第8話 初戦闘②

左右から声が聞こえた

「雷撃!」

「ヒートウェイブ!」


右の緑から、放たれたイカヅチがゴブリンを襲う。

前衛に位置した5匹がイカヅチに撃たれ、形は留めているものの、黒く焼け焦げて行動不能に陥っている。


そこに、左の赤から斬撃が飛び、焦げた5匹を、上半身と下半身を真っ二つに両断していく。


芹澤は、仲魔の攻撃の成果に満足しながら、自らも攻撃を繰り出していく。


どこから取り出したのか、わからなかったが、構えた真っ黒な銃身から、けたたましい音が鳴り響く。

「ズガガガガガガッッ!!!」

MP5と呼ばれる短機関銃だ。

扇状に水平射撃された弾丸は、牽制するのにも十分すぎる威力で、前衛を失った集団の戦意を削いでいく。


「once more」【もう一度】


芹澤が指示を出すと、また左右からの赤と緑の攻撃がなされる。

同じように効果は抜群で、残りは4匹ほどとなっていた。


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