第6話 仲魔

芹澤の左右と後ろに、気配を感じる。


右には、ゴールデンレトリーバーくらいの、緑がかった獅子?狛犬?のようなものが若干の帯電をしながら、じめんを踏みしめている。


「シーサー」

芹澤は、横目で見ながらつぶやいた

「ガアウっち」

おう、と言わんばかりに応える


左には、深紅の鎧に白い羽根を生やし、盾と槍をたずさえた天使?

が現れる


「アークエンジェル」

冷静な声で、呼び掛ける

「承知」

赤い天使は応える


後ろには、妖艶な瞳に、美しい黒髪、スレンダーな体型に魔女のような出で立ちの女性が現れる


「リャナンシー」

落ち着いた声でよびかける

「ごきげんよう」

妖しく微笑みながら応える


「さあ、はじめようか」

クールな芹澤が、誰にも気付かれないレベルの笑みを浮かべていた。




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