第7話 初戦闘

閉鎖されたような錯覚を覚える空間で、仲魔を召喚し、陣を構えた芹澤の目の前には、無骨なこん棒のようなものを構えた集団がいた。


それは、中学生くらいの体躯に、やや大きなギラついた眼をした悪魔?魔物?だった。


『ゴブリン』

俺は、自分のイメージどおりのフォルムに勝手に認識していた。


お決まりのザコキャラじゃないな。

俺は恐怖を感じていた。

なんせ数が多すぎる。

芹澤の視点からみえる限りでも、ざっくりとで、20匹はいるだろう。


『おい、おい、やれんのかよ』

と思っているが、芹澤から焦りや恐怖といった感じは、全く伝わってこない。

逆に、『これは、高揚してるのか』

と感じた瞬間、芹澤は、微笑みながら、言葉を発した


「GO!」

本来は、言葉に出さずとも、思念の繋がりで指示は出せているようで、

左右の、

赤と緑が 同時に動いた。






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