エイブラハムの22段階

 ここまでは4段階の話でしたが、今度は『エイブラハム22段階(感情)』についての話をします。


「22段階⁉聞きたくない!聞きたくない!」と大はしゃぎしちゃうのは無理はない。ただ、その内容を理解した途端に「ああ、この感情が起きているってことは、行けるってことだな」キリッみたいな不快を払拭する心情になれます。


 さすがにフルで書くつもりはありませんので、細かいところは調べてもらえると助かります。あと、4段階合わせて解説する都合上、境目に誤差があることはあらかじめ、ご了承してください。


 先ほど、『無意識的無能』『何も知らない』と示したところの裂け目は下から6番目『怒り』と7番目『失望』の壁を越えられるかが重要で大半は『まだ慣れてないから」と言い訳して通過することができますが、敏感な人は「これ才能無いわ」と察してしまう段階でもあります。


 自分の場合、才能の腕試しでやれるかどうかを確かめたり、特に必死にやらなくて良いことはやめる基準にしています。


 『意識的無能』『知識はあるができない状態』。これの裂け目は11番目『自分の能力に落胆したり』12番目の『焦りや圧迫感』を感じる時期です。この状態の時は、客観的にはできているように見えても、当の本人は「まだまだ、あの憧れた人に届かない」と嘆いたり「こんなものじゃ出せないよ!」と何大げさに騒いでこだわっているのと、変な目で見られる時期でもあります。


 最後の関門、『意識的有能』『意識すればできる状態』の裂け目は15番目『飽きと退屈』16番目『満足』です。パッと見て「満足しているなら良くない?」と思われますが、最後の罠です。だって、満足してしまうとそこでやめてしまう可能性が最も跳ね上がります。せっかく、才能開花した瞬間なのに散るだけという、桜みたいな美しさを見せても誰も見てくれません。せめて、種子作ってから散ってください。


 そして、それより上の段階に行くと『無意識的有能』『無意識でもできる状態』になると、その人の性格次第「こんなのできないの~」と偉そうにする人もいれば、「おれもそんな時期があった~」と知らない側には分からん謎ののマウント取ったり、聖人となれば「ゆっくりでいいから、もし分からないことがあったら聞いてね」みたいなこんな人に成りたいと思わせたり、即身仏になれば「やればできる」と本質だけゲロって見守るだけという、この人ホントに有能?と疑われる存在になります。


 結論、その域に来たものは「何だこの人……」と思われる人に成ります。


―――――


 番外として、引っ張られる力について解説しておく。エイブラハム22段階はかの有名な《引き寄せの法則》にも利用される表でもあって、上に上がれば上がるほどに願いはかないやすく成るとされています。


 そうか。なら、いちばん上の『愛』とか『自由』に心を措いといた方が良いなと思うかもしれませんが、離れすぎてると逆にマイナス感情に引っ張られやすくなる場合があります。変な話、いちばん上の領域に行くと壁にぶつかった瞬間に、心の状態が反転して、絶望に叩き落とされる場合があります。


 え?と思う人々がいると思いますが、これが『成功者なのになんで悩み苦しむの?』の答えでもあります。


 その反転は次のレベルに行くための現象ではあるものの、そこが知らないから人ほど暴走して、犯罪に走ってしまうことが多いんですね。そして、分かっていても、またこの成長の塔を登らないと行かないのかと、高すぎても引きずられることを知っているから、『意識的有能』で成長を止める場合が多いんですね。


 そのため、能力停滞を起こし『世に言う、富樫になったり、風の中の昴、砂の中の銀河など』に成り下がってしまうんですね。


 『意識的有能』は状態としてはずっと不快ですが、やりごたえは感じられて、生きてる実感が得られるから、あえてそこの領域感情を軸に選ぶ人も多いのです。


 でも、やっぱり『無意識有能』の方が、断然作品は面白いし、進化したらしさがずっと現れ続けるから、ファンとしても釘付けになっていることが多いです。


 自分は常に熱狂できるところに軸を措いているので、ある程度安定してますが、突き抜けたときの絶望感は何度も経験しています。


 ――――だから、性格も意地も汚くなるわけですが、


 それはともかく、皆さんも何かを上手くなりたいと努力している時、感情が湧き出たときは『エイブラハムの22段階』を思い出して、照らし合わせ自分の成長段階を確認して、励みにして下ださい。

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