっていた。

俺って、人との繋がりというか、そういうものに、飢えているというか弱いというか、それなりに年齢も高く、けっこう寂しい人間だったのかなぁと、自分自身の正体に想像をふくらます。

それはさておき、

やりとりを続けている、姉弟？に意識を戻す。

PK「じゃあ、買い取りはいつものパターンでいつもの口座ね」

「ええ、それで」

PK「？？？」

PK「ヨッピー、なんか雰囲気変わったわね」

「そう、なのかな」

PK「悪い意味じゃなくて、護られてるみたいな、背後霊みたいな、ね」

「わかるの？」

PK「ねぇさんをなめるんじゃないよ、というかその感覚はあるようね」

「自分以外の誰かが、あたまの中にいて、みられてる感じがする」

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