第9話 初戦闘③

「your turn」【君の番だよ】


芹澤が指示すると、後ろからリャナンシーが、嬉しそうに魔法を放った。


『ドルミナーか』

俺は、放たれた魔法の効果を見ながら、認識した。

魔法は当たったのに、直接的なダメージは、みてとれない。しかし、よくみると、残ったゴブリンたちは、どこか虚ろげだ。

棒立ちになったゴブリンたちを、シーサーとアークエンジェルが、リャナンシーに、流石といわんばかりに、サムズアップの仕草を送りながら、事も無げに倒していく。


芹澤もなんだか、嬉しそうな表情に

みてとれる。態度や言葉に表せていなくても、仲魔とは、思念で繋がっているため、彼ら、彼女にも、マスターの気持ちは伝わっている。


俺は、芹澤と感覚を共有しているため、4人目のパーティーメンバーのように、心が熱くなっていた。


『くぅ~~たまらん』


やっぱり仲魔【仲間】はいいなぁ。

こうして、はじめて体験した戦闘は、終わりを告げた。



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