第2話 タイムマシンでまちおこし大作戦の説明会

 皆さん想像してみて下さい。

 あなたは一人で白い部屋にいます、

椅子に座っていて、時計はちょうど13時、昼の1時です、そうですね、目の前には机も有る事にしましょうか

部屋の入口は閉じていますが鍵は掛かってなく、誰でも入ってくる事ができます


 男は簡単な挨拶のあと、唐突に喋り始めた。

ここはとある田舎町の駅前にある石で造られた倉を再利用した交流施設、名前も捻り無く多良木町石倉交流館といった。


続けて、

 「今から、貴方が生きている間にタイムマシンに乗ることが出来るかどうかを確かめる実験をします、簡単な実験です、ある約束をするだけです。」


 出だしからあまりにぶっ飛んだ話であったことから、町おこしの提案であるという理由で義理で参加していた人々は、怪しげなセミナーに参加させられたのではないかと不安に駆られてた

いいですか皆さん、今からみんなである約束をしてもらいます大事な約束です、いいですか


 もし死ぬまでにタイムマシンに乗る機会があったら今の私に会いに来る。という約束をしてください、分かりにくいですか?


つまり今、携帯電話を見ると2018年7月4日19時12分ですね、いいですね。

 で!皆さんが死ぬまでにタイムマシンに乗る機会があったら、

2018年7月4日19時15分の日本国熊本県球磨郡多良木町大字多良木、多良木駅前の石倉A棟、この場所を目指す、と決心してみてください。

そうしますと今から1分後の15分に、そこのドアからいくらか年老いたあなた自身が入ってきます。

 ここまで、分かってもらえますでしょうか。


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タイムマシンでまちおこし大作戦 秘密結社DDT @ddt-soutou

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